1月17日 金曜日    天気は晴れ 

 今朝もタイ領事館まで歩く。途中の簡易食堂で「爪哇麺」を注文してみた。はじめは何だか分からなかったので、北京語風の発音で「クァチァミェン」と言ったところ「ジャワミェン」と修正されてしまった。爪哇はジャワ島のジャワであった。で、どんな麺かと言うと、やはり黄色い福建風の麺なのだが、丼や茶碗ではなく皿によそってあり、カレー汁がかけてある。カレー汁そのものはとてもマイルドであった。具には海老にジャガイモなどの野菜類。ジャガイモの語源はジャワから来ているなんて聞いたような気もするが、、。

 9時過ぎに領事館に着いたが、ちょっと早すぎたようで、まだビザは出来ていないと言う。しかし、出直して来いとは言われず、座って待つように言われる。と言うことは、午前中にビザが出ると言うことなのだろうと、安心して待つことにする。ここの領事館は申請は午前中で、午後は受領と時間を分けているようで、窓口には絶えず申請者がやって来ている。どうやら月曜日は休みに当たっているらしく、今日申請分は来週火曜日の午後に受領となるらしく、窓口でゴネている申請者が結構いる。そして見ていると、身なりの良い人には、事情を聞いた上で、「じゃあ、今日の3時に出しましょう」と言うはからいをしていた。一方、短パンにTシャツ姿の人には、「火曜日まで待つように」の一点張りである。私も昨日はネクタイまで締めて行ったのだから、頼めば即日に発給してもらえたかもしれない。申請に来た人たちの中には、優泰と同じ学校に通う親子連れもいた。彼らも火曜日の発給と言われとても困っていた。どうやら、火曜日では帰りの飛行機の便に間に合わないらしい。しかし、彼らも、今日の午後に発給してもらえることになったようだ。

 私のビザはだいぶ待たされて、11:15に受け取ることが出来た。急いで宿屋に戻ってチェックアウトし、12:00発のハジャイ行きワゴンに乗る。来る時は250バーツであったが、帰りは20リンギットであった。換算率が良く分からないが、ほぼ同額なのだろうか。ワゴン車には全部で8人が乗り込み、西洋人が約半分と、あとは地元の人であった。週末ということもあり、タイの国境は結構混雑していた。ワゴンの運転手はサービスが良いのか、国境の手前の休憩所でお客のパスポートを集めて、出入国カードを代筆してくれた。もっとも、あとで国境を越える際に、タイ入国料として20バーツを集められたから、ひょっとするとこれが手数料だったのかもしれない。運転手は、私がこのままハジャイでバスを乗り継いでバンコクまで行くと言ったところ、「それなら自分がバスの予約をしてやるよ」と言う。週末だからバスは混んでいると言う。こりゃ便利だと思ったが、出発時間を聞いたらば、19:30発だと言う。このワゴン車がハジャイに着くのはタイ時間の3時前だから、時間が余りすぎる。折角だけど、そんなに待てないから遠慮するよと答えたが、やれこのバスはVIPバスで乗り心地が良くて速いとか、食い下がってくる。でも、4時間以上も待つのは、苦痛である。取り合えず、ハジャイに着いたところで、運転手お勧めのバス会社のカウンターへ寄ってみる。このバス会社では17:30発と言う便もあったが、「もっと早いのはないか」と今度は私が食い下がったところ、「だったら、あっちのカウンターへ行ってみろ、まだ3時発に間に合うかもしれない」と指をさす。まったく親切なものだ。言われたカウンターは一等エアコンバスの窓口であった。もうほぼ満席で、最前列の席しか空いていなかった。発車まで5分間で、遅めの昼食を掻き込んでバスに乗り込む。

 ハジャイからの一等エアコンバスの運賃は535バーツであった。が、一等エアコンバスといえば日頃チェンマイからのソムバットツアーのバスも一等エアコンであったが、それと比べると、かなり格落ちするバスである。座席は38人乗りと狭く、シートの肘掛は綻びている。フロントガラスには大きな亀裂が走り、テープで止めているといった具合である。車内サービスも、今ひとつで、乗ってから配られたのは、小さなペットボトル入りの飲料水とマドレーヌ風のケーキが一個だけ。ちょっと太目の女性乗務員が乗り込んでいるが、ケーキを配り終えると、空いている最前列に腰かけ、シートを倒して居眠りを始めた。そして、休憩場所のトンソンが近づいて、バスの運転助手をしている男の子に揺り起こされる始末であった。まったく、何のために乗せているのやら、、。
 トンソンの休憩場所で出された食事は悪くなかった。テーブルに6人で座って、料理が三皿にスープが付いた。私の座ったテーブルは男ばかりで、みんな黙って黙々と食べて、食べ終わったら席を立ってしまう。せっかく同席したのだから、ちょっと位は会話でもと思ったが、そんな雰囲気ではなかった。

 サービスの夕食が6時前だったので、これは深夜にお粥の夜食サービスもあるかなぁと期待をしていたが、結局食事はこの一回だけであった。車内ではビデオ映画の上映もなく、ひたすらタイ歌謡曲のテープが鳴らされていた。  

朝食

中国料理風の簡易食堂にてジャワ麺。

昼食

ハジャイのバスターミナルにてサフランライス。

夕食
バス会社サービスの夕食。野菜炒め、ゆで卵、カレー汁、スープ。

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