4月19日 土曜日 天気は晴れ
トール君たちは今日午前中の飛行機でサムイ島へ向かう。私は優泰の補習校があるために見送りすることができなかった。チェンマイではなんとか喧嘩せずにいたトール君とリカちゃんだがサムイへ行っても仲良くしていてもらいたいものだ。
今日は補習校で壊れたテープレコーダーの修理をおこなう。別に依頼されたわけではないが、職員室に2台あるラジカセは2台ともテープレコーダーが動かなくになっている。前回の入学式でもテープレコーダーが使えなかったことがあったので、暇をみて修理をしようと思っていた。CDプレーヤーのようにICチップ化されたメカではお手上げだけれど、ラジカセ位なら何とかなりそうな気もする。
ラジカセの裏を開けて内部の構造を見ると、いかにもタイ製と言った安直な構造になっている。配線もコネクターを使わずすべてハンダでつなげてある。問題のテープ再生部分だが、モーターの動力を各回転部分に伝えるプーリーの止め具が外れて空回りする状態になっていた。それとレコーダー操作用のスイッチボタンのバネがひとつ外れている。プーリーの方はすぐに直ったが、バネについてはもともとどこにバネがはまっていたのか解らず試行錯誤してしまう。さらにテープの回転速度もおかしい。これらをあれこれ試しているうちに午後までかかってしまった。満足した仕上がりではないが、それでもなんとかテープレコーダーとして使用できる程度まで修理を終えた。
午後にシーターナーコンドミニアムを見学する。外見はナコンピンコンドミニアム並にメンテナンスが悪いが、内部構造と生活空間はナコンピンコンドよりも一格落ちる感じがする。まずエレベーターが狭い。通路などユーティリティー周りが暗い。入居者層もタイ人と長期滞在の西洋人が中心のようで、なんとなくバンコク周辺によくありそうなアパートと言った感じである。庶民的という言い方もできるし、生活感の強いアパートとも言える。建物の4階に洗濯屋が入っていたりもする。賃貸価格はスタンダードの狭い部屋で4500バーツと格安であるが、平米あたりの賃貸価格ではナコンピンコンドより二割方安いくらいであろうか。広い部屋の物件が1万バーツから1万7千バーツ程度らしい。売り物件価格としては安いが、賃貸価格としては高めであると認識した。周囲の環境としてもそれほど悪くはない。
夕方、リンピンスーパーまで買い物に自転車で出る。しかし、走り始めてすぐに後ろのタイヤがパンクしてしまった。タイヤはもうツルツルで交換すべきタイミングのようだ。しかし、今は買い物に出たのであり、とぼとぼと自転車を押しながらリンピンスーパーへ向かう。今日はスコールもなく、風も吹かずに蒸し暑い。このところ湿度もだいぶ上がっているので、外へ出るのは辛い。汗もかく。リンピンスーパー近くの消防署の向かい側で、上半身にびっしりと刺青をした若い男に声をかけられた。はじめはなんと言っているのかよく聞き取れなかったが、どうやら売春置屋のポンビキらしかった。チェンマイに暮らして三年目になるが、こんな風に汗だくで自転車を押して買い物途中に声をかけられたのははじめてである。とても不愉快な気分になった。
夜、バンコクのH部長と電話で話をする。相変わらず話が長い。毎度何回も聞いている話を始めからしてくれるので、聞いている渡した、「ハァハァ」と合いの手を入れるだけの一方通行である。そして、30分近くかかって最終的に解ったことは、バンコクの会社に日本からの投資を入れて、新しい新会社を発足させると言う計画は、白紙に戻ったらしいと言うことだけである。まぁこの話も私が途中から「成功の可能性低し」と認識して、最近ではあまり真剣に取り合ってこなかったが、結果としてそれでよかったようだ。渦中に巻き込まれていたら、こっちもカスリ傷ではすまなかっただろう。でも、急性肺炎や戦争によるテロなど旅行を取り巻く情勢が苦しい現在、白紙に戻ってもバンコクの会社の業績が好転することは限りなく不可能に近いであろう。
朝食
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ご飯とほうれん草の胡麻和え。 |
昼食
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タイの即席麺(豚挽き肉味)。 |
夕食
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大阪から来たOnさんとコカでタイスキ。 |
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