旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

１１月１８日　木曜日　午後から雨

　日本に帰ってきて、これで１ヶ月になってしまったわけだ。この１ヶ月の間に、やるべきことの優先順位のトップは就職先を見つけること、次に家の中の整理、３番目に免許書の書き換え、ラビット・スクーターの整備と続く。しかし、それらは優先順位こそあるものの、実際にはどれも同時進行でこなされるべきもののはずなのに、どうしたわけか、最優先事項がつまづいて、そのまま次位以下の事項も手をつけられていない状況になってしまっている。つまり、この公開日記にあるようにダラダラである。今朝もそうであった。朝起きられないのである。目を覚ますと、時刻はもう11時近かった。帰国前に病気をして、静養期間にしても、もうどこも悪いわけではなく、ちょっと長すぎる。そろそろケジメを付けなくては、、。

　プリンターのインクを買いに家電量販店まで行く。私のプリンターはヒューレットパッカード、つまりHP社製で、チェンマイで購入したものである。チェンマイでプリンターと言ったらHP社のプリンターがダントツで、エプソンだのキャノンだのは比較的影が薄かった。ところが、日本に戻ってみると、HPなどほとんどシェアを取れていないのか、極わずかしか出まわっていないようだ。その影響で、詰め替え用のインクもHP用のものが少ない。
　プリンターとは別に、デスクトップ・パソコンをチラチラと眺める。先日からお母さんが「新しいパソコンを買え買え」と要求してくるのである。以前チェンマイにいるときもお母さん専用の中古パソコンを用意してあったのだが、結局使い方が面倒だとか、良く判らないとかの理由で、廃棄してしまった経緯がある。今回だって、また使われずに粗大ゴミ化してしまう可能性がある。しかし、「優泰だって学校でパソコンの授業もあるし、絶対に必要なんだから」と言う。学校の時間割にパソコンなんて言う科目があっただろうか？総合学習の時間にでも行っているのだろうか？
　その横目で見たパソコンだが、やはり、結構高い。１０万円以下のモデルなど見当たらない。だいたいが、デスクトップと言っても、モニターは液晶である。従来型のブラウン管方式など１台も見当たらない。これは、量販店と言えども、私の予算範囲を大きく越えてしまうから、中古を物色するしかないのだろうか、、。雨は午後から降り始めた。冷たい雨である。プリンターにインクを補充し、メールの返信を打ったり、公開日記の更新をしたりする。

　最近、我が家の冷蔵庫がキムチ臭くて困っている。冷蔵庫の扉を明けるとムワーっと臭気が溢れ出してくる。私はキムチのニオイが得意ではない。このキムチ、義姉のところから来たもので、バケツひとつ分くらいあるだろうか、我が家ではあまりキムチを食べない。私もお母さんも生やスリ下したニンニクが好きではないのである。自慢にもならないが、お母さんは生まれも育ちも韓国で、正真証明の韓国人女性ではあるが、キムチを漬ける事ができない。しかし、義姉は「最近は日本人だってみんなキムチを良く食べるんですよ、私が近所の人にキムチを分けると凄く喜ぶんだから」と言って、キムチ・バケツをプレゼントしてくれたのである。
　お母さんもこのニオイには参っているようで、「早く食べて処分しなくちゃ」とは言っているが、食べる人がほとんどいないので、いつまでも冷蔵庫に眠っている。そして、醗酵が進み、ますます臭気を放つようになっている。「僕が韓国で下宿していた時も、こんなに臭い冷蔵庫なんて無かったぞ」とお母さんに言うと、「韓国ではキムチ専用の冷蔵庫をもう１台別にみんな持っているのよ」と言う。「ねぇ、ウチもキムチ冷蔵庫を買っかぁ」と言う。キムチは怖い、、。

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(2015年5月からのブログ)

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