本日はタイで名君と言われているチュラロンコン大王(ラーマ5世)の命日にあたり、国民の祝日になっている。しかし、毎日が「名目上の休業」の私にとっては、休みでもなんでもない。それどころか、スケジュールがびっしり詰まっている。まず、先週の木曜日にようやく届いた大型冷蔵庫に、食品を詰め込むためにお母さんとムアンマイの路上野菜市場へ野菜の買出しに行く。カボチャ、白菜、キャベツ、トマト、キュウリ、グアバ、パパイヤ、ほうれん草、ネギ、大根、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモなどそれぞれキロ単位で買ったために、駐車場から10階の我が家まで運び上げるのに苦労する。
昼前からラジオ番組についてのミーティングがある。議題と言うほどのものの提示はなく、それぞれの曜日の担当者が、問題点などを指摘しあうと言った形式で進められた。ミーティングの席でいくつかの事項が確認された。基本的には来年以降も政府側からの許可が下りれば番組を続ける。時間枠を拡大して、英語以外の言語による放送を認めてもらうと言ったものである。まぁ、我々がそのように討議したところで、これらは我々の意見に過ぎず、結論は政府側が出すことになるのだが、、。また、予算もつかず、無償奉仕のスタッフによる番組だが、やはり経費はかかっており、現状ではスタッフの持ち出しと言うことになっている。それを打開するために、多少なりともキャッシュ・フローのある体制に移行しようと言うことになった。広告のスポンサーが付けば問題ないのだが、現状の放送でスポンサーが付く見込みはあまりない。それに誰が広告取りの仕事をすると言うのだろう。タイ人スタッフから、年末にパーティーを計画して、パーティー券を売りさばこうと言う提案がなされた。この提案は具体的には以下のようである。
・チケットは一枚100バーツで販売し、原価は80バーツとする。
・番組中にパーティーの告知をしてパーティー券を販売する。
・何枚売れたかによってパーティー会場を決定する。
もし、これが日本であったら、果たしてどのくらいの反響があるであろうか?まずリスナーがどれほどいるのかも一方通行のラジオという媒体のため分からない。更に、どこでやるかも未定のままで、参加者を募れるものだろうか?お金の回収方法や、誰が申し込みの受付をするかなどと言う事務作業的な話は後回しとされて、パーティーをいつ開こうかと言った話に集中。やはり、タイらしい。実のあるミーティングだったかどうかは別として、パークホテルは市街地のはずれに位置して、地味なホテルであるが、ホテルとしてはしっかりしていると感じた。エンプレスホテルの系列だそうで、バイキングの昼食もなかなか美味しかった。スパゲティーはタイ人たちには好評のようだったが、私には茹で過ぎに感じた。
夜はラジオ局入りする。今日は中国少林寺からのゲストを迎えている。仏教系の慈善団体の招きでチェンマイに来て、来週一週間700年運動場で少林寺拳法のチャリティーショーを行うことになっている。チャリティーとは入っても入場料金が決まっていて、S席(VIP席)500バーツ、A席200バーツ、B席100バーツとなっている。収益の一部は親のいない子供たちのために使われるそうである。二十何代目かにあたられる少林寺の代表の釈永帝さんなど数名をスタジオに迎えて、インタビューをおこなう。お坊様で姓が「釈」とはと感動したのだが、僧籍になっていただいた名前だそうで、少林寺の代表は代々「釈」を姓にいただくそうだ。
ゲストからはVIP席の招待券を何枚かリスナー用にいただき、これから連日、この少林寺についての話題を取り上げ、クイズの景品に使うことになったのだが、番組終了後に問題が発生した。実はこの番組の外国人DJの大半がキリスト教系のミショナリーである。そして、彼らから「仏教に関する話題は取り上げられない」と待ったがかかってしまった。局の指針として「特定の宗教を支持しない」「宗教的な差別をしない」と言うものがある。しかし、少林寺のショーは布教活動ではないし、私としては、キリスト教のミショナリーのスタッフにももう少し寛容な気持ちを持っていてほしいと感じた。
朝食
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釜揚げうどん。 |
昼食
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パークホテルにてバイキング。 |
夕食
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韓国風混ぜご飯ビビンバ。 |