旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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5月13日 木曜日    天気は晴れ 夜に雨

 昨晩の私の日本帰国計画に関して、K.K.トラベルの経営者はアレコレと引止め策を考えたようだ。そして今朝になって「タロー、雇用契約は1年だけから、まだ半年は辞められないよ」と嬉しそうに言う。きっと、夕べはこの秘策が思いついたときには、きっと小躍りしたに違いない。まったく、労働許可を取るために作った契約書を今ごろ持ち出すなんて、どうしてるよ。「次の一年も、その次もずっとずっと更新し続けるんだ」と無邪気に喜ぶ経営者を見ていたら、「契約書に書かれた契約賃金□万バーツは何時払ってくれるの」とは言い出しにくくなってしまった。世の中、これほど人に頼って生きて行かれるなんて、羨ましい限りである。

 あるお客様から、「チェンマイの製麺所を見学を父親にさせたいので、、」といった相談を受けた。こちらとしては商売ベースで考えているのではなく、まぁ何かお手伝いができればと思った。まず、スタッフたちに製麺所を知らないかと問い掛けたのが数日まえ、その時は「あそこにある」「自分の家の近所はもっと立派だ」などと、いろんな発言が飛び交い、「お役に立てるかもしれない」と思ったのだが、その後が良くない。スタッフに「それじゃ、ちょっと渡りをつけて来てくれよ」と依頼をしたのだが、ちっともその後の報告がない。一昨日、「例の製麺所見学の件、受け入れてもらえそうか」と問いただすと、「そこの人と知りあいじゃないから、、」とまだ、何のアクションも取っていないらしい。タイ人と言うのはとても人懐こいのだが、その反面非常に恥ずかしがり屋で、知らない人に依頼をするのが不得手である。ちょっとでも知り合うと図々しいくらいに依頼してくるのに、、。「業務命令として、アポ取りに行ってきなさい」と尻を叩いて行かせたが、数時間後に戻ってきて、「知らない人には工場を見せられないって」と言ってきた。本当に確認してきたのかわからないが、無理と言うことがわかった。
 K.K.トラベルのオーナーは経営者の母親で、チェンマイ郊外に大きな精米所を所有している。タイの麺はクオッティオと言う米を使った麺が主流なので、この母親から製麺所を紹介してもらえば、見学が受け入れられるかもしれない。そこで、経営者の尻を叩いて、母親の意見を伺う。すると、「製麺所は、精米所にとってお客様に当たるわけで、そこへ日本から人が来たから工場を見せてほしいとは、お願いしづらい。普通は持参する謝礼を事前に先方と相談してからじゃないと」となかなかわかりやすい回答をしてきた。が、現金が必要となると、私の一存では決められない。「見たい」と言っている人と相談しなくては、、。

 私の仕事の手伝いをしてくれるはずのトゥム君は、先週から故郷のコラートへ帰っている。昨日電話したらば、今チェンマイに向っているところだと言う。そして、明日からまた出社するからと言う。が、夕方までに出社してこなかった。携帯電話に電話をしたが、やはりつながらない。まじめな青年なのにどうしたのだろうか?一方、あまりまじめではない青年のスタッフたちは、今日も1日デスクで昼寝をしている。何度注意しても改まらないので、経営者に「どうしたものか、、来店されたお客様も見苦しく感じているはずだ」と相談をした。そしたら、また私を考え込ませる回答をいただいた。「ビックはチェンマイ人だし、ヌムは東北タイ人、コイはラオス系だから、仕事のやり方が日本人とは違うのよ、考え方がタイ人なの」と言う、そして「タローは日本人だし、私は中国人だから、そう言うのが気になるけど、スタッフにはわからないのよ」と説明された。そして、「有線放送で毎晩徹夜でヨーロッパのサッカー中継見ているから、どうしても昼間は眠くなっちゃうのよ」と、まるで弁護でもしているような言い方である。まぁ、そのご当人も昼近くに寝巻きのまま店に下りてきて、肱掛椅子で午後まで昼寝の続きをすることが多いので、スタッフもそれを見習うのであろう。
 「タローがしっかり管理してくれれば、きっとスタッフも良くなるし、売上も伸びるでしょう」と言う。また、私へ押し付けである。しからば、「来週から、私は閻魔帳を作り、スタッフの出退勤から、勤務態度までチェックし、減点方式で臨みますよ」と宣言した。もちろん、減点とは減法を意味するつもりである。「じゃあ、来週ミーティングをしてからにしましょうよ」と経営者。どうしてこんなことでミーティングをする必要があるのか疑問だが、民主国家のタイである。閻魔帳の導入に関して多数決を取るようなことになったら、小数与党としては勝ち目がなさそうである。

 夜、ラジオへマンネリのダラダラ垂れ流しを90分間。私には苦痛の90分だが、一緒にマイクに向かうK.K.トラベルの経営者にとっては、毎週待ち遠しい90分で、今日午後一杯もウキウキとCDの選曲をして万全の体制でスタジオに入る。私はギリギリまでK.K.トラベルの業務をこなして、本番3分前にスタジオに入った。放送局からの帰路、雨に降られてしまった。ミニバイクだったので、ワイシャツが濡れてしまった。  

朝食
味噌煮込みうどん。
昼食
インゲンと豚挽き肉のバジル炒め玉子包み。
夕食
レモンツリーの空芯菜炒め

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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