朝の寒さと言うのを感じなくなった。優泰をミニバイクに乗せて夜明けの道を走っても寒く感じない、涼しくて気持ちが良い。そして、それから数時間後には、涼しさなどと言う言葉をどこに無くしたのか判らないような暑さに巻かれる。昨日の最高気温は37度だったそうだ。たぶん、今日もそんなものだろう。まだまだ空気は乾燥しているが、少しずつ湿度も高まっているようである。一昨日の晩などは、アリ型の小さな羽のついた虫が日没後のほんの半時大量発生して、市内の灯りと言う灯りに集まって飛びまわっていた。その虫が出てくると、雨が近いのだそうだ。が、その後2日が経つが、雨が降る兆しはその後無い。空気はまだまだ乾燥し、埃っぽく、整備不良のディーゼル車が撒き散らす排気ガスで大気汚染が深刻である。早く雨が降って、空気を水洗いしてほしい。毎年日本ではこの季節花粉症に悩まされてきていたが、ここチェンマイではディーゼルの排ガスによって、花粉症と似たような症状が出てしまった。鼻水が止まらず、目が痒く、そしてクシャミがでる。雨が待ち遠しい。
ギフトさん、本日もお休みである。今日は「休みます」との電話もかかってこない。昨日様子を見に行ったときは、まだ具合が悪くて薬を飲んでいると言っていたが、更に悪化しているのだろうか、、。旅行会社の仕事は、体力勝負のところがあるので、健康には十分注意してもらわなくては、、。
昼に、ワタノーの先生たちとプレジデント・ホテル前にあるマダムなんとかと言うベトナム料理のレストランで会食会がある。このレストラン、ベトナム料理のバイキングと言うことになっていて、春巻きなどが並んでいる。私はベトナムのうどんとも言うべきフォーを期待していたのだが、フォーは無かった。いや、あったのかもしれないが、それはどこから見てもタイのクオッティオうどんと同じものであった。麺類コーナーにはこのクオッティオうどん以外に、汁かけそうめん風のカノムチーンと北タイ風カレーラーメンのカオソイなどがある。
ベトナム料理とタイ料理は、同じものではないのかと思うほど越タイが渾然と料理テーブルに並んでいた。生春巻きなどはベトナムの代表なのだろうが、ソムタムなどと言うのはタイ軍なのかベトナム軍なのか判断に困る。料理はまずまず美味しく、肉団子風をライスペーパーにハーブ類と一緒に包んで食べる料理はなかなか美味しかった。
午後、日本人の若い男女のお客さまが来店されて、ルアンプラバンまでのボートの切符をお求めになられて行かれた。このお客さまには、私のこのHPを見たことがあるそうで、私の名前までご存知であった。が、どうにもお金が無く、でも旅を続けられたがっていたので、ラオスへのボート代を大幅に値引きして提供した。収支上では完全に赤いのだが、宣伝費ということで埋め合わせがつくだろう。で、どうしてお金が無いかを尋ねたところ、バンコクのメナム川でタイ人の新婚旅行中だと言うカップルに誘われて4人でボート遊びをされたそうである。タイ人カップルは日本語も英語も話せたと言う。ボートの船頭さんとはこのカップルが交渉し、しばし船上の人となっていたそうだが、下船して料金を確認すると「ひとり1万円」だと言われたそうだ。そして「自分たちもひとり3600バーツずつ払うんだよ」と言って、信用させたと言う。この出費が痛かったそうである。当然であろう。2人で二万円なんて、この金額ならバンコクからアユタヤ往復豪華クルーズ、オリエンタルホテルのインターナショナルバイキング付きの船代を払ってもまだお釣りが来るであろう。私のようにチェンマイの平和に漬かりきっている者にはバンコクのこの手のイカサマの話を聞くとまるで別世界のような気がする。日本から旅行されていらっしゃる皆様も是非ともご注意されたし。
夜、ラジオ番組、K.K.トラベルの経営者は、昼間からガンガン中国語の歌謡曲CDを店内に鳴り響かせて番組中の選曲に余念が無い。スタッフたちはスタッフたちで、タイ・ポップスをPCで流して遊んでいるし、おしゃべりも中タイの歌謡合戦に負けないような大声でするものだから、まったく店内が静まると言うことが無い。私は体力的にも精神的にも少々疲れ気味なので、この手の騒音に包まれると、ますます疲れてしまう。タイ人の美徳の中に、話し声はささやくように話すと言うことがあったと思うのだが、それはいったいどの時代の遺跡の中に閉じ込めてしまったのだろうかと疑いたくなる。タイのテレビドラマなどでも女優たちがキーキー声をあげているのを見ているタイ人たちはケラケラ笑いながら楽しんでいる。