旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

６月１７日　火曜日 　　　天気は曇り　午後にわか雨　　　　

　最近の生活の中で最も大きな比重を占めているワタノータイパヤップ学校へ日本語を教えに行く日である。先週は簡単なテストをしており、その結果をアクセスにまとめようとする。しかし、なかなか思ったような入力フォームができない。採点結果をデータ入力するよりも、今日もまたアクセスとの戦いになってしまった。

　少し早めに優泰とスパゲティーの昼食を食べて、学校へ向かう。語学職員室に入って準備をしていると、先生たちが「さぁお昼ご飯を食べてくださいな」と奥の休憩テーブルから手招きする。もう昼食を済ませてきたからと辞退しようとしたが、私のために買ってきたんだからと、どうやら食べずには済まないような雲行きである。ご馳走になったものはチャーハンとチキンカツや目玉焼きである。食べ終わるともうズボンのベルトを緩めてもまだ苦しいくらいであった。

　本日の授業メニューは「ひらがな」を「あ」から「こ」まで教える。すでにこの程度のことなら知っている生徒もいるし、まるで始めて習う生徒もいる。基本的には始めて習う生徒と向き合って教えていくべきであろう。しかし、日本語と言うのは合理的な言葉ではないと思う。やはりそれだけ長い歴史のある言語だからであろうし、漢字文化など言語学的にもまったく異質な外来の言葉が沢山入り込んでとても複雑になっている。また、動詞や形容詞に活用があったりして、これらの単語を単純に暗記してもなかなか使えない。使えないから余計覚える環境が整わない。生徒たちに日本語を教えるには色々な方法があるだろうけど、私は何よりもすぐに使えて親しめるような教え方をしたいので、難しい文法を後回しにして、当面はすべて「です・ます調」だけを教えてみようと思う。

　２時限目の生徒たちの集まりが悪い。時間を過ぎてもチラホラとしか集まってこない。生徒たちに聞いてみると、高学年対象に生徒たちの集会があるらしく、それにほとんどの生徒が参加してしまっているそうだ。数人を相手に授業を進めてしまうのは気が引けるので、生徒たちと日本を題材にした雑談で過ごす。生徒たちの日本への関心はとても高く、何に関心があるかと言うとやはりティーンエイジャーだけあって、日本のタレントに関心が高い。私に日本の芸能界のことを質問されてもさっぱり解らない。大学生当時の芸能情報ことなら良く覚えてはいるが、、、。生徒たちお気に入りはジャニーズジュニアだそうだ。私も少し勉強をして、今後はロールプレーで登場させる人物名もジャニーズ系の名前にして、生徒たちの関心をより引き出したいと思う。

　学校の先生から日本語の基礎をまとめたタイ語の印刷物の校正を依頼される。来週までで良いからと言われるが、それでなくても私のタイ語レベルなど幼稚園児向けの絵本だって辞書なしには読めない程度なのに、こんな語学のしかも文法的なことを書いているタイ語のテキストを読み下すのは、とても大変な作業に思える。が、すでに、そのお礼を先にいただかなくてはならないハメに至ってしまった。授業から職員室に戻ると、ケーキと春巻きが用意されていて、「さぁこれを食べてがんばってね」と言われてしまった。２時間前に満腹で苦しくなったばかりなのに再び高カロリーなものを摂取しなくてはならないとは、、。もう、これで夕食も食べられそうにない。

　夕方、旅行会社へ行く。どうも旅行会社のカウンターがミスをして、お母さんが週末に乗るキャセイ航空の切符が発券できなくなっていた。そのことに係員が気づいたのが昨日で、その対応に苦慮した。係員側も多少は責任を感じているのか、他の航空会社のキャンセル待ちにねじ込むからもう少し待って欲しいと言う。代案としてバングラデシュ・ビーマン航空のキャンセル待ちをクリアしてきたが、この週にたったの一便の航空会社で当初予定していたキャセイ航空よりも運賃が高いのだから、私としては納得がいかない。再代案としてエジプト航空を確保するように交渉する。タイへ戻ってくる日が丁度日本が海の日を絡めた連休で、キャンセル待ちも入らない状態であったが、「なんとかするから明日まで待って欲しい」と言う。まぁ、実力と交渉力のある旅行会社だから、きっと明日には朗報が入ることだろう。

　夕食はやはり食べられなかった。お母さんと優泰にだけ小屋がけ食堂で買ってきて食べさせる。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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