1月28日 火曜日    天気は晴れ    

 ようやく優泰を学校まで送迎してくれるバンの運転手さんと連絡がつき、今朝から平常に戻った。この数日間病気で病院に入っていたと言う。それが真実かどうかは不問として、とりあえずこれからはちゃんと毎日送迎してほしいものである。私は優泰の送迎と言う役目から開放されたので、今日は一日Yrさんを案内して回ることにする。まず、チェンマイで無ければ体験できないことをと考えて、象乗り体験をしてもらう。メーサーのエレファントキャンプがショーそのものは面白く、ゾウに乗って歩くコースも変化に富んでいて良いのだが、この数日間見てきたチェンマイ各地での観光客の混雑具合から、とても予約なしでゾウに乗ることは困難だろうと考えて、ちょっと遠いけれど、ランパーンのゾウ保護センターへ行くことにした。

 8時に二人をホテルに迎えて、ハイウェイを南下する。ゾウの保護センターまではおよそ一時間のドライブ。Yrさんは古いものなら何でも好きな様子で、ハイウェイを走る古いトラックにまで感動の声を上げている。保護センターに到着してすぐにゾウ乗り体験を30分ほどしてもらう。1頭が400バーツである。例の鉄道駅前の遊休地の活用方法だが、私はゾウ乗り場を作ったら面白いのではないかと考えた。1頭が30分で400バーツだと、仮に一日3時間働いてもらって、1頭で一日2400バーツを稼いでくれる。ゾウの燃費(エサ代)がどの程度かわからないが、ゾウ使いは日当で400バーツも出せば十分だろう。10頭もいれば良い収入になりそうだ。それに施設費もそれほどかからないのではないだろうか、、。団体観光客などで、郊外にあるゾウのキャンプまで半日がかりで行っていられないツアーも多いだろうし、市内でのゾウ乗り場ならウケそうだ。たまにアルバイトで、駅に降り立つ旅行者をホテルまで乗せていくタクシーでもしたらば、面白いかもしれない。ぜひこれをチュンポンさんに提案してみよう。そんな、なんだか生臭いことを考えながら二人が帰ってくるのを待つ。二人にはゾウ乗りに続いて、ゾウのショーを見てもらう。これも30分ほどのショーで、私はショーをやっている間、入場券売り場の脇に座って待つ。

 アトラクション関係は11時前に終わった。さてこれからどうしようと言う段になり、「ランパーンにでも行って花馬車に乗りますか」と提案したが、ランパーンに関する事前知識を持ち合わせていないようで、花より団子とチェンマイへ戻って北タイ料理を食べることとなった。私はグランド・ランナがお勧めかと思っていたが、ちょっと値段的に高そうだと言うことで、安くて美味しいところを紹介することになった。安くて美味しいとなれば、フェリックス・ホテルのならびにあるファンペンが一押しである。メニューはタイ文字だけで、観光客では難しいかもしれないが、一品20バーツから高くても50バーツ程度と、格安である。座席の配置やサービスなどは大衆食堂並だけれど、味は高級店に負けない。その実、夜は別棟を開放し、高級レストランとなるのである。いや、昼の大衆食堂風でも、テーブルも椅子もチークの椋材を使っていて、ずっしりと重い。

 料理も美味しく食べ過ぎてしまった。Yrさんの奥さんのほうが、午後はタイマッサージを受けたいと言うので、技術的に定評のあるオールド・チェンマイ・メディカル・センターへ案内しようかと思ったが、こんな満腹状態でタイマッサージを受けるのはちょっと辛そうなので、先に腹ごなしをすることとして、ワット・チェディールアンとワット・プラシンを散策する。朝晩はずいぶんと涼しいのだが、午後のこの時間帯はずいぶんと暑い。日陰に入れば涼しいのだが、日向はとても日差しが強い。湿度もないので、刺すような暑さに感じる。それと現在、ワットチェディールアンからワットプラシンへ向かうラチャダムノン通りは歩道の部分が工事中で、車道を車に気をつけながら歩かなくてはならない。車道を歩くために余計並木の陰や建物のひさしの下の日陰を選んで歩くことができない。

 Yrさんをホテルへ送り届けた後、ホテル近くの農民銀行へお金の振込みに立ち寄ったらば、ターペープレイスホテルのマネージャーにあった。私もビートルをターペープレイスホテルの駐車場に止めさせてもらっていたので、ホテルまで一緒に歩きながら、話をした。そうしたら、近く日本人がホテルの部屋全部を借り上げて、日本人の高齢者専用の宿泊施設にする計画になっていると教えてくれた。が、マネージャーの口ぶりでは、それをあまり歓迎している風ではなかった。日本語もわからないし、手間がかかって疲れると漏らしていた。まったく、どうして業者側も利用者側も日本人と言うのはこうして群れたがるのであろうか、、。

 夕方に久しぶりに自転車に乗ってリンピンスーパーとタニン市場に向かう。自転車のチェーンにそろそろ油を注したいし、それと後輪のタイヤがだいぶ磨り減っている。何年か前に交換しているのだが、もうツルツルになっている。安物の中国製タイヤだからだろうか、、。タイでも同じサイズのタイヤがあればよいのだが、、。どうも、一般的にタイの自転車のタイヤサイズは、日本のものよりも幅広のようである。もし、見つからなければ、今度日本へ帰った時に買ってこよう。

 夕食にはまたYrさんたちと合流して、コカでタイスキ鍋を囲む。しばらく出産休暇をとっていたコカでウエイトレスをしているラーさんが戻ってきていた。生まれた子供の名前(ニックネーム)はゴルフだそうだ。どこがどうなると女の赤ちゃんの名前がゴルフになるのか良くわからないが、久しぶりにラーさんに作ってもらった、メコンウイスキーのソーダ割り、リポビタンD混ぜはとてもおいしかった。やはり彼女が作ってくれるのが、天下一品である。子供の出産祝いに500バーツほど手渡す。

朝食

パンにアスパラガスとハムの炒め物、かぼちゃのポタージュ。

昼食

北タイ料理のファンペンにてもち米と各種北タイ料理。北タイオードブル、ライ魚の包み焼き、ゲーンハンレー(牛肉の煮込み)、ソムタム(未成熟パパイヤの和え物)、ガイトート(北タイ風鳥唐揚げ)、ヤムウンセン(春雨の和え物)

夕食
アパート向かいのコカにてタイスキ。

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