12月21 金曜日

朝ご飯を炊いて、白いご飯に味噌汁の朝食。しかし、ご飯の量が少ない。お母さんは1合しか炊かなかったと言う。お母さんは少食なのでご飯をほんの少ししか食べない。優泰にも茶碗に3分の1もよそらない。私がもう少し食べさせようと杓文字でご飯を足そうとすると、何時も怒られる。今回1合しか炊かなかったのはお母さんの実力行使なのであろうか、、。お母さんは「普段はこれでもご飯が残ってもったいないんだから」というのだが、、、。一合なんて私一人でも食べてしまう分量だ。

優泰を学校に送り届けると、今日はYMCAもないし、朝からのんびりできる。最近溜まってしまった領収書などの書類を整理する。両替の証明書を比較してみるとこの一月ほどでずいぶんと円がバーツに対して落ちている事が分かる。そして、NHKのニュースでは1ドルが129円台の半ばになったと言っている。いったい全体、日本の円はどこまで落ちるのだろう。政治家だか通貨担当だかの人がニュースの取材で「円安になれば輸入品の価格が上昇して物価の下落に歯止めがかかる」なんて言っていたけど、そんなものなのであろうか、、。「円安で輸出が促進される」なんてのは昔の話で、産業の空洞化が進んだ今の日本で、made in Japanの製品がどれだけあるのだろうか、みんな工場を海外移転してしまっているのではないか、、。

お母さんからニューヨークへクリスマスカードを送らなくてはならないし、今は郵便が混雑しているのでEMS扱いで送って欲しいと頼まれる。「クリスマスカードごときをEMSで送るとは」と呆れたが、「いいから送って」と言われ自転車でプラシン寺近くの郵便局へ行く。EMSの送料は440バーツであった。先日も韓国からクリスマスカードを送ってもらうのに、相手が側が我家の住所がよく分からないと言うので、FAXで我が家の住所を書いて送っていたが、タイではこの手の通信コストがバカにならない。実際日本より高いし、生活感覚で言うと破廉恥なほど高く感じるが、「クリスマスカードはお金に換えられない」との一言の下、私は黙って従うしかない。

郵便局の帰りに銀行へ寄りインターネットのプロバイダー料金を払い込む。このプロバイダー料金もやはり日本と比べて高い。高いだけではなく品質も悪い。遅い、すぐ切断される、なかなかつながらない、、。アクセスのための市内通話はコールごとに3バーツだが、税金などもかかり、実質一回あたり10円くらいになる。つまり日本と同じ程度。しかし、ログインまでに4・5回かけ直すなんてのはざらだし、ログインできてもサーバーが停止しているなんてこともありだから、アクセス料はバカにならない。たぶん1日のアクセス料でバミー(タイのラーメン)の4・5杯は食べられそうだ。

今日は優泰の学校は午前授業と言う事で、11時過ぎには学校へ迎えに行く。先生たちにクリスマスカードなどを手渡すと言うので、お母さんも一緒に行く。お母さんと私が昨夜折り紙などで作った手作りのカードであるが、S先生はとても喜んで受け取ってくれたとのことである。心をこめて作ったものを喜んでもらえるのは嬉しい。

昼食にはアパートの前でモチ米とフライドチキンを買って食べる。私はナームプリックというタイの唐辛子の漬物風もひと袋買う。このナームプリックがやたらとモチ米にあって美味しい。そして辛い。なんたって青唐辛子のキムチみたいなものだから辛さと臭さには容赦がない。顔面汗だらけになりながら、荒い呼吸でナームプリックを食べ尽くす。

昼食後、優泰がクリスマスプレゼントにもらってきたチェスを優泰とする事になった。しかし、優泰はもちろん、私もチェスなどやり方が分からない。将棋もマージャンも、兎に角この手のゲームには疎いのである。そこでまずはルールだけでも把握しようと思い、ネットでチェスのルールを検索し、駒の名前を覚えた。なんとか駒の進め方を覚えたところで、優泰とプレーしてみるが、とてもチェスとは思えないような結果になり、最後はほとんどキング同士の一騎撃ちとなってしまった。

チェスを終えてから明日からの旅行の荷物をまとめる。今回は汽車などの公共交通機関を乗り継ぎながらの旅行のため、荷物はなるべく最小限に、そしてリュックサックや手提げかばん四つにまとめる。10日間ほどの旅行であり優泰がどのくらい服を汚すか不明なため、荷物の半分は優泰の着替えで占められる。私はTシャツとパンツが2枚ずつ。基本的には毎日洗濯するつもりだし、履物もサンダルで通すつもりだ。

荷物をまとめ終わったところで、チェスの対戦は私対優泰から、優泰対お母さんへ移って、ゲームは泥沼となっていった。2人ともズルは大の得意で、「待った」も2手くらいさかのぼってかけてくる。駒の動かし方も、収拾がつかない。結局私が優泰に加勢したため6時半になってようやく優泰がチェックをかけて勝つ事ができた。またも夕食の用意には遅い時間となったので、通りに出たところのレモンツリーで夕食を取ることにする。

レモンツリーに入るのは久しぶりだが、カレー料理を2皿と野菜の天ぷらを食べる。優泰は夕食前にポッキーをひと箱丸々食べて、レモンツリーでも食前にペプシコーラを飲んだ事もあってほとんど食事を取れない状態であった。「なんで夕食前にポッキーなんか食べさせたんだ」とお母さんに問いただしたら、「こんなものひと箱丸々食べる前に食べ飽きると思った」とのことであった。普通はそうだろうが、甘いものに貪欲な優泰には食べ飽きるということは無いようだ。

さて、明日は8時半の汽車でチェンマイから南下し、明々後日にはマレーシアのペナン島に到着する予定だ。距離にして約2千キロほどであろうか、ちょっと日記を中断させていただくことになると思いますが、旅行記かなにかの形でアップしようと思っています。

 

 

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