旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)このページ「チェンマイ通信」はIIJ4Uサービスのホームページ機能が2016年3月31日（木）をもって終了した関係で、chiangmaikk.comのサーバへ引っ越ししてきました。設定不備もあるかと思います。 |
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４月１４日 月曜日 天気は晴れ昨夜は早く寝てしまったために、午前２時過ぎには目がさめてしまった。今朝はお母さんのタイ在留期限がもうじき切れてしまうので、そのまえにタイからミャンマーへ出国する必要があるので、メーサイまで日帰りでドライブをしなくてはならない。往復で５００キロ、夜にはラジオが入っているので、夕方までには帰ってこなくてはならない。なるべく朝早く出発して帰って来たいが、ちょっとまだ早すぎる。昨日まであれほど「いくらでも眠れる」と感じていたのに、今はちっとも眠れない。眠れないままに時計の針が６時になるのを待つ。 待望の６時になり、お母さんと優泰を起こし、朝の仕度をさせて７時には出発。なるべく早く行かないと、沿道でも水掛合戦が始まって、思うように進めなくなってしまいかねない。チェンライへの国道はそれでなくて交通量が多かった。車のナンバーではバンコクのものを良く見かけた。日の出の時間が早くなっているので、６時といってももう十分明るい。つい二ヶ月くらい前までは、６時半でもまだ暗かったのに、日が長くなっているようだ。 メーサイの国境には１１時前に到着し、お母さん一人をミャンマー川へ出国させる。私と優泰の２人はタイ側に残って、お母さんの帰りを待つ。タイ正月休と言うこともあって、国境にはタイ人観光客の姿が特に多く目立つ。いつもなら香港や台湾あたりからの団体観光客の姿を見かけるところだが、急性肺炎の影響でか、中国系の観光客の姿は一人も見かけなかった。欧米人の観光客も多くはない様だ。お母さんはミャンマー側の国境市場でビニール製のCDケースをひとつ仕入れて一時間ほどでタイへ帰ってきた。これでお母さんもあと約３ヶ月ほどのタイでの在留が認められたことになる。そして、３か月後には毎年恒例の韓国行きが待っているだろうから、当面はミャンマー参りをしなくても住みそうだ。こうして、国境までビートルを飛ばしてくるとガソリン代だってバカにならないのである。 車の中では優泰に掛け算の九九を教える。どうやら優泰は暗記が不得手のようである。掛け算の九九など暗記をしてしまう以外なさそうなものを、ひとつずつ数字を足しながら九九を読み上げようとする。そのため、四の段の九九を言わせても、ものすごく時間がかかってしまう。小学校の二年生などみんなこんなものなのだろうか、、。こちらが、口移しで何度も繰り返して九九を読み上げて練習させるが、耳から入って、口で言ったものが、口を突いて出た先ですべて記憶から抹消されているようで、復唱させると見事に忘れてしまっている。 帰りの道中は、想像どおり水掛け合いの最前線となっていた。交通量のあまり多くない山間部の国道であるから渋滞と言うことはないが、村人はそうとうアルコールが入っているらしく、道路にフラフラと飛び出してきたり、ピックアップを運転しているほうも、後続の我々など気がつかないのか、ウインカーも出さずに、突然急停車したり、右折したりするので、そうとう車間距離を取っておかないと不安である。沿道の人たちも、このあたりだと交通量の絶対量が少ないので、水をぶっ掛ける対象をモーターバイクとピックップトラックにだけ絞っていたのでは手持ち無沙汰なのであろう、私たちのビートルにも水をかけてくる。それもバケツでバシャッとフロントガラスめがけてぶっ掛けてくるものだからたまらない。旧型のビートルなので窓ガラスは平面で、ほぼ直角に近く立っていて、最近の車のように、曲面ガラスで、斜めにはまっているものと違い、真正面からバケツの水を浴びるとフロントガラスはバーンと大きな音を立てる。今にもフロントガラスが割れてしまいそうである。私は集落が近づくとスピードをおとして自衛に勤めたが、ワイパーだけは水圧に耐え切れず、ひん曲がってしまった。 アパートには５時前には帰ってくることができた。ラジオ局に行く準備をして、６時半にはアパートを出発。どうせ市内中心部は、水掛け合いの興奮が冷めずに、大騒ぎをしている連中で大渋滞をしているはずだから、市内を外れて大回りをしてラジオ局へ向かう。番組用に集めた情報では、昨日までの祭り期間中にタイ全土で１９８人の死者が出たそうである。このままで行くと今年も数百人の死者が出るのだろう。大半が交通事故で、それも８９％がモーターバイクによるもので、警察の発表では、飲酒運転による事故とのことであった。
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