8月30日 土曜日    天気は曇りときどき晴れ、一時にスコール

 12階の窓について、今度はアルミ加工業者をあたってみる。窓と言えば窓ガラス屋だけではなく、アルミサッシ業者に依頼すると言った方法もあることを思いついたのである。最初に飛び込んだのはアルミサッシの元になるアルミ材の専門店であった。しかし、ここはアルミサッシ業者へアルミ材を販売するための店らしく、職人はいないと言う。私が自分でやろうと思っても、アルミニウムなどどのようにして処理したらよいのか皆目見当がつかない。アルミは溶接できないからリベットで止めるのだと親切に説明してもらったが、とても無理そうなので腕の良い職人のいる業者を紹介してもらうことにした。
 紹介を受けたアルミ加工業者は、工場と事務所が別になっていた。どちらも規模は大きくないのだが、工場が手狭らしく、事務所の脇でもアルミサッシの組み立てをしていた。日本でならアルミサッシなど完成品が市販されていて、誰でも簡単に窓へ取り付けられるのだろうが、どうもタイには窓のサイズについての規格統一が無いらしく、ほとんどのサッシがオーダーメイドのようである。人件費が安いからこんなことも可能なのだろう。私も早速取り付けたいエアコン室外機のある窓について事務所の女性に説明をする。絵を描きながらの説明で、私の言わんとすることは何とか理解してもらえたが、職人の親方が風邪で伏せっているから、出きるかどうかの回答は今はできないと言う。来週も仕事が立て込んでいるので、再来週くらいにも見に行かせるからと言う気の長い話になった。できればこの親方さんは前回の窓職人のように高所恐怖症でないことを祈るのみである。

 ホームページ用の地図作りをおこなう。道路を一本一本線で引き、つなげていく作業はなかなか細かくて骨が折れる。それとベースとして参考にする適当な地図が見当たらない。フリーペーパーなどについている地図は縮尺がいい加減だし、さらに道のつながり具合や曲がり方なども適当である。特に道が込み入ったワロロット市場周辺やターペー通りとロイコー通りに挟まれたエリアの道が適当すぎるので困ってしまった。普段気にもしないで走っていた道を思い出しながら、あの道はあの辺で曲がって、あのあたりでそっちの道にぶつかっていたはずだったよなぁと考えながら道の線を書き込んでいく。こうして書き込んでいくと、なぜか全体図画歪んでしまう。やはりちゃんとした測量地図が欲しいものだ。

 夕方前にサイクリングコースへ一人で行ってランニングをする。3週間ぶりに走ったのだが、思った通り最初の5キロで左ひざが痛くなった。右ひざは何とも無いのに、いつも左ひざがダメだ。びっこを引くような走り方で、なんとか10キロを完走するが、1時間以上かかってしまった。
 今日は夕方前にスコールがあり、コースも濡れている。舗装が良いので水溜りなどは無いが、スコールの後で顔を出した西に傾いた太陽に照らされて、路面から水蒸気が上がっているのがはっきりと見える。その水蒸気の立ち込める中を走るので、ちょっと蒸し暑く感じられた。コース入り口には大学主催のミニマラソンやハーフマラソンを告知する垂れ幕がかかっている。来週はメジョー大学主催で、再来週はチェンマイ大学が主催するらしい。垂れ幕なので詳しいことは書いていないが、いずれもスタート時刻は午前6時となっている。チェンマイでは早朝マラソンと言うのが一般的なようだ。私はこんなに早い時間にこのコースを走ったことが無いが、早朝には結構走っている人がいるのかもしれない。

 サイクリングコースでランニングをしている間に携帯電話にコールが二本入っていた。そのうちの一本は番号表示がされていたのだが、表示番号を見て首を傾げてしまった。81356568911とある。この番号はどこだろう。日本の(03)5656-8911と言うことになる。日本から携帯に電話がかかってくると言うことは、きっと急用に違いない。しかし、誰だろう。コールバックをしてみたが、電話が応答しない。しかし、なんとなくどこかで見たことのあるような番号のように感じられる。それも以前の勤務先に関係のあるような番号だ。誰だろう、名刺ホルダーの束を引っ張り出して電話番号を調べるが、見つからない。誰だろうか?ダメモトで番号をネット検索するが当然見つからない。しからば、5656とはどのあたりの番号だろう。地域が分かれば、なんとなく発信人が特定できそうな気がしたが、しかし、地域も分からなかった。悪いとは思いながら、電話番号の下二桁を適当な番号に変えて発信してみる。電話は呼出音も無くいきなり繋がった。しかも自動音声である。何を言っているのだろうか、、聞き耳を立てると中国語である。そして、PIN番号を入力し、国番号、地域番号、電話番号、最後に#を押せと言う。なんだ、これはコーリングカード会社の電話ではないか、、、。
 私の前職の会社では国際電話サービスを販売していた。PIN番号の書かれたコーリングカードを卸していたのだが、そう言えば自社の受け用電話番号に、こんな番号があったはずだ。表向きは0120-で始まるトールフリーで、裏番号が03-56xx-xxxxだった気がする。きっと誰かが同様のサービスを利用して私の携帯に電話をかけてきたのだろう。そのためナンバーディスプレーに81356568911などと言う番号が表示せされてしまったと思われる。

朝食
クロワッサン、ほうれん草のクリームスープ、グリーンサラダ。
昼食
香港製「出前一丁」(即席麺)のすき焼きうどん味。
夕食

レモンツリーにて五目野菜炒め、豚肉天ぷら、空芯菜炒め、ヤムウンセン。

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