10月3日 木曜日 天気は晴れ 夕方に雷雨
優泰は学校へ行く。私も今日はベッドから起き出して、ムアンマイ市場へ野菜の買出しに行く。市場から戻り、アパートのエレベーターに乗っていたときのことである。お母さんが降りるべき10階でもないのに、他の人が降りるのにつられてツツツとエレベーターから降りようとする。「オイオイ、10階じゃないぞ」と声をかけて我に返ったようである。こちらは市場で買った重い1週間分の野菜を両手に下げているので、こんなところでモタモタしてもらいたくない。「私は、しょっちゅう誰かが降りると、つられて降りてしまう、、、。」と言うので「ボケてんじゃないのか?」と言ったところ、これが気に障ったらしく、お母さんは機嫌を悪くし始めた。
部屋に戻って、何度か懐柔を試みたが、こちらが言っていることが聞こえないかのように無視をする。いつもならば私も食い下がって、徹底的に懐柔に徹するのだが、今回はなんだかバカらしくなって、「どうにでもなれ」と言った心境になった。
ラジオ番組で使うためのCDをキッチンハッシュで貸し出してもらうために、自転車でハッシュへ向かう。ヒゲのマスターは快くCDを用意してくれて貸してくれた。貸してもらったCDを見ると新しいものと、ふた昔前のフォークソングが半々くらいであった。なるほどマスターはフォークソング好きなのかもしれない、、。ギターなど抱えたらとても似合いそうだし、、などと想像しながら自転車をこいでアパートへ戻る。
お母さんは韓国人の奥さんたちと高級タイ料理店で昼食を食べに行くのだと今朝言っていたことを思い出した。冷蔵庫を覗いても、今朝買った野菜くらいしか入っていない。唯一見つけたのが、昨晩ラジオ局でもらった菓子パンひとつ。しかたなく、この菓子パンとタイの小さな即席ラーメンを食べて昼食とする。ラーメンをすすっていると、ますますお母さんのことで気分が悪くなる。結婚以来、共稼ぎをしていたときでさえ、自分の給料はすべて自分の小遣いと、貯金に回し、生活費に当てたこともない。今だって、生活費で食事会やらゴルフのレッスンやらと遊びまわっているのではないか!特に最近、韓国人の奥さん連中と遊び始めてから、その度合いがひどくなってきた。私が好き好んで、無職、無収入であるのは事実ながら、東京で暮らしているときと同額の生活費を渡していて、月末にはすっかり使い切ってくれている。あぁ、もう、馬鹿らしくなってきた。今月はもう3日だが、まだ生活費を工面できていないので、お母さんに生活費を渡していないが、いっそのこともう生活費を渡すのは止めてしまおうか、、。こうして1日中家にいる生活をしていて、つくづく夫婦なんてモノは、お互いが何をしているのかわからない部分が多いほど平和なのだろうということが分かった。
午後、借りたCDの編集に打ち込む。しかし、私のCDドライブはどうも調子が良くないようで、音が拾えなかったり、飛んでしまったりするため悪戦苦闘する。ようやく18曲ほど選定をして一つのファイルにまとめあげたが、これをCDに焼くためのCD−R/Wを私は持っていない。近所のインターネット屋へ相談してみると、機械はあるのだが、空のCDがないという。どこかでCDを買ってくれば事は足りるのだろうが、なんだか今にも雨が降り出しそうな空模様だし、そろそろラジオ局へ行く準備をしなければならない時刻だ。オリジナル選曲のCDは次週からということにして、今日のところは借りたCDをそのまま持ち込むことにする。
6時頃から雷雨となった。ラジオ局へ向かう道で、堀の周辺の何箇所では、冠水していた。堀の水が溢れているわけではなく、あまりの雨脚が強いために雨水が流れ去りきれないようだ。
番組開始15分前になって、ディレクタのサカダ氏から、「英語以外の聴取者からの電話は受けないことになった」と告げられた。「えええ!だって、今日は日本語の日じゃないの?」「日本人からの電話はOK、だけど英語を使ってもらう、、。」私がWeb上で「電話をかけて」とお願いしてきたのに、「これじゃ私のメンツが立たないじゃないか!」
と抗議しても「局長からの通達だから」で終わってしまった。一体どうなっているのだ!またも私は不機嫌になる。
はじめは、「チェンマイ初の日本語ラジオ番組」で日本からの旅行者や長期滞在者向けの放送をすると言う事であったのに、それが「英語と日本語の半々」になって、「番組は英語で進行、聴取者からの電話は日本語」まで後退したところで、これじゃ日本人リスナーを獲得できないと思ったが、「そこはなんとかリスナーを集めるように」との指示だった。そして本番直前に「全面日本語排除」となったわけである。理由は、「英語放送で突然日本語が飛び出してきたらば、聴取者には何の事だかわからなくなってしまう」と言う事だそうだ。じゃあ、一体私は番組で何をしたら良いのか?「進行役に協力して番組を成功させるように」だそうだ。
仏頂面のまま本番開始、私のHPでの宣伝効果があったのか、番組開始10分後から電話のベルが鳴り始めた。しかし、日本語をでのオンエアを期待した人たちからだったのだろうか、私たちの入っているスタジオにはベルの音だけが鳴り響き、スタッフが応対して次々に電話を切ってしまっている。つながれるのは英語で話し掛けてくる電話だけである。結果、電話をしてきたのはほとんどが地元のタイ人たちからであった。中で一本だけチェンダオ在住の日本語を勉強していると言うタイ人女性から、「何でもっと日本語でやってくれないのか」との抗議の電話を受けたが、その抗議はすぐにスイッチが切り替えられて、私の耳にしか届かなかった。番組終了後、「これでは旅行者向けの番組になっていない」と指摘したのだが「番組の目的は、旅行者だけでなく、タイ人が英語を勉強する場を提供することにも役立っている」と説明された。私はとてもとても疲れてしまった。さて、明日以降はどのような展開になるのだろうか?私ももう少し様子を見て、それから形振りを考えようかと思った。
本日ラジオ局へ電話をかけてきてくださった方、オンエアできずに本当にごめんなさい。
朝食
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ご飯とワカメの味噌汁。 |
昼食
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即席麺トムヤム味。 |
夕食
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ご飯にカリフラワー、ピーマンの炒め物。 |
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