6月20日 日曜日 天気は曇り
日曜日午前中恒例のワタノーでの補講。昨日、今日と雨に降られていない。しかし、湿っぽい空気はそのままで、学食近くの補講会場は蚊が多い。何箇所も何箇所も刺される。生徒たちは刺されないところを見ると、蚊たちにとって日本人の血はご馳走なのかもしれない。それとも、タイ料理の中には蚊に刺されにくくなる体質を形成する成分でも入っているのかもしれない。
補講を1時過ぎに終えて、K.K.トラベルに入る。スタッフが暇そうにしている。お客様がちっとも入ってこない。通りを歩くツーリストの姿も少ない。来店客はほとんどないが、メールでの問い合わせは多い。先日まではタイ航空の国内線航空券の申し込みが多かったのだが、ここに来てホテルの申し込みが増え始めてきた。私がしばしば推薦しているからか、ロータス・ホテルの希望が約半分を占めている。なんと言ってもここは規模も大きいし、部屋も広いので、メインテナンスの悪さに目をつぶれば、申し分のないホテルである。ナイトバザールから遠いということも、私は決して悪いとは思っていない。外国人観光客相手の店が並ぶ環境より、地元タイ人たちの集まる環境の方が、チェンマイらしくてお薦めしたい。が、それでも日本人にとって土産物を物色すると言うのは宿命づけられているようだから、夜遅くまで観光客向けの土産物を売っている環境こそ求められるのかもしれない。ロータス・ホテルに隣接した巨大ショッピングセンターもあまりにも地元密着型なので、土産物探しにはムキそうもない。
昼ご飯にタイ製の即席ラーメンを食べる。マーマーと言うタイ最大のブランドものだが、周辺国で出まわっている即席ラーメンと比べると品質が今一つである。まず、麺の揚げ方にムラがありすぎる。そして、麺くずが多い。正直なところちっとも美味くない。それでもタイではこの不味い即席麺が人気がある。外国旅行をするタイ人たちはボストンバックいっぱいにこの即席麺を詰めて持って行くそうである。その即席麺だが、空腹のときにこの臭いを嗅ぐと無性に食べたくなってしまう。まったく不思議な食べ物である。
夜は凄く久しぶりにコカでタイスキ鍋を囲む。ウエイトレスのラーさんにメコンウイスキーのリポビタンD割を作ってもらって大満足。なお、ここの鍋で最後に作るオジヤは実に美味しいのだが、その秘訣は、良く出汁が出ているだけではなく、ご飯そのものが美味しい事を発見した。茶碗によそった白いご飯、「これが美味しいタイ米なのか」と実感させてくれるような味であった。なお、鍋を囲んでいる最中にヤモリがテーブルの上に一匹現れた。そうしたら、お母さんはヤモリに驚き怯え、なんと悲鳴を上げて5メートル以上も飛んで逃げた。店中の人を何事かと驚かしてしまった。夜寝る時になってもお母さんの興奮は冷めなかった。