4月15日 日曜日
今朝は早く起きたが、優泰が起き出さないので体操はお休み。
朝食に食べるものも食べ尽くしたので、外へ食べ物を優泰と探しに出る。調度別の小屋がけ食堂が開いており、お粥、目玉焼きとアイスコーヒー、アイスオバルチンを注文し持ちかえって食べる。
午前中に3人でバイクに乗り、西の山にあるドイステープ寺院へ登る。寺院までは山道を約45分。人家もないので水をかけられることも無く快調に登る。寺院前から境内へは長い階段があるが、今日はとりわけ参詣者が多く、日本の正月の明治神宮のようだ。急な長い階段を優泰は先にひょいひょいと上っていく。境内も人が多く、いつもは目立つ外国人観光客の姿も、今日はあまりのタイ人の多さに目立たない。黄金色に輝く仏塔とそれを取り巻く伽藍の外周には一抱え以上もある鐘が多数並んでおり、優泰はひとつずつ打ち鳴らしていく。伽藍内で白い仏様に賽銭をあげ、3人で手を合わせる。
帰り道も順調であったが、アパートの近くで水をかけられる。昼近くなって水掛合戦も本格化したようだ。
アパート前でお母さん一人を下ろし、タペー門までバイクを返却に向かう。
掘りの外周は、水掛のメッカで大渋滞をしているはずなので、外周の住宅街の道を抜けていくが、各所で水掛部隊の待ち伏せ攻撃を受ける。さらにタペー門に至るタペーロードは外国人の多いところで、滅茶苦茶な水掛合戦が繰り広げられおり、その真っ只中に巻き込まれてしまった。
バイクを返却し、とぼとぼと歩いて家路に向かう。水掛けの攻撃を少なくしようと、住宅街でもなるべく路地裏のようなところを歩く。しかし、堀割を抜けるときが、無防備な標的となり、四方八方から水をかけられてしまった。
途中の立ち売りから、「あんまん」とシュウマイを25バーツ分買い、今朝の小屋がけ食堂で豚肉の細切りを油で揚げたものをご飯に載せてもらい、持ちかえって昼食とする。
昼食後、少し昼寝をして、約束の水鉄砲を買う。優泰は数ある水鉄砲の中から、80バーツもするポケモンのついた水鉄砲を選ぶ。しかし、大きすぎるのかうまく狙いを定めて打ちこめないようだ。
アパートの前で、夕方まで水掛に興じる。
NHKの大河ドラマを見てから、夕食の惣菜を探しに住宅街の中を歩くが、午後7時という時刻とタイ正月ということもあり、小屋がけ食堂ももう店じまいしており、食べ物を求めてうろつく、野良犬に石を投げつけるがごとく、腹をすかした日本人に、容赦無く水が浴びせ掛けられる。
とそんな中、あるタウンハウスの玄関先にテーブルを出して、ドブロクらしきものを飲んでいる家族がいる。通りかかるとなんと手招きまでしてくれる。
地獄に仏か。招じ入れられドブロク風の物はまさにドブロクであり、軽い甘さとさわやかな酸味が芳香とともに、口一杯に広がる。美味である。氷も入って飲み口も良い。アロイ、アロイ(タイ語で美味しいの意)を連発すると、家の主人もご機嫌になり、次々に注いでくれる。つまみの春雨と挽肉の唐辛子和え(料理名ヤムウンセン)もピリリと辛く、これまた美味。「辛いだろう」と家人は心配そうだか、辛さの中の複雑な味が理解できるようになってきたのか、さして辛さが気にならない。そのうち家人の親戚たちも集まり、酒宴もにぎやかになり、このままいると朝まででも続きそうなので、家族に夕食を買ってくるという本来の目的を思い出し、宴を辞す事とする。
しかし、本当に総菜屋はどこもやっていない。ようやく見つけた作り置きの総菜屋で卵と鶏肉の甘辛煮を20バーツほど買うが、飯が無いとのこと。
しかたなく家へ戻り、青いアイシャドウのお姉さんの店へ家族で食事に出る事にする。ブタ肉のお粥、タイ風プレーンオムレツ、豆腐と香草のスープ、キクラゲと春雨の和え物などを注文。
帰宅後、ドブロクの遅い酔いが全身に回ってきたのか、眠くて仕方が無い。
前日へ 翌日へ
|