旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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0月13日  水曜日    天気は晴れ 

 廬山温泉は標高千メートル以上にあるため、夜間などはかなり寒い。昨夜は布団にくるまって寝たのだが、布団で寝るのなど久しぶりで、実に気持ち良く、おかげで朝寝坊までしてしまった。起きたのはもう9時過ぎである。
 朝食のお粥を食べさせてもらい、今日は清境農場へピクニックに出かけてみることにした。山の尾根にあるこの農場は、斜面に緑の牧草地が広がり、見晴らしが良く、実にさわやかなところである。それと、昨日台湾に到着して感じたことは、台湾の空気は、チェンマイと比べると実にきれいである。雲一つ無く、抜けるような青空など、チェンマイで見たことがあったであろうか、、。それが、今朝は実に見事な快晴、日本晴れである。

 温泉からバスでまずこのあたりの中心集落、霧社へ出る。そこでバスを乗り換えて清境農場へ向かうのだが、この沿道も以前とはずいぶんと変わってしまい、小奇麗なペンション風や、瀟洒なリゾートが立ち並んで、私は降りる場所を通り過ぎてしまった。そしてそのまま終点の翠峰まで乗り越してしまった。バスの運転手さんにそのことを告げると「大丈夫、20分後には折り返すから」と言って、乗り越したことを責めるでもなく、追加料金を請求するでもなかった。この翠峰と言うのは、台湾山脈の背に近いところで、海抜では2千メートルくらいあるのではないだろうか、山並みの景色だけは絶景であるが、集落もなにも無いようなところで、折り返しのバスに乗っているのは私たちだけであった。

 農場の近くでコンビニ弁当の昼食を食べる。コンビニに弁当があると言うのも、タイではまだ考えられない。それだけ台湾のコンビニの日本化が進んでいると言うことなのだろう。それに手巻きオニギリなどもあるし、おでんコーナーもある。もっとも驚いたのは、店の入り口にクロネコ宅急便取扱のノボリが立っていることである。が、コンビニの日本風弁当55元(約60バーツ)を食べて、弁当の味と作りだけは、まだまだ日本のレベルには達していないなぁと感じた。

 農場から、歩いて山を下った。下り坂なので大して疲れることも無く、2時間ほどで春陽村まで歩くことができた。途中で体長2メートルほどもある大きな蛇が車に跳ねられたのか、道端で死んでいた。あぁ、こんな蛇に山道で出会うこと無くて良かった。

 夕方前に、温泉裏に開設された健行歩道と言うのを歩いてみた。約4キロほどの道のりで、マヘボ渓をさかのぼり、旧マヘボ部落のあったあたりを周回するルートなのだが、このあたりも以前は道などなく、背の高い草や潅木に覆われて立ち入れる場所ではなかったが、今では茶畑などが広がっている。そしてこんなところにまでキャンプ場やリゾートができている。

 私の定宿は、さまざまな点で変化があった。まず屋号が「碧華荘旅社」から「碧樺大飯店」に変わっていた。私が好きだった1階の岩風呂は、現在はお湯も抜かれ、洗濯機などが置かれて、物干し場になってしまっていた。その代わり、地下には大きな温水プールができていた。この旅館はこの温泉地でも老舗であり、湯元を持っていて、以前は熱湯がふんだんに出ていたのに、今では湯の温度が下がっていて、水でうめる必要も無くなっている。
 湯温や湯量についてだが、以前ならこのあたりの温泉宿で大浴場など持っているところなどほとんどなかった。それに台湾の人たちも温泉を楽しむ習慣が無かった。それが、今度来て驚いたとおり、とんでもない温泉ブームである。どの宿も大きくて豪華な浴場を備え、新しい旅館も次々にオープンしている。それでも、日本のように沸かし湯をしたり、循環させるわけでもないから、お湯だっ足りなくなってくるのだろう。

 ここの温泉なのだが、単純泉で、無色無臭である。チェンマイ近郊のお湯のように、肌がスベスベになるといった感じはないのだが、続けて入浴していると、肌が引き締まり、ツヤが出てくるような感じの温泉である。特にミネラル分が多いのではないかと勝手に想像している。石鹸での泡立ちは普通だが、なぜかシャンプーは泡立ちが悪い。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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