5月20日 木曜日 天気は雨
朝から雨である。時に降り方は激しくなる。本当に梅雨時のような空模様だ。優泰を学校に連れていくのもビートルを使わなくてはならない。
ここ数日、K.K.トラベルのカウンターでは読書ブームである。読書と言っても漫画本である。当然この「読書」にふけっているのはスタッフたちである。パソコンでのゲームを禁止され、CDを聞くのも禁止され、たぶん彼らなりに考えたのが漫画本を読むことなりだろう。日本でも電車の中で漫画本を読みふけっている人は良く見かけるが、お客さまの出入りするカウンターで読みふけっている従業員はまずいないだろう。
雨の日だからか、それとも偶然かわからないが、今日は汽車の切符を買いに来られるお客様が多い。K.K.トラベルでは、汽車の切符の予約はできるが、発券ができない。販売するたびにスタッフが発券しにバイクで飛び出していくことになっている。このバイクで飛び出していくスタッフは専任の者がいて、一応はラチャパット大学を出ていることになっているのだが、外国人相手の旅行会社のスタッフであるにもかかわらず、英語がまるで話せないのである。まぁ、お客様への応対が土台出来ないからこそバイクでの走り遣いしかさせていないのだが、、その彼が今日は切符を受け取りに外へ出ようとしない。雨だからバイクで出たくないのだろう。そのため私のサポートをしてくれるトゥム君が小雨の中バイクで切符を受け取りに出ていった。その間も彼は寝そべって漫画本を読みふけっている。
だんだん雨の降り方が激しくなってきた。1日に何度もトゥム君に濡れネズミになってもらっては可哀想だし、風邪でも引かれたら戦力ダウンになってしまう。そこで、私がビートルでメッセンジャーボーイの役を引き受けた。そのうち、漫画本持ちこみ禁止令でも布告しなくてはならないかもしれない。
ここ数日、日本からチェンマイへの航空券をネットで手配する作業をしている。K.K.トラベルでも日本発チェンマイ行きの航空券の販売は可能であるが、値段がとんでもなく高くなってしまうのである。日本航空や全日空には「呼び寄せ切符」と言った日本発でも割引の効くタイ国内販売用切符があるのだが、成田からチェンマイ直行便を持つタイ航空では、利便性の良い割引切符がない。今シーズンからタイ航空も「呼び寄せ切符」の販売をはじめたが、有効期間が3ヶ月と長いのは良いが、予約の変更ができないのと、あくまでも日本とバンコクとの間の切符でチェンマイが対象外となっている。チェンマイには長期滞在日本人も増えて、チェンマイへ家族を呼び寄せる機会も多いだろうに、航空会社もまったく能のないことをする。もっとも、K.K.トラベルと言う立場を離れれば、今やインターネットの時代で、チェンマイにいながらでも日本の旅行会社で航空券の申し込みができるようになっていて、まったく便利な世の中になったものである。お金の支払いだってネットで送金できてしまうのだから、、。しかも、最近は電子チケットも普及しだしてきて、紙の航空券も必要なくなってきている。
夜、帰宅したのが10時半を過ぎていた。お母さんは既に寝ており、鍋に韓国風ジャージャー麺の餡を発見。本来はうどんのような麺にかけていただくものなのだが、適当な麺が見当たらず、日本のインスタントラーメンを茹でて、その麺にかけていただくことにした。前回お母さんがこれを作ったときに、餡に硬い中華風木綿豆腐をいれたらどうかと提案していたが、今回はその豆腐入りである。そしてやはり味はかなり良くなっている。NHKテレビで経済情報番組を見ながら、遅い夕食を食べる。