6月26日 火曜日
今朝も体がだるくて運動の時間に起きる事ができなかった。7時近くになっても優泰とお母さんも熟睡中だ。ひとりベッドから抜け出し朝食用のパートンコーと豆乳を買いに出る。
優泰を幼稚園へ送り、しばらくPCに向かったあと、中古車屋へ修理代などの確認に出かける。ビートルが無いので自転車に乗って出かけたが、サドルをお母さんの足の長さに合わせて一番低くしてあるのでこぎにくい。
修理はドアの亀裂を溶接し、凹みを修正し、再塗装すると言ったものだが、修理代は3000バーツであるという。日本でなら考えられないような値段である。修理は私が日本から帰ってくるまでには仕上げるとのことであった。中古車屋の女主人からビートルの本を日本で買ってきて欲しいと依頼を受ける。といってもどんな本があるのか私には見当もつかないが、とりあえずは週末にでも探してみようと思う。
中古車屋からの帰り道にタニン市場に立ち寄り、マンゴーを3キロ少々買う。小ぶりのマンゴーだが、レモンのような芳しさのあるマンゴーで、1キロ35バーツのところ3キロで100バーツとなっていた。スーパーだとかなり大ぶりのものもあるが、値段はキロ50バーツ以上。やはり市場の方が庶民的である。自転車にカギをかけずに市場の前に止めていたら、市場の旦那たちが何人か自転車を取り囲んでいた。私が自転車に跨ると、口々に「カギをちゃんとかけないとドロボーに持って行かれるぞ」と警告してくれる。なるほど、その通りである。タイではまだ自転車ドロボーもちゃんと職業として存在しているのだろう。しかし、この旦那衆は果たして私のカギをかけていない自転車の監視をしてくれていたのか、それとも、いつドロボーに持って行かれるか賭けをしていたのか、ちょっとその辺も怪しい節がある。まぁ、どちらでも良いのだけれど、、、。
アパートの部屋で、しばらくPCに向かった後、お母さんとショッピングセンターのクーポン食堂へ昼食に出かける。このところお母さんはカウマンガイという茹でた鶏肉を載せた炊き込み御飯にはまっているようで、何かにつけてはクーポン食堂でこれを食べようとする。そして、アイスコーヒーだ。この2品で40バーツであるから、タイの食事代としてはミドルクラスであろうか。一方、私は食べるものなら何でも美味しいと感じるたちなので(食べたくないものはまず食べないのですけど)、今日の奉仕品と書かれた20バーツのメニューを探す。今日はタイ風卵焼き載せご飯(カイチアウ)を食べる。
昼食後も、PCに向かうが、中古車屋で依頼されたビートルの本をネットで検索してみると、ビートルの本としては見つからなかったが、フォルクスワーゲンをテーマにした季刊誌「ブリーズ」というものを探し出した。値段は1500円。バーツで換算すると550バーツほどである。それにどうも内容が今のワーゲンに関するマガジンのようである。下手なものを買ってくるわけにいかないので、再び自転車で中古車屋へ向かい、PCの画面でこの雑誌で良いか確認してもらう。また、となりの店の主人夫婦もやってきて日本のアンメルシンを買ってきて欲しいとおねだりがある。アンメルシンで青いキャップのものと赤いキャップのものがあるから、それぞれ欲しいと言う。アンメルシン程度なら高い薬ではないだろうし、気安く引きうけてアパートへ戻る。
再びアパートでアンメルシンをネット検索すると、アンメルシンは小林製薬の筋肉痛の塗り薬で、以前はアンメルツ・ヨコヨコという名前であった。この古い名前なら私が中学生の頃盛んにテレビコマーシャルをしていたので記憶がある。しかし、青いキャップのものはアンメルシン1%という商品で、何やら成分が強化されているらしく46ml入りの小ビンで1500円もする。赤いキャップのものは在来品で500円である。さっそく中古車屋の女主人に電話して「青いキャップは1500円もする」と伝えたところ、隣の夫婦に確認して「そんなに高いのなら買ってこないで」との回答を受ける。そしてついでに「ビートルの本は新しいのではなくて古いのを探して欲しい」と依頼を受ける。私はてっきりこれも1500円という値段が高くて、古本の安いのを探して欲しいとの希望かと思い、「古い本は日本では売っていない」と答えたが、どうやらこれは私の勘違いで、旧型ビートルの本が欲しいと言う事の様であった。しかし、はたして旧型ビートルの本などが売っているのであろうか、、、。ネットで検索してもそれらしい本は見つからない。そこで、旧型ビートルに関するHPを検索しそのHP管理人さんへ事情説明と推薦本を教えて欲しいとメールを打った。
優泰を幼稚園へ迎えに行く頃から仕事のメールがボツボツ入り始めて忙しくなってきた。私の携帯電話ベルが鳴った。携帯に表示された番号が02
229 9888とバンコクの電話番号が表示されている。相手が名乗っているのはどこかで聞き覚えのある名前だが、電話番号はバンコクからのものである。いったい誰だろうと思い巡らし、適当に話しを合わせながら、ひょっとして会社の人間ではないだろうかと考える。しかし、奴がバンコクに入るわけないのだが、、、。果たしてこちらから東京の会社へ電話したところ電話をしてきたのはやはり奴であった。しかし、なぜバンコクの番号が表示されたのか、まったく不可思議である。
バタバタとして6時過ぎにお母さんからあと10分で夕食の準備が出きると声をかけられるまで、PCに向かっていて時間が過ぎるのに気づいていなかった。イカン、まだ東京へ行く支度もしていない!慌ててスーツケースに適当に荷物を放り込み、ショルダーバッグにパスポートと航空券、そして日本円をねじ込む。さらにバタバタと慌てたため汗を掻いたので、急ぎシャワーを浴びる事にしてバスルームへ行ったらお母さんから優泰のシャワーまで頼まれてしまった。まったく、毎度夜のバスに乗る前はどうしてこんなにあわただしいのであろうか、、、。
夕食は、早速昨日買った炊飯器で日本米を炊き、豆腐を焼き、大根の味噌汁をすする。炊飯器の炊け具合はまずまずであったが、もともとタイで作った炊飯器でべたつく日本米を想定していないのか、ご飯が釜の淵にこびりつき、シャモジで削いでもなかなか取れない。無理をするとご飯がつぶれてノリ状になりかねない。きっとサラサラしたタイ米なら何ら問題も無いのであろうから、お釜のコーティングをしっかりしていないのであろう。本当は、夕食には私が外の小屋がけ食堂で、もう一品惣菜を買ってくることになっていたのだが、結局時間切れとなってしまった。
7時15分過ぎにピックアップトラックを拾って、アーケードバスターミナルへ向かう。今日の乗車率は80%ほどで、私の隣の席は空いたままであった。
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