8月22日 日曜日    天気は曇り ときどき雨 海上はシケもよう

 結局、ダラダラとしたタオ島の休日も4日目を迎え、本土へ戻る日となってしまった。もったいないような、でもピョンのせいでまったく退屈する間の無い4日間であった。今朝になってようやく、空の雲が減り、日差しが差し込み、海の色が緑と群青の縞模様となっている。朝10時にはリゾートのトラックで桟橋へ送ってもらう。

 桟橋には大きな荷物の外国人観光客で大混雑していた。ちょうどこの時間帯に本土のチュンポン行きが3便ほどと、パンガン島やサムイ島行きの船が出るので、小さな桟橋には移動していく旅行者で埋まってしまう。船に乗り込むのも、皆我勝ちである。乗り物に乗るのに順番に並んで乗るのが下手なタイ人ならば、さもありなんと思えるのだが、西洋人旅行者たちも、列を作ることなく、先を争うようにして船に乗りこもうとする。自国では決してそんなことなどしないのだろうが、タイに来た彼らには、なんでもありのようだ。同様のことが喫煙の習慣にも当てはまる。禁煙の厳しい欧米ではルールやマナー違反になりそうなタバコの吸い方を、ここタイで、彼らは回りの迷惑を気にすることなくプカプカとやっている。彼らの場合、禁煙に対する意識が高いのではなく、ただ抑圧されているだけではないかと言う気もしてくる。その点では、タイ人たちの方がずっと喫煙のマナーが良い。

 船は混んでいた。西洋人客は久々の晴れ間を歓迎してか、船室内に入らずデッキで日光浴などをしてくれていたので、我々はおかげで船室内に3人分の席を確保することができた。これは実にラッキーであった。桟橋を離れて30分もしないうちに、外は風雨が強まり、波も高く、シケ模様となった。さすがの西洋人たちも船室内に逃げこんできたが、時既に遅く、すでに満席、彼らは通路やステップに立って、シケに揉まれる船旅に耐えていなくてはならなかった。
 このシケの影響で、チャンポン到着は30分ほど遅れた。チュンポンも大雨であった。西洋人たちは、乗り継ぎのバスやトラックに乗りこんでいった。バンコクやプーケットへそのまま向かうらしい。昼食時を過ぎているが、難儀なことである。時刻は2時を過ぎており、我々も遅くなったが昼食の時間である。チュンポン市内のちょっと気の利いたベトナム料理屋へ入って、ご馳走をいただく。チュンポンを出発したのは午後4時近くとなった。今晩の泊まりはホアヒンを予定している。大型トラックの多い国道4号線を300キロ北上して、ホアヒンの町に着いたのが、7時半、ガソリンを入れたり買い物をしたりして、宿に着いたのは8時近くになってしまった。

 晩ご飯は、海辺の海鮮レストランに入った。眺めの良いレストランで、漁船の誘魚燈やホテルの夜景が美しいのだが、屋外のレストランのため、蚊の攻撃が酷い。洒落てて良い店なのだが、、。なお、私たちのテーブルについたボーイは実に良いボーイで、こちらが何か注文すると、駆け足で厨房へ注文を伝えに行く。その他のことも実にキビキビとこなす。まだ二十歳にならないくらいの若いボーイだが、珍しいくらいの働きぶりであった。おかげで料理もより一層美味しく食べられた。

朝食

野菜チャーハン。

昼食

チュンポンのベトナム料理屋で、ベトナムのネーム(ライスペーパーに肉ダンゴやハーブなどを包んで食べるもの)、エビのすり身をサトウキビに巻いて焼いたもの、ゴマとエビのすり身を乗せたトースト、ベトナム風のオムレツ、フォーと言うベトナムうどん。

夕食

ホアヒンの外れにある、ラーメーと言う臨海レストランでイカの胡椒炒め、空芯菜炒め、海鮮の鉄板焼き

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