1月14日 水曜日    天気は晴れ

 本日はK.K.トラベルで私的なメールの返信を書きつづける。パソコンのハードが壊れて以来、緊急のメール以外はほとんどやり取りができない状態にあったが、ようやくメールをほとんど従前に近い形で送受信できるようになった。この間に溜まりに溜まったメールへ一件ずつ返信を書いていく。この作業にほとんど終日近くを費やす。

 来月より、タクシン首相の関連会社であるタイ・エア・エイシア航空がタイ国内線に就航する。これを機に特別のプロモーションが組まれて、国内線各路線とも一律99バーツ(税金まで入れると260バーツほど)で予約ができる。K.K.トラベルはまだこの航空会社の代理店資格を取っていないのだが、スタッフがバンコクへ友人と行きたいので予約を取ってくれと言ってきた。
 この予約はインターネットを通じて予約ができるのだが、決済はマスターカードかタイ国内で発行されたビザカードと言うことになっている。私のマスターカードはずっと以前に解約してしまっているし、ビザカードは日本で発行されたものである。K.K.トラベルのスタッフなどはクレジット・カードそのものを所持していない。どうしたものかと思案しているうちに、希望便は99バーツでは予約できなくなってしまった。
 結局、私の軍人銀行発行のATMカードにビザのクレジット機能が付いていることを思い出したので、これを入力して見ると、上手く予約画面に入れ、しかも、第2希望の便で往復とも予約ができた。2人でバンコク往復が千バーツ少々でOKとなってしまった。私のカードを使うのだから、サービス料くらいもらいたいところだが、まぁ同僚だし、欲を出さないことにする。数時間後に同じくこの航空会社の予約をしようとしたら、すでに各日とも99バーツの切符は姿を消しており、さっき予約をした日付などは片道でも千バーツを越えている。

 午後から、イミグレーションへ出頭する。昨年末で失効した私のタイでの滞在許可について、今年度分の延長更新を受けるためである。色々と手続きが後手に回っているらしく、本来ならば先週中には作業がすべて終わっているべきところが、今週中にずれ込んでいる。原因は、警察、労働局、ワタノー学校などの発行する証明書の取得に時間がかかったためで、これらの書類の作成は私の所属しているボランティア団体が準備してくれることになっていた。
 午後1時に、団体の女性スタッフとイミグレーションに出頭し、漸くそろった各種証明書類を提出して、パスポートに今年末までの滞在許可のスタンプを押してもらうのを待つ。ところが、トラブルが発生。昨年末にも滞在延長許可の申請をしたのだが、その時点では揃いきらない書類があったため、仮の滞在延長許可を10日分取りつけていた。が、もうその許可された10日を4日も過ぎている。イミグレーションの係員は「4日間のオーバーステイにあたるので罰金を支払うように」と指示してきた。書類が揃わなかったから、仕方がないのだが、問題は役所側が年末年始と言うことで、時間がかかりすぎた事にも原因があり、そのくらい大目に見てもらいたいところである。が、縦割りの行政は日本と同じで、他の機関でのことには関知せず、「罰金800バーツ」が言い渡された。
 そんな私にとっては余計な事務手続きが加わったために、イミグレーションでは2時間以上も時間がかかってしまった。しかも、パスポート上には、「4日間のオーバーステイ罰金800バーツ支払済み」とスタンプを押されてしまった。なんだか、戸籍が汚れたようで、あまり言い気分はしないが、滞在許可は年末までもらうことができた。あとは労働許可の更新をしなくては、、これもお金がかかることだから頭が痛い。

 年末年始のオリエント航空チャーター便はまだ尾を引いていたようで、関西便をご利用いただいたお客様が来店されて、クレームの処理をおこなう。このクレームの報告は先週あがってきたものなのだが、内容的には以下の通りである。関西空港からの帰国時に、バンコクへほぼ定刻に到着したものの、何時までたっても預けた荷物が出てこない。一つだけ出てこないのではなく、乗客全員分が出てこなかったらしい。それも、尋常な待たされ時間ではなく、なんと約3時間のチェンマイ行き乗り継ぎ時間に間に合わないくらいの待たされかたであったという。そのため、当日の晩はバンコクに一泊しなくてはならなくなったので、その費用を補償してほしいと言う物である。同一航空会社で乗り継ぎミスがあれば、当然航空会社が保証してしかるべきである。しかし、相手がオリエント航空であるから、そんなルールなど存在しなさそうである。しかも、当日お客様側からオリエント航空側にクレームを上げられておらず、私がオリエント航空側に確認したところでは、単なる「乗り遅れ」として処理されていた。そのため、先週バンコクへ行った際にオリエント航空に保証交渉をしようとしたが、完全に門前払いを食ってしまった。
 しかし、長期滞在をしているからと言って、バンコクの空港で、このようなトラブルに見舞われた際に、どのように対処して良いか了解している人がどのくらいいるだろうか?言葉も良く通じない相手と、面倒な交渉をするより、チェンマイへ帰ってから、日本語で交渉できる旅行会社(つまりK.K.トラベルの私のこと)にクレームをつけたくなるのが人情だろう。その辺の心情は良くわかる。日本人を相手にした商売でもあるし、損得だけを考えるのではなく、「安心感」と「アフターサービス」が弱小K.K.トラベルでも持てるセールス・ツールであると、経営者を説得して、お客様へK.K.トラベルとして千バーツをお渡しする。これで、また次の旅行にK.K.トラベルをご利用いただき、また他の方にもご紹介をいただければ、先行投資と前向きに考えることもできるだろう。なお、K.K.トラベルでは、通常国際航空券の仕入額に100〜300バーツ程度を上乗せして販売している。日本人向けのサービスを提供するには、ちょっと無理のある価格だが、まぁ経営者がOKしたのだから、イイのだろう。

朝食

ご飯と味付け海苔、小女子の佃煮、味噌汁。

昼食

クオッティオうどん。

夕食

大根とにんじんと豚肉の煮物、グリーンサラダ。

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