5月4日 火曜日 天気は晴れ 夜少し雨
お客様との密着同行も3日目。本日は竹イカダ下りに挑戦していただく。熟年のご夫妻にこのようなアドベンチャー系のアトラクションが受けるかどうかちょっと心配であったが、しかし、チェンマイの自然を楽しんでいただくと言うことで考えれば面白いかもしれない。
10時にホテルへお迎えして、朝から刺すような日差しの中をハンドン街道を南に走る。道路の拡張工事をしているのか対面通行で、あまり走りやすくない。大型車も多い。スピードも出ない。メーワン渓谷のイカダ下り場に到着したのは11時過ぎ。前回来たときは清流のように水が澄んでいたメーワン川も今日はコロラド川も真っ青と言うくらい赤い激流と化している。こんな川でイカダ下りをしてもらっても良いものだろうか?
ビートルをイカダ乗り場前に止めると、イカダ業者らしいおばさんが出てきた。外国人である私が言うのも変な話だが、このおばさん、恐ろしくタイ語が下手である。山岳民なのであろうか?このおばさんの話している内容がなかなか理解できない。それとこのおばさんは本当にイカダ業者なのだろうか?「どのくらい時間がかかるのかなぁ」と質問したが、知らないらしくイカダ乗り青年に確認している。1時間ほどだと言う。こうした質問はされたことがないのであろうか?それともタイの人たちは時間なんて気にしていないのだろうか、、。さらに、お客様たちに川を下ってもらって、私はどこで待ちうけていたらイイかと聞いても、「川下だ」とお答えになられる。こちらは上陸場所の確認をしたいのに、これでは話にならない。それにこの激流にお客様だけで参加していただくのは、もしもの際に弁明ができない。私もイカダに乗りこむことにした。しかも、イカダの後ろで竿を操る係りである。
イカダに乗りこんだのは良いが、私はワイシャツにネクタイ、足元は革靴である。前回の経験からたいして濡れることなどないだろうと安心していたら、とんでもなかった。イカダは川に浮いていると言うより、かろうじて沈んでいないと言ったレベルで、私の足元は常に水に浸っている状態である。しかも流れが速く、あちこちに水流のコブができている。しばしばスボンの裾まで赤い水に浸ってしまう。もちろん革靴の中まで水は入りこみ、ズビュズビュと音がする。岩場や瀬では、何度もイカダは転覆しかかり、私も振り落とされないよう必死であった。お客様はどうかと言うと、このスリル万点のイカダに大喜びで、絶えず笑い声が聞こえる。お客様はイカダの上の竹組の上に腰掛けられており、安定は多少良いが、水飛沫を全身で浴びられてしまう。もうズブ濡れである。この激流、昨晩雨が降ったからだそうだ。約1時間少々のイカダ下りを終えて、お客様は笑い過ぎて筋肉痛だとおっしゃった。スリルがあって冷や汗をかかれるのなら判るが、どうして笑われていたのか良く判らないが、童心に帰って楽しんでいただけたのだろう。ストレス解消にもこのイカダ下りお薦めすかもしれない。
チェンマイへ戻る途中、ハンドンの街道沿いにある簡易食堂でカオソイを食べる。ここでもこんな道端の食堂にご案内しても良かったのだろうかとちょっと気がかりであったが、ご夫妻は「美味いじゃない。こんなとこで食べたかったんだよ、ツアーじゃ食べられないからね。」とおっしゃってくださり、どんぶりに入ったカレー風味のラーメンのようなカオソイをキレイに食べてくださった。
夜ナーンルアンにて夕食をおとりいただく。プーケットロブスターと呼ばれる巨大海老の中華風炒め物を注文。とにかくデカイので見た目は華やかなのだが、味のほうは大味で、身も硬い。日本のイセエビと比べるとかなり味は劣るようだ。ご夫妻もあまり箸を伸ばされないので、私が大半をいただくことになった。
朝食
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ご飯に春菊と豆腐の和え物。 |
昼食
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ハンドンの道端にある食堂でカオソイ。 |
夕食
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ナンルアンでシーフード。 |
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