チェンマイの日本領事館が巡回映画上映に来てくださるのは明日の予定である。しかし、学校側が上映希望作品を領事館側に伝えてあるかどうか不安であったので、朝一番に学校へ行って確認をしてみる。すると、案の定、まだ希望を伝えていないと言う。この上映会を担当してくださるナワラット先生に「どの映画がいいですかね」と相談すると、「これなんかイインじゃないか」と言って「バタアシ金魚」を推薦してくれた。先生は以前見たことがあり、面白かったと言う。私もネットで、どのようなストーリーかを一応は確認してあるし、高校生が主人公なので、ちょうど良さそうでもある。もう時間も無いので、上映希望作品は「バタアシ金魚」と言うことにして、そのことを領事館へ伝えに向かう。
領事館にて巡回上映での希望作品を伝えようとしたところ、「あぁ、明日ですねぇ、えーと、実は今、映写機が壊れてしまったんですよ。そのために上映できないんですね」と女性職員が答えた。上映希望の直前まで希望作品を伝えない我々に問題があるので、領事館側は「この学校は上映しないのだろう」と思われていたのだろうが、壊れていたとは寝耳に水である。しかし、学校側が上映設備は完備していると以前言っていたことを思い出したので「たぶん、上映機材は学校側にあると思います」と答え、フィルムのサイズを確認する。16ミリフィルムだそうで、これなら学校にもあるかもしれない。
再び学校へ戻って視聴覚室の設備を確認する。が、「上映設備は完備」のはずが、あったものはOHPとビデオデッキだけであった。16ミリフィルム用などはもう長いこと使っていないし、「今はもうない」とつれない。授業中のナワラット先生をたずねて至急に対応策を打ち合わせる。打ち合わせと言っても、学校側はまだ上映のためのアクションは何も取っておらず、生徒にも告知されていない。つまり上映できないのならそのまま通常授業をすればイイだけである。私は再再度領事館に行って、上映機材はなかったと報告、大使館の担当者は「もし映写機がなおりましたら午後にでも電話でご連絡します」と言ってくれた。
リフォームだが、ペンキ塗りをしていたら浴室の職人が「タロー、ちょっと見に来いよ、完成したぞ」と声をかけてくる。先日からバスタブはきれいにおさまっていて、その後職人たちはカランを取り付ける作業をしていた。バスタブの端には銀色に輝く立派なカランが光っている。ピカピカのバスタブにキラキラのカランなのだが、カランより上側がいけない。あれほど職人に、「日本人はピシッとできていないと居心地の悪さを感じるから、丁寧に仕上げてくれよ」と訴え、職人も「もちろん、最高の仕上がりにするさ」と答えてくれていたのに、温水器とカランの間は、青いエンビ管が剥き出しのまま、しかも接続口はまるでハミダシた内蔵のようにスチールパイプがよじれ出ている。私の感覚から言ったら最低である。職人に抗議したが、職人も食い下がり、「もう完成したんだ」と言い張る。「ちゃんと使えるし、気にしなければイイだけだ」と言うのが言い分である。下手クソなタイ語でセツセツと職人を説き口説き、追加の手間賃を弾むからと言うことで、カランの工事を根本的にやり直しをさせることとした。
タイの人は一概に親切なのだが、かなり強情なところもある。特に自分が「これでイイんだ」と思ったものに対して、相手が納得しないと、なぜ納得させられないかを問題点を考えないところがあるようだ。人の良い職人ながら、扱い方には気を遣う。
夕方になっても領事館から電話連絡は入らなかった。通常授業と言うことになると、私には宿題がある。女生徒たちから頼まれたジャニーズ・ジュニアのメンバーについての最新データをネットで調べてくると言うものだ。とにかく、この生徒たちの多くがジャニーズジュニアの大ファンらしく、日本語で歌まで歌えてしまうのである。そんな訳で、私も急遽ネット検索を始めたが、メンバーについての公式サイトが見当たらず、日本のファンによる私設サイトばかりである。まずは私もメンバーの顔と名前くらいは覚えようと思ったのに、どのサイトにも顔写真が載っていない。次々にいろんなページにアクセスしたが、写真など一枚も無いのである。たぶん、肖像権の問題で、サイト上に顔写真を掲載できないのだろう。日本の芸能週刊誌でも買えばでているかもしれないが、ここチェンマイでそんなものを買う勇気が無い。お金も気になるし、狭いチェンマイの日本人社会で、女子中学生が買うような芸能週刊誌など日本書籍の本屋で買ったりしたら、なんと噂されるか知れたものではない。
朝食
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パートンコー。 |
昼食
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コカのカニチャーハン。 |
夕食
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近所で買った魚介の卵とじ、パッタイ(タイ式やきそば)、ソムタム(青パパイヤの和え物)、豚肉の串焼き、モチ米。 |