4月24日 木曜日    天気は薄曇   

 午前中にワロロット市場近く枕屋へ行って、発注している象の枕の完成具合を確認に行くが、午後にまた来てほしいと言われる。1ヶ月も前に発注したにもかかわらずどうなっているのだろうかと言う気もするが、たぶん注文を受けたこと自体を忘れていた可能性もある。タイの場合、この手のものは急かすくらいの方がうまくいくようだ。十分な時間を与えると、ギリギリまで何もしないで、そのうち忘れてしまう。急がないものでも、急いで作らせながら、約束の納期が遅れることをあらかじめ折込済みにしておくことが得策の気がする。

 午後に再度枕屋へ行くと巨大な四角い枕かできていた。枕と言うよりもクッションである。が、若主人が訴えるには、「受注金額では見合わない」と言う。話を聞いてみると、「枕一つ作るのに600バーツかかった。すでに2つ作ったので大赤字になった」と言う。我々が発注したのは、枕の本体を1つと枕カバーを3枚だったのに、どうやら枕本体を3つも作成したらしい。、当然受注金額に収まらないだろう。しかし、もう2回も製作状況を確認に来ているのにどうなっているのだろうか、、。こちらとしては非は枕屋にあるのだが、だからと言って破談にしてしまっても、CMの撮影に支障が出るので、結果的にこちらが泣き寝入りして、経費の追加分を負担することにした。

 夕食後、Pさんの引越しの手伝いをする。Pさんは一人暮らしだし、荷物もたいしたことはないだろうと思っていたが、どうしてどうしてかなりの数の荷物があった。本が多いようで荷物を詰めたバッグがずっしりと重い。これらの荷物を私のビートルに積み込みバンコクまで運ぶのが私の役目である。とうとう私は引越業にまで手を広げてしまった。本当に何でも屋である。で、たくさんの荷物を小さなビートルに積み込むために、トランクやリヤシートの詰めるだけでは足りなく、屋根上にも巨大なトランクやバックパックなどをくくりつける。ぎっちり積み込み、なんとか収まったところでいざ出発と言う段で、ポツリポツリと雨が降り始めてきた。せっかく積み上げた屋根上の荷物だが再度ビニールシートをかけるために積みなおしをし、チェンマイを出発したのは夜8時半になった。

 夜のスーパーハイウェイをバンコクに向けて南下。荷物が重くてブレーキの効きが劣るようだし、屋根上にも重い荷物を山積みしているのでバランスを崩しやすい。危険回避のためにスピードは70キロ以下のゆっくりした速度で走る。ランパーンまであたりまでは助手席のPさんと話をしていたが、その後Pさんはうとうとし始めた。でも狭い助手席では寝辛いようであった。夜のハイウェイは走る車も少ないが、こちらがゆっくり走っているので、後ろから次々に車に抜かされる。抜かしていく車は相当のスピードをだしているようで、抜かされる時に風圧でハンドルが取られる。また、いつものことながら夜のハイウェイではいくつもの検問がある。普段なら検問などほとんど気にならないが、今回はたくさんの荷物を積んでいるし、屋根上には荷物が黒いビニールシートに包まれている。荷物の検査などされたら厄介だなぁと思っていたが、思い過ごしで、今回は停車を命じられても口頭で質問を受けるだけで、荷物の検査を受けることはなかった。

 本来は゛ンコクまでの中間地点を過ぎたナコンサワンあたりのモーテルにでも入って仮眠でもとろうと考えていたが、ゆっくりしたスピードで走っているために思った以上に時間がかかり、ナコンサワンに到着したのは午前3時過ぎになっていた。このペースでバンコクまて走ったら7時過ぎになりそうだ。それと、ここから先は日中は交通量も多いし、ゆっくり走っていると後ろから煽られる。さらに走行車線側の舗装手入れが悪く穴だらけで、なるべく追い越し車線を走りたい。そのため、交通量の少ない今のうちにバンコクまで走り抜けてしまうことにする。

朝食
ご飯にサラダ、大根の味噌汁。
昼食

バジリコのスパゲティー。

夕食
鶏カツを使ったカツ丼、豆腐の味噌汁、サラダ。

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