旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

このページ「チェンマイ通信」はIIJ4Uサービスのホームページ機能が2016年3月31日(木)をもって終了した関係で、chiangmaikk.comのサーバへ引っ越ししてきました。設定不備もあるかと思います。

 

HPご意見メール

6月16日 土曜日

6時、今日も優泰は呼びかけても起きない。オネショをしている様子もないので、ほっといてひとりで運動に出る。メガネが昨晩割れてしまったので、予備の10年くらい昔に作ったプラスチックレンズのメガネをかけて家を出る。しかし、左目の視力がだいぶ落ちいていたようで、左目はボケボケとなってしまう。

運動を済ませて部屋に戻ったが、どうも我が家には朝食用の食べ物が無いようだ。お母さんはパートンコーと豆乳か良いと言うので、優泰を誘って再び外へ出ようとすると、優泰はコーンフレークがどうのと口の中でモゴモゴ言って、ちっとも着替え用としないので、ひとりで家を出てパートンコーを買う。

朝食後、メールのチェックをしていたら1階のインターネット屋から昨夜「すぐ来て欲しい」と言ったメールが夜8時過ぎに入っていた。12時間遅れとなるが、階下に降りてみる。

どうやら昨日引いたISDNが上手く動いていないようだ。はじめはネットワークの設定かなと思って色々調整をしたり、配線の確認をしてみたが、どうにもプロバイダーにつながらない。TAから引いた電話線側はきちんと機能しているし、一体どうした事であろうか、、。さんざん確認した挙句、プロバイダーのアクセンポイントへ直接電話を入れてみると、なんと無反応でコールも信号音もなにもない。つまり、PC側の問題ではなく、プロバイダー側の問題らしい。チェンマイではISDNのサービスは始まったばかりで、色々とトラブルもあるのであろう。

9時半からテレビで中国(香港)映画「虹色恋人(邦題:追憶の上海/レスリーチャン主演)」が上映されていた。全編タイ語に吹きかえられていたが、タイのテレビでこのような共産革命家をヒロインに据えた映画が堂々と放送されている事にものすごく驚いた。以前なら「共産主義は怖いもの」として描かれなくてはならなかったのに、一体どうした変化であろうか。

映画は途中まで見て、ショッピングセンターのメガネ屋へ出かける。修理代が700バーツもかかってしまった。そして待ち時間は40分ほど。ショッピングセンターではミスター&ミス大学生というイベントの選考会が開かれていて、見物人が沢山集まっていた。ステージ場には女子大学生が濃紺のタイトスカートに白のブラウスという制服で立ち、ステージを一周してから審査員の質問に答えていた。髪が長く、背も高く顔立ちもすっきりした学生さんで、清清しい印象を持てたが、もともとこの種のイベントにあまり関心がないので、横目で眺めながらさっさとエスカレーターで階下へ下って、ショッピングセンターを後にした。

優泰は友達と遊ぶことに熱中している。部屋で遊んだり階下で遊んだり、このアパートの中で遊ぶ分には管理人さんや若いガードマンさんも顔見知りだし心配はない。昼食をイサーン食堂で何品か買い、優泰を部屋へ連れ戻すが、友達もくっついてきた。優泰はポケモンお茶漬けで、お母さんは目玉焼き、イサーン食堂のメニューはどうも人気がないようで、すべて私が平らげる事となった。優泰の友達にも食事を勧めたが、食べたくないらしく、スイカを少しつまんだだけであった。

昼食後、チェンマイの大型ショッピングセンターのひとつロータスへ早速ビートル(昨日買ったフォルクスワーゲンの中古車)で向かう。途中ガソリンスタンドでガソリンを300バーツ分入れる。約20リットルほど入ったはずである。

ロータスは日本のハイパーマートのように巨大で、商品を物によってはダンボールのケースごと人の背の何倍も高く積み上げてある。しかし、やたらと店員が多いのはやはりタイである。そして、ハイパーマートのようにディスカウントされていない。いつものスーパーとさして値段は変わらない。玉子にしても6個パックは無く最低でも10個パック。インスタントラーメンも10個パックになっているので、ほとんど自炊をしない我が家にはちょっともてあまし気味だ。まあ、やたらと明るく広々しているのはさすが人気の大型ショッピングセンターだと思った。

帰り道にタニン市場へ寄ってマンゴーを買う。やはり果物は形がそろわなくても市場の方が安くて新鮮なものが手に入る。

夕食にはお母さんのリクエストで野菜のオイスターソース炒めと鶏肉のトムヤム、そしてセンミーナームという汁ビーフンを買う。どうも毎度同じ小屋がけ食堂で注文しているので、このところ完全にメニューがマンネリ化してきている。

夕食後、再びビートルに3人で乗り込みチェンマイの夜景見物に出かける。ドイステープ山の中腹あたりまで登れば、チェンマイの夜景が見られるだろうと目星をつけた。チェンマイ大学周辺は学生たちでものすごい賑わいだ。道端には夜店が並び、学生たちは歩道からはみ出してまるでお祭り騒ぎだ。夜この道を通るのは初めてだが、いつもこんなに賑やかなのであろうか、市内のナイトバザールが外国人ばかりなのと対照的に、タイの人たちのナイトバザールのようだ。

賑わいも大学前を過ぎて動物園近くまで来ると急に静かになり、歩道には人影がまるでなくなってしまった。ドイステープの入り口で検問があり、通行止めになっている。遮断機前の若い警官によれば夜8時以降はこの先山間部への侵入は禁止とのことである。時刻はもう8時半を過ぎている。せっかく来たのに残念だ。こうなれば駄目で元々、交渉してみようと、「ちょっとだけで9時くらいには帰ってくるから入れてくれよ」といったところ、無下に断るではなく、車内の構成人員の顔を見まわし、「OK」と言ってくれた。まったくタイの警官は融通が効いてよろしい。別にチップを渡したわけでは無し、遮断機こそ開けてくれなかったが、遮断機脇の通路をすり抜けろと指示してくれた。遮断機を開けなかったわけだから、彼は忠実に任務を遂行していたわけだ。

真っ暗の山道をビートルのエンジン音を響かせてゆっくりと登り、曲がりくねったカーブをひとつずつ曲がって、入り口からもうだいぶ登ったところに展望台があって、そこに車をとめて、展望台の東屋へあるく。空には雲がだいぶ出ていたが、雲の切れ目からはこぼれそうなほどの星が瞬いていた。展望台からの眺めはすばらしかった。空の星が本当に地上へこぼれ落ちたかのように、下界もちりばめられた光が満ち満ちている。通行止めさえなければ、絶対にチェンマイの夜景はすばらしい観光名所になるはずだ。タイの大都市で夜景が見られるのはチェンマイくらいしかないはずだから、、。(チェンマイが大都市かどうかは意見の分かれるところでしょうが)

9時少し過ぎに検問所を抜け出し、ふたたび学生でにぎわう通りを抜けて、アパートへもどる。優泰はその後シャワーをさせてから寝かせたので、時刻は10時近くになってしまった。

私は今晩も買い置きの米焼酎を舐めてから寝た。

 

前日へ  翌日へ

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む!ピョン子の情報