11月18日 火曜日    天気は晴れ

 このところずっと昼食はチェンマイKKトラベルで食べさせてもらっている。たいていは昼近くなるとスタッフが「タロー、今日は何を食べる?」と聞きに来る。別に何が食べたいわけではないので「何でもいいよ」と答えると、市場か屋台のようなところへ走って(歩くかバイク)いって用意してくれる。今日買ってきてくれたのはバミーラーメンであった。前回もそうなのだが、バミーラーメンにはたっぷりの湯がいた臓物が入っている。私はこれが苦手で、それらは全て食べ残す。そろそろ、私の趣向を覚えてほしいところなのだが、まだダメなようだ。あまりに食べ残すので、住み込みのお手伝いをしている女の子が、「まかないのお昼も美味しいから食べてみて」とカノムチーンと言うローカルな麺類を出してくれた。この麺はソーメン風の麺なのだが腰はなく、柔らかい。その麺の上に、汁がヒタヒタになるくらいに中国味噌風の調味料を使った挽肉ダレがかかっている。味噌風の香りがして、味は悪くないのだが、これにもやっぱり臓物がたっぷり入っていて、食べ残してしまう。

 そんな風にして午前中は旅行会社で過ごし、午後からはワタノー学校での授業である。1時からの授業は、すんなりと進み、本日の課題である「そして」と「しかし」を使って2つの文を一つにする方法を教える。しかし、本日も2時からの授業には障害が出た。今日も学校行事に借り出されている生徒が多く、授業に出席してきたのはたったの7人である。先週は新しい受講生が半数を占め、これからどのように授業を進めるべきか悩んだのだが、どんなに悩んで解決策を見つけ出しても、学校行事の関係で、授業が予定通りできないことの方が大きな問題である。せっかく授業計画を作っても、なんにもならない。しかたなく、今日は発音練習に終始した。あくびをする生徒が続出し、ちょっと虚しくなった。むしろ授業の形態を離れて、日本に関する話などして生徒の関心をつなぎ止めておくべきだったかもしれない。

 授業の後も旅行会社に篭って、パソコンと戯れる。チャーター便を売って行くに当たって、チラシがほしいところである。そこで昨日までのウェブ作成をひとまず切り上げ、チラシ作りに専念する。チラシを作るに当たっては是非オリエント航空の機材写真がほしいところだ。確かオフィスのどこかでカレンダーだったかポスターだったかを見かけた気がするが、どこで見かけたものだか思い出せない。そこでウェブ・ページから写真をいただこうかと思ったのだが、なんとオリエント航空はウェブページを持っていないのか、一生懸命探したが見当たらなかった。定期便にも参入しようとする会社としてはちょっとお粗末な気もするが、まぁウェブで航空券販売をするから「旅行代理店の協力は不要です」などと言う航空会社よりかはマシかもしれないと思うことにした。

 夜、Kトール君とその友人であるT君はチェンマイ・コカで食事をしていた。私は彼らがほとんど食べ終わりかけたと思われる頃に合流する。鍋もほとんど空になり、鍋以外にもテーブルの上にはタイ風の辛いサラダなどが何皿も食い散らかしてある。もう、これだけ食べていたら満腹していることだろうと思っていたが、Kトール君は開口一番「あんさぁ春巻き喰いたいんだけど、注文してくんない」と言った。まだまだ食べる気らしい。さらに「タイスキも注文や食べ方わかんないから、まだちゃんと食ってねぇんだよ」と言う。
 結局、私もタイスキ鍋をつつき、その後、近所のタイ式パブ「テイクオフ」へ流れる。私のキープボトルはすぐに空になり、T君に新しいボトルを入れてもらう。料理モノはやはりコカで食べ過ぎたのか、さすがの大食漢Kトール君ももう食べる気がないらしい。T君はこのパブのウエイトレスが気に入ったらしい。黒い肌と長い髪、澄んだ瞳をした可愛い女性である。ウエイトレスなので、彼女はテーブルを回って料理を運んだり、ウイスキーのソーダ割を作ってくれたりする。しかし、隣に座ったり、テーブルにつなぎこめておく事もできない。日本でも彼女がいないんだと言うT君は結構本気ッぽい。そこで一肌(?)脱ぐことにし、なんとか明日の昼ご飯に誘い出すことに成功した。T君は大喜びである。 

朝食

ご飯と炒り卵。

昼食
バミー・ラーメンとカノムチーンと言うローカルな麺類。
夕食
コカ・レストランにてタイスキ鍋。

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