あんまり楽しくないクリスマスである。この1ヶ月というもの完全にオリエント航空に振り回されてしまった。乗りかかった船だと思って努力してきたが、さっさと救命胴衣でも着て逃げ出すべきだったかもしれない。でも、いまさら逃げるにも、すでに私(チェンマイK.K.トラベル)が案内してしまった乗客がいるのである。タイタニック号のような豪華さのある航空会社ではないが、最後の一人の乗客が救命ボートに乗り込まれるまで、逃げ出すわけには行かない。
そして、今日はこのトラブル続きの峠道のど真ん中に当たる日らしく、航空券販売元のバンコクの旅行会社から、代案の航空便はタイ航空で予約したが、その費用的負担には限界があると言う。当然であろう、この時期で、超目玉料金的な金額で販売をしてきたのである。差額と言ったら半端な金額ではない。「お客様にも差額の負担をしてもらってください」とバンコク側の担当者は私に依頼してきた。解らぬでもない。お客様も被害者なら、本来航空券の販売をして、幾ばくかの収益を上げる目的で努力してきた我々旅行会社側が、本来見込まれた収益の数倍の損害を背負わなくてはならないのだから、、、。しかし、だからと言って、お客様には責任はまったく無い。
私はバンコクの旅行会社側にオリエント航空側からの顛末書と詫び状を書いてもらうように依頼をした。バンコクの担当者も交渉してくれると約束してくれたが、2時間後に届いた答えは、私を失望させるだけモノであった。「オリエント航空としては、今回の失態が明らかになると、社会的信用を失いかねないから書いてくれない」と言う。何が社会的な信用だぁ、、、。借りにこのような失態があったときこそ、できうる限りの誠意を見せて、信用を回復するのがスジではないのか!怒りは心頭に達するが、電話口の担当者だって同じ気持ちであろう。私一人でも、誠意を尽くしてお客様へのご不便を最小限にとどめなくては、、。
もうひとつ気がかりなことがある。日本ツアーに申し込まれた金屋の家族4人のビザが下りるかどうかと言うことである。昨日は結局連絡が入らなかったので、今日も「今か今か、出るか出ないか」と気を揉む一日となった。下手に催促するかのような電話を入れたりすれば「せっかく無理を押して審査してやってるのに、、」と逆効果になりかねない。本来タイ人たちというのは気の長い連中だと思っているが、この手の「待ち」にはあまり強くないらしく、しきりに私に「今どうなっている」と聞いてくる。私は「時間がかかると言うことは、良い証拠。もし、ダメならすぐに連絡が来るものさ」と適当に説明をする。でも、実際にそうなのであろう、職業や財産に関する必要条件を書類上でははっきりさせられず、それを何とかビザを出すべく善処してくださっているのであろう。夕方になって、一応日本領事館へ電話を入れてみる。「今日中には結論を出しますが、答えは明日になるかもしれません」とのことであった。
オリエント航空の代案については、結局大きな差額(損失)が生じるが、タイ航空で席を確保する。お客様にも事情を説明し、代案ながら、ご理解を示してもらう。また、あわせてお客様のご要望をなるべく反映させた予約をさせてもらう。あとは費用処理をどのようにするかである。なんとなく、私が個人的に負担する額が増えそうな感じである。そう考えると、なんだかますます憂鬱な気分になってくる。
優泰をムエタイ・ジムからアパートへ連れて帰ってから、ラジオ局に入る。このラジオ番組に関しても、来年も継続されるのかどうか、いまだに知らされていない。ここでもまた「待ち」である。
朝食
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お茶漬け。 |
昼食
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チャーハン。 |
夕食
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お刺身。 |