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10月14日 日曜日

パートンコーを自転車で買いに行き、朝食とする。私はパートンコーをちょっと甘い豆乳に浸して食べるのが好きだ。とくにいつも買うパートンコー屋のは甘くなくて美味しい。

朝食後、ビートルのエアコン・ラジーエーターの対策を考える。密閉されたボンネット内で如何に放熱させて冷却させるかだが、ボンネットに普通の乗用者同様風穴を開ければ、簡単に解決するが、それではビートルのデザインが損なわれてしまう。ラージエーターの周囲を眺めながら、しばし考えていたら、ラジエーターの横に、ステアリングを点検する窓があり、なぜかネジで固定されて開かないようになっているのを発見。この窓を開ければ、車体下に風穴ができると判断して、ラジエーターを固定しているネジを外し、点検窓のフタを開けてみる。効果のほどはまだはっきりしないが、これで少なくとも、ボンネット内の換気は可能なはずだ。

10時少し過ぎに、以前から地図を眺めながら一度言ってみたいと考えていたドイステップ山の裏にあるサモンの村へ行ってみることにする。今日は優泰だけをビートルに載せて行く。行きは北のメーリムからの道、帰りは南のハンドンへ抜ける道と、ドイステップのふもとを時計と反対周りに一周するルートを取る。
メーリムから先、メーサー渓谷にかけては観光施設が多く、沿道も整備され、小奇麗で瀟洒な建物やリゾート風に整備された庭が点在している。森の樹木も大きくて気持ちの良いドライブコースだ。メーサーを過ぎると山岳道路となり、坂も急になったしカーブも急ながら、道路状態は良く、空気も標高が高いためか涼やかで気持ちが良い。ところどころで高原野菜風なものを栽培している耕地が見られた。日本風の長ネギやキャベツ、ニンニクなどを満載したトラックと時々すれ違う。

約1時間ほどでサモン村の入り口に差し掛かった。サモン村は長く急な下り坂を下ったところにあり、僻地にしては立派な公共施設と、やはり僻地らしい小さくみすぼらしい市場があった。村のメインストリートも幅の狭い舗装路で、両脇に民家と商店が半々くらいで2百メートルほど続いているだけであり、これといって風光明媚なところもなさそうなので、チェンマイへ戻ることにする。

ハンドン経由の道のほうが若干遠回りなのかもしれないが、道は良く、走りやすかった。こちらも沿道には「なんとかリゾート」とか言うものが多く、雰囲気の良いところがいくつもあった。ただし、アメリカン・パシフィック・インターナショナルスクールなるものが山奥にあり、一体どんな生徒が通ってくるのかと、疑問に思った。山に囲まれ環境は良く、チェンマイから通えない距離ではないが、しかし、あまりにも山奥過ぎて、一体どこかの分校か、保養所かといった雰囲気だ。

優泰は車内で眠ってしまい、12時過ぎにアパートへ戻ってきた。優泰は起こさずにお母さんを読んできて、そのままタニン市場の二階にあるブフェ食堂へ3人で行くことにする。
ブフェ食堂では、カレー風味のチャーハンを優泰は気に入ったようだ。オカズはタイの家庭料理風と言うか屋台風で、優泰が食べられそうなものには限りがある。結局普段食べているような野菜炒めなどに落ち着いてしまった。
この食堂ではYMCAで一緒に英語を勉強しているアーチットに会った。この近くで働いていると言っていたが、せっかくのブフェであるが、2皿食べただけで出ていってしまった。もっとも私のように意地汚くガツガツ食べるのはタイのマナーに反しているのだろうか。マナー違反であるうとも、私はやはりあれこれと食べたくなってしまう。

午後はアパートの部屋で夕方まで昼寝をする。目が覚めたのはもう5時近かった。
今晩の夕食の支度をしなくてはならないが、昼のブフェの食べ過ぎでまだ満腹である。今日は簡単にタンメンでも作って食べようかと考えていたが、優泰がスパゲティーが食べたいというのでもっと簡単に缶詰のミートソースで済ますことにした。

夜食後、8時過ぎに3日連続で外から象の鳴き声が聞こえてきた。優泰は既にベッドに入っていたが、まだ寝付いてはいないようだったので、声をかけて象に会いに表へ出た。象はちょうどアパートの前をノッシノッシと歩いているところで、私たちが駆け寄ると歩みを止め、付き添いの餌売りから極太のキュウリを何本かかった。20バーツ。市場の価格の3倍くらいにつくだろうか、でもまぁ象へのプレゼントということで、優泰にキュウリを持たせ、1本ずつ象の鼻に手渡す(鼻でも手渡すで良いのか?)私は象の頬から鼻の付け根にかけて撫でてやったが、象の毛は針のように硬く、手のひらに痛かった。

 

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(2015年5月からのブログ)

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