4月19日 木曜日
今5時前には、バスはバンコク郊外に入ったらしく、立体交差の道路などを、近代的な道を走っていました。車内の明かりが点き、外も少しずつ明るくなってきました。ドンムアン空港の横を通りすぎ、バスはバンコクの街中へと入っていきます。しかし、従来北からの長距離バスは、バンコクの街外れの大きなバスターミナルへ着くはずなのに、このバスは街の中心部まで入っていくではありませんか。どうせ時間も有り余っているし、どこへ連れて行かれようとかまわないのですが、結局、市内のインドラリージェントホテルの前でバスを下ろされました。そう言えばこのバス会社の名前はインドラツアーでしたから、きっとこのホテルと関係があるのでしょう。
時刻は朝6時、今日のアポイントは午前10時からなので時間が有り余っている。ホテルで休憩するには中途半端な時間だし、お金ももったいないし、市内バスにでも乗って空港へでも行き、清潔なトイレでも使わせていただこうと考える。しかし何番のバスに乗れば空港へ行くのか判らないので、来たバスに適当に乗りこんでみる。まだ朝早く、渋滞の無い道をバスは下町らしいところから、住宅団地の並ぶあたりまで来て終点となる。再び別の番号のバスに乗りこみ、見覚えのあるパホンヨティン通りの交差点で下車。この道を北へ行けば空港のはずだから、空港行きのバスを探したところ、行き先に「サナームビンナーム」と書いたバスがやって来た。サナームビンは空港の意だから、これだろうと考えて乗りこむ。しかし、お尻のナームがどんな意味でついているのか、ちょっと気にかかる。バスは順調に空港方面へ走っていたが、途中で左折してしまった。空港はこのまま直進するはずだけど、、。などと考えたが、とりあえずこのバスの終点まで行ってみることにした。が、サナームビンナームは空港ではなかった。きっとただの地名だったのか、日系の大きなショッピングセンターの前が終点であった。左折してからもうだいぶ走っていたので、空港からだいぶ遠くなったのであろう。再び同じ番号のバスでUターン。最初左折した地点まで戻り、バンコク駅から空港方面へ向かう29番バスを捕まえて、ようやく空港に辿り着く。
空港で、トイレを借りて、着替えその他をしていざ出陣。今度はエアコン付きの4番バスに乗り、アポ先へ。しかし、なんとこのバス、最初チェンマイからのバスが到着したインドラリージェントホテルの前を通るではありませんか。知らぬこととはいえ、無駄であったか有意義であったか良くわからないが、とにかくバンコクの市バスに乗ることで、アポまでの時間を退屈せずに過ごすことだけは出来た。
午前中のアポイントも無事済ませ、インターネットカフェを探すがなかなか見つからない。MBKという大きなショッピングセンターのゲームコーナーの一角にインターネットカフェを発見。PCが20台ほどあり満員の盛況。私は持ちこみのPCをケーブルに接続し、メールを見ようとするが、ログインが出来ない。ゲートウェイの設定もきちんとしたはずなのにと、PCの再起動を繰り返す事40分。原因はどうやらこのカフェの環境のようで、56kダイヤルアップモデムでネット接続し、そこに20台ものクライアントPCをぶら下げているのだから、日本のメールサーバーとスムースに交信できなくて当たり前。結局1時間半もかかって受信できたメールはたったの8本だけでした。返信メールも送ろうとしたが、これはとうとう送れず仕舞い。利用料として71バーツも取られてしまった。チェンマイならもっとスピーディーに値段も1/3くらいなのに、、。
昼食はこのショッピングセンター内のクーポン食堂でカノムチンというタイ風のカレーそーめんを食べる。カレーの具は、鶏肉であったが、鶏レバーと鶏の足(もも肉ではなく、スネから爪にかけて)であり、値段も35バーツもする。飲み水すら10バーツだ。他の皿も安くて35バーツで、どれもチェンマイと比べて倍近く高い。
午後は、タニヤという日本人租界のようなところで、日系新聞社と広告についての打ち合わせをし、近くまで来たので旅行会社へも顔を出し、挨拶をする。また、夕方近くにスクンビット通りの日本人街にあるレンタルビデオ屋さんへ営業。
鉄道駅へは出発間際に戻りつき、飲み水などを駅前の商店で購入し、汽車に乗りこむ。前回と同じ19:40発の寝台特急。出発前にトイレでシャワーを済ませ、食堂車で夕食をとる。75バーツのタイ人向けの定食とレオビール。今日は前回のイログロ大柄のウエイターが居なかったので、「彼はどうした」と他のウエイターに聞いたところ、「エイズの具合が悪くて休み」だなどと答えられた。まったく口の悪い連中だ、こんど彼にあったら告げ口してやろう。
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