6月16日 水曜日 天気は曇り ときどき雨 一時激しく
忙しい1日であった。この所K.K.トラベルでは毎日閑古鳥が鳴いていると書いてきたが、今日に限っては、お客様をさばききれなかった。さばけないほど来店客があるわけではないが、5人ものカウンタースタッフを擁するK.K.トラベルで、お客様の応対をしていたのは私一人である。今日に限って日本人のお客様が多かったのも原因だが、西洋人のお客様まで、「オイ、ちょっとお客様のご希望内容だけでも先に聞いとけよ」とスタッフに声をかけても「タローと話したいんだって」と言って、ちゃんと内容を聞き出そうとしない。日本人のお客様だって、飛行機の切符や汽車の切符くらいなら、スタッフと英語でのやり取りで十分だと思うし、お待たせしなくて良いと思うのだが、、、なかなか上手く行かない。私もとくにチェンマイ在住のお客様との応対には1件あたりかなりの時間がかかる。そのため、お待ちいただくお客様ずいぶんと長いこと待たされることになり、中には「じゃまた今度来るから」とそのまま帰られてしまうお客様まで出てきてしまった。私一人でやっていることでの限界をつくづく感じてしまう。
そんななかで、今日ははじめて社内で本格的に怒ってしまった。経営者の友人でハワイ出身のキリスト教のミッショナリーのお客の家族旅行の手配をしておいたのだが、出発直前になってキャンセルだと言ってきた。それを直接手配している私に言ってくるのではなく、経営者に言ってきて、経営者は「お客様がキャンセルだって言って入るのだから仕方ないでしょ」と私に言う。プーケットへの旅行であったのだが、ホテルが満室でどうにも予約が入らないところ、私も色々と手を尽くして、知り合いに頼みこんだりして何とか部屋を用意した。ホテルとしても受けたくないお客である。なんたってツインの部屋を家族5人で9連泊したいと言うのだから、それも12歳を筆頭にイタズラ盛りの男の子が3人もいる。それをなんとか拝み倒して、料金全額前払いで確保したのに、キャンセルなどされたら私の面子もないし、会社にも多大な損害を与える。「お客だから」等とは言って入られない。お客様ならば事情をしっかり説明すべきである。しかも、キャンセルの理由が、行けなくなったのではなく、「プーケットの教会関係者のところに泊めてもらえるようになったから」と言うのだから、それを言い顔をしていたい経営者が「それは良かった」と受けてしまうことに腹が立った。
私のはじめて見せる激しい剣幕に経営者も驚いたようである。それから何度もミッショナリーの経営者へ電話を入れて、なんとかホテルを使ってもらうように頼んでいる声が聞こえてきた。しばらくして、「タロー、ホテルへ泊まることになったよ」と言ってきた。当然だろそんなの、、と思ったが、経営者はこの場においても「イイ顔」したかったのだろう。「部屋をスイートルームにアップグレードしてくれるように頼んでよ」と言ってきた。無理して予約しているホテルなのに、そんなこと依頼できるわけがないじゃゅないか、差額を誰が負担すると言うのだ、、。「できない」とはっきり経営者に伝えた。「でも、もうアップグレードすると約束してしまったんだよ」と経営者は言った。再び頭に血が上りはじめた。しかし、私に勝ち目はなさそうだ。勝てないまでもドローくらいには持っていきたいので、「とにかく、ここのホテルは全室がデラックス・ルームなんだから、デラックス・ルームでアレンジしておいたってことにしとけばイイじゃないか、もともと、すべて原価で引き受けて、電話代などの通信費だけでも赤字なんだから、、」と経営者を説得した。
経営者が紹介してくるお客には毎度困ったものである。前回の韓国人も「キリスト教のミッショナリー」であった。「ミッショナリーはタイ人と同じでケチだから仕方ないんだよ」と経営者は弁解ともつかないことを言ってくる。ケチでも結構である。経営者とも良い友人であってもらうのに、何の問題もない。しかし、そんなケチな人たちとの付き合いをビジネスにまで拡大され、の処理を私に託されるのは、今後ご免こうむりたい。とくに毎度勝手な約束をしてしまって「タロー」と頼まれても、もう絶対引き受けないことにしよう。トラブルの処理する費用は私の負担だし、赤字の補填も私が半分負担させられているのだから堪らない。今後、経営者の友人関係の仕事はギフトさんにでも担当してもらうことにしよう。そうしたら一石二鳥かもしれない。
朝食
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釜揚げうどん。 |
昼食
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五目野菜炒め。 |
夕食
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北海道寒干しラーメン(味噌味)。 |
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