6月1日 日曜日    天気は午前中雨、午後から曇り    

 朝からシトシトと雨が降っている。まるで日本の梅雨時期のようだ。別に外出しなくてはならない用事があるわけではなし、こうして雨が降っていると暑くなくむしろ快適なくらいだ。日本なら湿気で蒸し暑さを感じるのだろうか、チェンマイでは部屋の中にいる限り蒸し暑いと感じることはほとんどない。

 しばらくパソコンでアクセスを使ってこなかったが、ワタノー学校の授業に関して、生徒の情報や授業内容、出欠表などをアクセスを使ってデータベース化してしまおうと言う気になった。しかし、アクセスでデータベースを作成したのは昨年のことであり、あの時ずいぶんと苦労をしてデータベースの作成と活用方法を覚え、バンコクの旅行会社用にツアーやホテル情報の資料を作成したはずなのだが、この半年少々の間にアクセスの使い方をほぼ完全に忘れてしまった。マクロやコードの設定など、どのような記述をすれば良いかなど頭の片隅にさえ残っていない。また初歩からヘルプを参照しながら勉強である。生徒の名前はタイ語でありタイ文字で書かれているので、データベースに使うフォントもタイ文字をベースにしたフォントを使う。しかし、もともとのパソコンがタイ語用になっていないので、タイ文字と英文字の変換が面倒くさい。日中から夜までかかって生徒情報と出欠表の雛型だけは完成させる。

 昼に優泰を連れて郊外の巨大スーパーへ行く。お母さんから小さな扇風機をもう一台買ってきて欲しいと言われていたのだ。タイの家庭用扇風機は、「微風」と言ったボタンがないようで、弱のスイッチを押してもかなり風が強い。暑苦しくて寝付けない夜に扇風機をつけようにも、風が気になって逆に眠れなくなってしまうほどだ。そこで、おもちゃのように超小型扇風機が欲しいと思った次第である。手始めにロータス・スーパーへ行ってみたが、ここにある超小型扇風機は箱型で、首振り機能が付いていない。これでは役に立たない。おもちゃのようであっても、ちゃんと本格的機能がなくてはダメである。続いてカールフールへ行ってみると、ここにはありました。私のビートルに搭載しているのと同じ超小型扇風機、首振り機能つき、風向き角度調整OK、風量二段切り替え。値段も189バーツで一年間の保証付きである。この扇風機なら風が弱いので、お母さんが夜寝る時にも使えるだろう。

 夕方前、来週日本へ家族で引き上げることになった日本人家庭から大きな机を譲ってもらう。十年近くチェンマイで暮らされて、キッチンハッシュの経営者家族同様に、チェンマイに長く住まれている日本人家庭なのだが、子供さんたちの進学の問題などもあって日本へ戻ることになったそうである。配偶者がタイ人であったり、または駐在員として赴任してきて家庭を持っている人を別とすれば、ここで生活する日本人家庭はとても少ない。うちのお母さんもこの家庭の奥さんにはチェンマイでの生活に関して色々なことを教えてもらったいた様だ。ご主人は一足先に日本へ戻られて仕事をされているとのことであったが、きっとチェンマイでの生活が名残惜しく感じられていることだろう。私もこのチェンマイで家庭を維持していくことに日々苦労をし、悩んでいるので、日本へ引き上げられると聞くと、まったく他人事のように思えない。

 夜、お好み焼きを焼き、カリフォルニア産シャルドネの白を飲む。冷蔵庫から出したては冷えているのだが、1時間もすると生ぬるくなってしまう。白ワインのフルーティーな清清しさはなくなってしまうが、ぬるくなった白ワインは味に深みが出るような感じもする。ちょっと舌の先を刺すような刺激と、鼻腔をくすぐる香りも強くなり、これはこれで美味しく感じ、とうとうボトル一本を飲み干してしまった。チェンマイにいてワインを飲むというのはとても贅沢をしている気分になる。スーパーでもワインコーナーが設けられ、盛大に売られているが、もらい物でもなければ決して自分で買いたくなるような金額ではない。一昔前の日本のワイン事情に似ている気もする。テーブルワインなど食卓に上るようになったのはこの十年ほどではないだろうか、、。チェンマイではシンハ・ビールでさえ高級感がある飲み物だ。

朝食

中華まん(饅頭)。

昼食

すかいらーくのカツどん。

夕食
私のお手製お好み焼き。

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