９月４日　木曜日　　　　天気はくもり　ときどき土砂降り

　午前中より旅行会社のホームページ作成。と言っても、前半は先日のOS再インストールに伴って消えてしまったプログラム類を再インストールする作業をおこなう。もうウイルスも完全に消えているのでパソコンの動きも安定している。立ち上がりも早い。やはり新しいパソコンはメモリーの容量も大きいし、CPUも高速だ。私のノートパソコンと比べると１０倍くらい早い。私のパソコンは２年前に購入したものだが、この２年間のうちにパソコンのスピードと言うのは格段に早くなっているようだ。操作していてストレスを感じない。

　先日は昼食にピザを注文してくれたが、本日はレモンツリーに出前を注文すると言う。なんだ、レモンツリーなら我が家の近所ではないか、、。でも、レモンツリーの料理は中途半端なピザなどよりもずっと美味しいし、全国チェーンのS&Pよりも美味しい。私が選んだメニューは空芯菜フライのヤムとイカの豚肉詰の赤カレーソース煮込み。ここのスタッフ皆でテーブルを囲むのかと思っていたら、食べるのは私一人で、他のスタッフたちは近所の屋台や市場で済ますらしい。「とても食べきれないから、一緒に食べましょう」と誘っても遠慮されてしまった。私に気を遣ってくれているのだろうけれども、私としては一人で食べるのはなんとなく心苦しい。

　３時半から、先日のアパート探しを手伝った女性と再びシータナーコンドミニアムを見に行く。前回はカギがないということと、内装工事が完了していないと言うことで、見ることのできなかった物件を今日の午後１時にカギが届くと言うので、その女性と見に行く。しかし、事務所に行ってみるとどうも事情がおかしい。まず、１時半に届くはずのカギが届いていないと言うし、さらに進行中のはずの内装工事だが、内装は手をつけず現状のままでの貸し出しだそうだ。カギの方は４０分ほど待てば届くと言うことで、待ってみたのだが、残念な結果になった。こちらとしてはリフォームをしてピカピカの部屋に格安で入れると思って期待していたのに、実際に見せられた部屋は、広さこそ充分にあるものの、部屋の壁は薄汚れ、天井には裸の直管蛍光灯が２本、テレビは旧式、窓は小さく電気を点けないと薄暗い。家具類もお粗末極まりない。この部屋の大家さんと言うのは元チェンマイ大学の先生で、現在はメージョー大学で教えていると言う。そして、この部屋はエアコンもテレビもベッドもあるフル装備だと自信たっぷりに説明してくれるのだが、もともとの期待が大きかったためか、想像していたものとの格差が著しく、病院のベッドのようなパイプ製のベッドをはじめ、すべてがみすぼらしく見えてきた。「これなら今いるマンションの方が狭いけど快適」と言う結論になった。

　７時前にラジオ局に向かう。アパートを出る段階から雨が降り出していた。しかし、このところビートルはバッテリーが上がり気味で、今日もホームページを作成している旅行会社を出る際にスターターが回らなくなり、押しがけをすると言う醜態をさらしている。そのため、夜間に雨の中を走行したら、また確実にバッテリー上がりを起こしてしまうことだろう。そのため、「えーい、面倒だ」とばかりに、ミニバイクでラジオ局に駆けつけることにした。放送中にパヤップ大学の学生３名が取材に来る。なんでもメディアを勉強しているそうで、今回の目的はラジオ番組のマネージメントを調べることだそうだ。しかし、この番組はスタッフはボランティアで、CMも入らない、放送そのものも政府広報局のものである。マネージメントを研究するなら民放へ行くべきに思われるのだが、、。なお、学生たちのうち２人は女子学生で、チュンポン氏は大喜びである。サウンドルームには彼の奥さんも来ているのに、もう有頂天である。で、その女子大生であるが、歳は二十歳を過ぎていると言うが、見た目はあどけないかわいらしい顔をして、高校生くらいに見える。

　番組中に雨は一段と激しくなり、停電が頻発しているのか、スタジオ内の照明が明るくなったり暗くなったりする。そして、番組終了時にも雨は上がっていなかった。みんな私がどうやって帰るのか気にしてくれたが、私は構うことなくミニバイクで家路についた。全身びしょ濡れとなるほどであったが、私は何だか嬉しくなった。別に濡れながらバイクに乗るのが好きなわけではないが、高校生の頃よりずっと、通勤通学の足としてモーターバイクやスクーターを使ってきた私にとって、雨が降ろうがいつもバイクを愛用してきた。制服やスーツが濡れて、帰宅後にハンガーに吊るすと、雨水を吸ってずっしりと重くなっており、しずくが滴り落ちていたのを思い出される。何の事は無いことなのだが、何だかそれも青春の一コマのような気がしてきて、妙に懐かしい。が、やはりTシャツで濡れるのはちょっと寒かったので、帰宅後タイ製の清酒「忍」に燗をつけて温まる。

前日へ　　翌日へ