2月15日 土曜日    天気は晴れ    

 補習校にてチェンダーオに住むTさんからお米と長ネギ、ゴボウをもらう。知り合いのリス族の人たちが栽培しているものだそうで、販路開拓のために試食をしてみてほしいと言う。お安い御用と言うか、ありがたく頂戴する。見た目なのだが、ネギは立派で、すぐにでも市場へ持っていけそうな品質である。ただし欲を言えば、栽培時にもう少し盛り土を施せば、白い部分がもっと大きく育ち商品価値が上がりそうである。お米は、陸稲栽培だそうだ。種子は日本のお米を使っていると言う。Tさんによれば、味は日本米と比べても大して引けを取らないとのことだったが、精米に問題があったのか、それとも脱穀かわからないが、米粒が欠けているものが多く混ざっている。日本人向けに販売するには、要改善である。日本人はとにかくうるさい。農協あたりで等級分けされたらば、かなり下のランクに分別されそうである。もちろん、私はまだ味見をしていないので、なんとも答えられないが、、。最後にゴボウだが、「タイにはゴボウはない」と何度も私は発言してきたが、撤回しないといけないようだ。以前にもゴボウを栽培しているところを知っているとの情報を貰っていたが、スーパーなどでは満足なゴボウを見たことがなかった。今回いただいたゴボウはよく育ち立派である。まだ、太いのや細いのでサイズにバラツキがあるが、十分に商品化できそうである。年間を通じて出荷できるそうだが、バンコクあたりへの販路が開ければ、あたりそうな気もする。しかもすべて無農薬栽培だそうだ。

 補習校は午前授業である。授業が終わるまでアパートに戻らず、ビートルのギアを修理してもらう。以前からサードギアからセカンドへシフトダウンをしづらかったのだが、先日からその症状が悪化してしまい、発進時にもセカンドにギアがなかなか入らないなんて事が起こり始めていた。ギアの調整方法がよくわからないので、修理屋に持込んでみる。工員はシフトレバーをはずし、色々な継ぎ手をほじくり返しては、ガソリンで洗浄したりしている。そのうちジョイントのような箱型の部品を示し、「これがダメになっている」と指摘してきた。交換すべきなのかもしれないが、部品代を払えるほど持ち合わせがなかったので、工具を借りてダメになっていると言う部品の補修を試みる。歪んで綺麗とはいかないし、耐久性にも不安があるが、なんとか使えそうな気もする。再度組上げてもらったところ、セカンドギアの問題はほぼ解消された。

 お母さんと義姉はホテルにいるので、補習校が終わった優泰をホテルに連れて行く。私は午後に別件の約束があるので、優泰をホテルで降ろして一人アパートへ戻る。約束と言うのは、昨夜チェンマイに住むSkさんと言う日本人男性から、パソコンが動かなくなったから、見てほしいと連絡があった。ノート型パソコンなので、アパートまで持参してもらって、電源を入れてみたらば、何のことはない。ちゃんとパソコンは動くのである。「いゃーおかしいなぁ、画面が真っ暗になっていたんだけれど、、」とSkさんは首を傾げていたが、まぁ動くのだから結果オーライであろう。
 しかし、しばらくして家へ帰ったSkさんから電話が入り、「家に帰ったら、また画面が真っ暗だ」と言う。再度持込んでもらって、私が電源を入れてみると、やはり何にも問題なくパソコンは動き出す。パソコンにも相性があるのだろうか、、。

 4時過ぎからNHKラジオの電話取材を受ける。このところほぼ毎月のようにこの番組で取り上げてもらっている。しかし、今回のテーマは「チェンマイで増えている日本人シルバー層長期滞在者」についてである。私も長期滞在者ではあるが、まだ何とか30代にしがみついており、シルバーと呼ばれるまでは、まだ時間があると思うのだが、とにかく受けて立った。前回は途中で「巻き」が入ってしまったのだが、今回は持ち時間が十分あるようで、ずいぶん長いこと話させてもらえた。やはり、日本語で放送できるのは気楽で良いものだ。それに、お母さんも優泰も義姉と遊びに出ているのでアパートには私一人で、電話取材を受けている間も、周囲を気にする必要もない。

 夕方過ぎに、同じ階のIsさんが缶ビールを差し入れに来てくれる。Isさん自身はまるでビールなどアルコール含有飲料を飲まれないのだが、まったく気の利かれる方である。すでに夕食は済まされているというので、私一人ビールをグビグビ飲みながらIsさんと世間話をする。私は気が利かない性格で、一人で三本もビールを飲んでしまったのだが、Isさんにはお茶の一杯も入れてあげていなかった。

 お母さんたちは夜9時過ぎに帰ってきた。その時私は先日買ったVCDでウォーターボーイズと言う東宝映画を見ていた。日本の青春物コメディー映画だが、全編タイ語に吹きかえられている。俳優の竹中直人も登場するのだが、それがタイ語でしゃべったりする。あのキャラクターとタイ語のイントネーションがやけにマッチしてとても愉快であった。ただし、タイ語のためにストーリーの細部については、よく理解ができなかった。

 

朝食

日本そばを少々とアンマン。

昼食

インスタントのソース焼きそば。

夕食
スパゲティーのバジリコ風。

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