日本人授業補習校の日である。登校するとI領事が来られていて、米軍のイラク侵攻の影響で、テロが発生する可能性や対応、諸注意などの教示を受ける。今朝も登校時に米国領事館前を通ったら、いつものガードマン以外に自動小銃を持った迷彩服姿の警備までいた。そして、米国と同盟国である日本も戦争を支持していることで、日本人を好ましく思っていない人たちから攻撃を受ける可能性があるかもしれないと言う。タイの世論調査がどうなっているかは知らないが、少なくとも私の知るかきりでは、今回の米軍の侵攻を好意的に評価している人は少ないように思う。前回のアフガン侵攻とは大きく様相が違う。タイの政府もはっきりと、「支持はできない」としており、珍しく米国との距離をとっている。日本国内での世論がどれほど「戦争反対」でも、日本政府の対外姿勢が「侵攻支持」では、「日本人は戦争を支持している」と諸外国の人たちに見なされても仕方あるまい。I領事さんもそうだが、在外の公館の職員の方は、国際情勢にも振り回されるし、国内問題にも振り回されつつも、国の方針を在外国民に伝えなくてはならないのだから気を使い大変な仕事だ。
先日から懸案であったパソコン周りの改善計画も、予算の承諾が取れて実行に移すことになる。現在の古いパソコンはCPUは144MHzで、メモリは32MHz、ハードディスクも2Gと、完全に時代遅れのマシンであるが、それでも、パソコンを使う仕事の内容などはワープロなみのことしかしないのだから、まだ使えると判断した。いずれ、もっと作業が増えた段階で、新機種と交換すればよいだろう。しかし、モニタは完全にボヤケてしまって、細かい文字などはまるで読めなくなってしまっている。これは買い替えだろう。それと、スキャナーを新規導入して、先生からの少量のコピーに対応させる。
映りの悪くなったモニターを積み込んでコンピューター屋に向かう。まずはこのモニターを下取りしてくれる店を探すが、ATECHなる聞いたことも無いようなブランドなのでどこの店でも断られる。モニターを抱えて店を訪ね歩くのにうんざりした所で、下取りをあきらめ、修理を施すことにした。修理屋に持ち込み、修理するように依頼したが、週末なので技術者が出てこないから、来週にしてくれと言う。こっちは、今日中、それも今すぐがよいので、なら自分で修理するから工具を貸してくれと依頼し、店先でモニターを分解し始める。文字がゆがむのはブラウン管の調整がずれているためだろうと、調整つまみをひねってみる。また、基板上も埃だらけて、清掃をしたところで、だいぶきれいに映るようになった。スキャナーなどはきわめて簡単に購入できた。どの店も価格はほぼ同じだったからだ。
昼前に補習校に戻って、パソコンにスキャナーをインストールしたり、モデムが動くかどうかの確認をする。いずれも問題なし、本来は電話線の配線工事までしてしまいたいところだが、生徒たちが授業中なので、この作業は次回以降にする。来週は卒・入学式なので、式が終わったあとにでも天井のパネルをはずして工事をしてしまうつもりだ。補習校で、来学期からは備品係りを申しつかった。つまり、用務員のような仕事であり、まぁ私にもできそうだ。
夜、昨年のタイ映画で「10月14日」と言うものをビデオCDで見る。10月14日と言うのはタイの学生革命終焉の日であり、3年間のサンヤ文民政権が、クーデターで倒れた日である。主人公は学生革命の指導者で、ストーリーの大半がクーデター後、ラオスや国境地帯に潜伏し、革命軍事組織での生活におかれていた。革命軍事組織は、中国の影響が強く、そんな中で、中国の支援するカンボジアのヘンサムリン政権が、同じく革命軍事組織のリーダーであったベトナム軍によって制圧されたり、中国中心の革命に失望したり、タイを巡る国際情勢に変化が生じ、主人公はタイへ戻っていくまでをクーデター当時のフィルムと被せながら追っていく、淡々とした映画であった。タイの映画としては珍しく英語の字幕スーパー付であったが、字幕は白文字のみで、背景が明るくても加工されず、とてもアルファベットを追いづらい。さらに私の英語力では字幕を読みきれないうちに次の台詞に移ってしまう。
深夜まで、お母さんは夜遊びに出ていて、私は運転手役である。お役ご免となったのは深夜1時半。それまでビールも飲まずに待機をしていた。その後、さらにビデオCDで日本の「ウォーターボーイズ」を見ながらビールを飲む。この映画は完全にタイ語に翻訳されているのだが、それでも面白い。台詞はほとんど理解できていないのであるが、、。寝たのは明け方近くになった。
朝食 |
塩をつけた握り飯(中身なし)、ハナマルキのインスタント味噌汁。 |
昼食 |
タイ明星の即席麺(トムヤム味)。 |
夕食 |
優泰の食べ残したパッタイ(タイ風焼きそば)。 |