10月28日 日曜日
まだ体調が良くない。しかし、昨日と違い気分的にはだいぶ良くなってきた。少し熱もあるが、たいした事はない。朝食にパンにマギーの醤油をつけて食べる。このところパンにマギーの醤油にハマッテイル。普通の日本風の醤油ではなく、レストランやホテルの朝食会場などにある目玉焼きに振りかけるちょっと甘味のあるソイソースでなくてはダメだ。これを焼き魚に使う気はないが、目玉焼きとゆで卵、そしてパンには欠かせなくなっている。
朝食後、PCでCDを再生して遊ぶ。今まで気づかなかったが、優泰のディズニー音楽のCDには一部映像が入っていた。それを再生してみていたのだが、どうも音跳びがひどい。普通にCDを再生しているだけなら、気にならないのだが、映像付だとダメだ。これはCDプレーヤーに問題があるのか、PCの処理能力に問題があるかだろう。そのうちCDの中にメディアプレーヤーのアプリケーションがバンドルされている事に気がつき、これを上書きすれば良いかもしれないと安易に考えて、インストールしてしまった。ところがこれが食わせ物で、このCDそのものは韓国で購入したものらしく、アプリケーションも韓国語対応になっていたようだ。そのためメディアプレーヤーを使おうとすると、ひどい文字化けを起こしてしまい、使い物にならなくなってしまった。しかたなくMSNよりメディアプレーヤーの日本語版ソフトをダウンロードして、再インストールすることにした。メディアプレーヤー7.1という最新版がダウンロードできる様だ。重さは10MBとちょっと重たい。モデムで1時間ほどと説明が出ている。まぁ良いかとダウンロードを開始する。が、問題はすぐに発生した。なによりもタイの奥地のチェンマイで10Mbもダウンロードするのは、日本国内で行うのと訳が違った。プロバイダーの貧弱なサーバーとネットのため、転送速度は2kb/secを切っており、処理時間は2時間以上と表示されている。さらに5分ほどでサーバーとの接続が切れてしまったり、サーバーが止まってしまったりする。そのたびにダイヤルアップ接続をやり直したり、プロバイダーを変えてみたりしたので、結局ダウンロードが完了するのは、午後になってしまった。
昼食にはお母さんが豆腐をフライパンで焼き、キャベツとソーセージを炒め、味噌汁を作ってくれたので、3人でテーブルを囲む。私は食欲が戻り、ご飯をお代わりしたが、おかずが足りない。そこで朝のパンに続き、ご飯にもマギーの醤油をたらしてみた。結果は失敗であった。やはり白いご飯には日本風の醤油が圧倒的に美味しい。そこで、今度は味噌をご飯に少しつけて食べた。これで味も中和され、ちょっと侘しいが、日本風の味となった。
午後お母さんは髪を切るといって美容院へ行き、優泰はノートと遊んでくると言って部屋から出ていった。一人になった私は、またPCと戯れる。性懲りもなく、また2メガほどのアプリケーションをダウンロードする。日本の会社の電話サービスが利用できなくなったので、同様のサービスをもっているシンガポールのe-voizを使ってみようと思った。利用料に相当するプリペイドIDは以前買ったものが残っているはずだし、これがうまく行けば、日本との電話についてお金の心配がなくなるのだが、、。ダウンロードとインストールは夕方までに完了した。しかし、通話ができない。コールが繋がらないのである。IDについてもまだ残金があることを確認した。一体どうしてだろうか、ログのコピーを取ってシンガポールの会社へ解析依頼のメールを送る。
夕食の時間となり、今日は何を食べようかとなリ、いくつかの候補を出したところ、優泰はステーキを食べたいという。それならば、スアンドーク門の近くにパディーとか言うちょっと洒落たレストランでステーキを食べさせていたはずだと、小雨の降る中をビートルに乗って3人で出かけた。
牛肉のステーキはペパーステーキとミニョンステーキの2種類があった。値段はそれぞれ120バーツ。私はアンチョビとバジルのスパゲティーを頼み、お母さんと優泰はそれぞれひとつずつのステーキを注文。 スパゲティーだが、英文ではアンチョビとバジルとなっていたが、タイ語では「プラーケム(塩漬けした小魚:タイでは良くお粥に使う)とバイカパウ(我が家の常食、ひき肉とバジル炒めに使うタイのハーブ)」と表記してあり、出てきたスパゲティーは完璧にタイの味がした。ペペロンチーノ(唐辛子)の代わりにピッキーヌー(小さくて青い極辛トウガラシ)が入っているというおまけ付であった。イタリアンではなく、タイの焼きそばと見ればそれなりには美味しかった。お母さんたちのステーキだが、やれ肉が硬いの、焼き方があまいの(お母さんはウエルダンでないと食べない)と言って、結局3分の1も食べなかった。ペパーステーキは生の青胡椒がふんだんに使われ、付け合せのフレンチフライや各種温野菜が盛られていたが、結局更には200グラムはありそうな肉が残った。確かに日本の牛肉と比べ、肉に脂がのっておらず、硬いのは確かだが、良く噛んで食べると、肉本来のうまみが出てくるのだが、そんな事を言うと「スルメじゃないんだから」と馬鹿にされそうなので言わない。アパートに戻り、タイの清酒「忍」の熱燗が飲みたくなった。チェンマイも夜はだいぶ涼しくなってきているのである。ひとり歩いてミンさんの食料品店へ行く。距離にして1キロ近いだろうか、のんびりと歩いて、やっと辿り着くと、なんと3日間休業と紙が貼ってあるではないか。他にも忍を売っている店はあるのだが、急にもうどうでも良くなり、夜の散歩を楽しみながら、アパートへ戻ることにした。