7月18日 水曜日

朝食には日本米を炊いてもらい、炒り玉子と海苔、そしてキャベツの味噌汁で簡単に済ませる。そろそろ日本米もなくなってきたので、今度はもっと美味しいお米を買おうかと思う。

8時にビートルに優泰を乗せて幼稚園へ送り、その足で友人2人をホテルへ迎えに行く。
ホテルのロビーは中国人観光客ばかりが目立った。ロビーのソファーも子供連れの中国人観光客で占領されていたので、2人が降りてくるまで、ロビーをウロウロしながら待った。

まず、今日の初めは、メーサーにあるゾウ・キャンプでショーなどを楽しんでいただく予定だ。北へ向かうハイウェイの乗ってしばらく走ると、彼氏側が「トイレどっかない」とか言い出した。道端じゃ駄目かと聞いたら、しゃがむ方らしい。仕方なく、ガソリンスタンドに入りガソリンを200バーツほど補給する事にして、トイレを借りる。どうやら昨日の初の本場タイ料理で、下のほうが痛くなっているようだ。
トイレからすっきりして出てきた彼は、ちょっとしたカルチャーショックを受けた様だ。タイ式のトイレ初体験のため、誰でも最初はかかるものだが、用をたした後のお尻は、トイレットペーパーで拭くのではなく、手桶で水を汲んで、左手で洗い流すと言う手動シャワートイレと、便器に残留する臭気を発する物体も手桶で水をかけて流すと言った手動水洗トイレということに大いに驚き、特にお尻を洗う事はどうしても信じられないようだ。

メーサーのゾウ・キャンプに着くや、「あー腹減ってきた」と彼氏。キャンプ内の簡易食堂に入り、センミーナーム(汁ビーフン)を食べさせてところ、これは素直に旨いと言っていた。
ショーを見せ、それなりに楽しんでもらった後は、ゾウの背中に乗ってジャングルを30分ほど周ってもらう。これには私は同行せず。その間、テナガザルの檻へ行って、テナガザルと戯れて遊ぶ。ここの檻は本当に戯れる事ができ、テナガザルと握手をしたり、頬を撫でてやったりできる。そのうちどこからか子犬がやって来て、子犬もテナガザルと戯れ始めた。それもどちらかと言うと、テナガザルが子犬をじゃらしている感じで、なかなか中が良い。タイでは犬の猫の仲が悪くないのと同様に、犬猿の仲といったものも、日本とは意味合いが違ってくるようだ。

ゾウ乗りはかなりスリリングだったようで、だいぶ満足した顔をしていた。続いて、次なるスリルを味わってもらうために、スネーク・ファームヘ向かう。ここのヘビショーも他では味わえないようなアトラクションやサービス精神万点の悪ふざけが充実している。ここの司会進行役のスタッフにスカウトをされるが、今のところ、私にタイで労働をする気がないので、「気が向いたら連絡するよ」とだけ伝える。どうやらここも日本人観光客を大事なマーケットと考えはじめ出したようだ。

昼食は、メーテンの部落のローカルな食堂で食べる。彼女はセンミーナームを彼氏に進められて食べ、彼氏側は、ご飯に腸詰、豚の唐揚げ、インゲンと豚肉のカレー炒めなどを載せてもらって食べた。相変わらず彼は大食いだ。ペロリと食べてからも、未だなんか食べたいと言っている。私は豚挽き肉のバジル炒め載せライスを食べる。彼氏は私が食べる量に不満らしい。「少なすぎる」と言う。以前、一緒に働いていた頃はよく昼食に、山盛りのスパゲティや餡かけヤキソバを競って食べ合ってたものだが、今考えれば、若い彼らと同じように食べていたら、身体を崩すか、肥満になるところだったと今では考えている。

最後のスリルはチェンダーオの洞窟探検と、ビートルを更に北へ進める。
チェンダーオの洞窟では、私は中に入らず、洞窟の入り口で寝そべって彼らが出てくるのを待つ。ここの洞窟は、電気照明がなく、案内人がアセチレンランプを持って案内してくれるもので、なかなかスリリングであったので、是非体験してもらおうと思っていたが、やはりスリリングな体験をしてきた様だ。彼によれば、鍾乳石から滴り落ちた雫でアセチレンランプの火が消えそうになったとのことであった。たしかに狭くて真っ暗な洞窟でランプの火が消えたら、怖い事だろう。

チェンダーオからチェンマイへもどる道筋で、ソムオーというザボンの一種を三つで100バーツで買い。ついでにバナナももらう。それ以外は、チェンマイまでの約1時間半のドライブの大半を2人は昼寝で過ごしていた。昨夜は、あれからホテルのラウンジバーで酒を飲んでいたそうだし、2時間とは言え時差もあったりで疲れていることだろう。

チェンマイにたどり着き、そのままドイステープ寺院まで行く。山道に重量級の彼氏を乗せて登るのはビートルには辛そうで、スピードを押さえてセカンド・ギアで登る。
ドイステープの駐車場で、降りると、腸詰を炭火で焼いている。その臭いを嗅いで「あー腹減った」と彼氏が言う。駐車場から寺院本堂までの長い階段を汗をかきながら登り、本殿を参拝してもらって、展望台からチェンマイの街並みを眺める。はじめは雲がかかって、空港の滑走路くらいしか見えなかったが、しばらくすると、雲は流れ去って、チェンマイの街並みがきれいに見え始めた。彼らが泊まっているホテルも、私のアパートも良く見える。

ドイステープから下山し、そのままコカ・レストランに向かう。時刻は6時。ちょっと早いが、優泰とお母さんも合流して5人でタイスキの鍋を囲むことにする。今日は人数も多いので、いつもよりも沢山の種類のメニューを注文し、シンハビールやメコンウイスキーのソーダ&リポビタンD割りも飲む。

食後、彼女側は近くのローカルなブティックなどを見学し、私と彼氏側とはインターネットカフェに入って、ネットを使って1時間ほど遊ぶ。そして、私は明日は午後から合おうと約し、少し早いが9時過ぎに2人と別れて、アパートへ戻った。

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