彼もずいぶんと働き者のようである。私がタイ人男性一般に持っているイメージとはまるで一致しない。こうした努力家だから、家庭円満で、良い車にも乗っていられるのだろう。もっとも、日本の会社を相手にした仕事だから、こうした人物でないと勤まらないのかもしれない。
補講の授業中にK.K.トラベルのスタッフから携帯に電話が入る。「日本人のお客から問い合わせだよ」と言う。私は補講中で抜けられないので、用件を聞いて、然るべく対処をしておいてもらうようにスタッフに依頼した。
補講が終わって、1時半過ぎにK.K.トラベルに到着すると、ドアに"Close"の札がかかっている。年中無休のK.K.トラベルがいったいどうしたのだろう。店に入ってメイドにスタッフはどうしたのか聞いてみると、昼前に皆で昼食を食べに行くと言って出ていったという。まったく、交代で食事をすると言う習慣がわかっていないようだ。しかも、いったい何時間食事をとっているのだ。結局彼ら3人が帰ってきたのは、4時前である。経営者も遊びに行って留守だから、羽を伸ばしていたのだろう。さっそく「日本のお客様はどう処理したのか」と聞いてみると、「タローを夕方5時に滞在先のホテルへ行かせると答えといたよ」と言う。「で、お客様の依頼事項は何だったのか」と確認すると、「明日10人でトレッキングに行きたいんだって」とヌケヌケと言う。冗談じゃないよ、このピーク・シーズンに、夕方5時から打ち合わせをしてどうなると思っているのだ、、。私は急いでホテルへ電話を入れて、先方とのアポイント時間を変更し、急いでホテルへ伺う。なんとか、とりつくろって、明日のトレッキングをチャーター手配する。だいたい、お客様はスタッフが報告した日本人ではなく韓国人であった。スタッフたちには日本人と韓国人の違いも判らないのであろうか?
夕方5時から、サイクリングコースに出て、運動をする。まったく忙しい1日であった。いやはや、、、。でも、なんとか、これで安心して明日が迎えられそうである。そして、また新しい1週間が始まる。