7月13日 日曜日    天気は曇り ときどき晴れ

 今朝はアチャオ氏夫妻を招いて我が家で朝食を食べる。私の手作りの朝食と言うわけではなく、すべて屋台で買い揃えたものである。中国風揚げパンのパートンコー、ジョクと呼ばれる米粒を炊きつぶしたお粥、カオトムと呼ばれる米粒の残るお粥、豆乳に、モチ米をココナツミルクで炊き上げたタイの生菓子を皿に盛って、我が家の丸テーブルを囲んで朝食とする。

 朝食後、ドイステープのお寺にお参りする。今日は仏教の祭日のため、参拝者が大勢登っている。駐車場も奥の大型バス用の駐車場まで行かなくてはならなかったし、参道の階段も境内も、参拝者でごった返していた。こんなに大勢の人が、ハスの花を供え、線香をあげて、手を合わせて拝まれても、仏様もそのあまりのお願い事の多さに、アップアップされてしまうのではないだろうか。エンピューターならサーバーが完全にダウンしてしまうところだろう。参拝者の大半はタイ人の信者で、カメラを持参して写真を取り合ったり土産物を見て歩いているグループが多かったから、きっと他県から観光を兼ねて参拝に来ている人たちが多いのだろう。
 今は雨季のために曇りがちな天気が多く、雲もどんよりとしている。今日もそうである。しかし、幸運なことにドンより雲はこの寺の少し上のところに留まっており、展望台からは下界に広がるチェンマイ市街を一望することができた。雨がよく降り、空気がきれいになっているからか、かなり遠くまでよく見える。乾季には雲こそないが、空気が埃っぽく汚れて、スモッグのために下界が白っぽくなって、私たちが住んでいるナコンピンコンドでさえほとんど見えないことがしばしばだから、この展望台は雨季の晴れ間を狙って登るのが宜しいようだ。

 ドイステープの山から下りて、アチャオ氏の奥さんが、タイの果物がなっているのを見てみたいと昨晩言っていたことを思い出し、郊外の農村地区へ案内する。季節的に現在は竜眼のハシリの時期で、農家の庭先や果樹園には膨らみかかった竜眼が沢山なっていた。竜眼以外にもマンゴーやバナナ、パパイヤなどを見ることができた。タイでも果物のもぎ取りができるような観光農園でもあれば、観光客を呼べそうな気がする。

 午後、12階の部屋電気配線関係をチェックする。天井脇には沢山の電線が這っているのだが、どうも使われていないような電線や、無駄な配線が多数あることに気がついた。それらの配線は無造作にピニールテープで寄り合わされていたり、危険でもある。この際、要らない配線は取り外し、接線部分はコネクタで処理するようにすべきと考えた。
 今回の室内改装に関して、小屋がけ食堂のご主人にも手伝ってもらっているが、ご主人は気はいいのだが、仕事のやり方を見ていると、こちらの期待とはちょっと程遠い。ペンキの塗り方でも、保養をせずに塗るのではみ出しが多いし、タレも多い。たぶん、タイのスタンダードな仕事をしている分には問題がないのだろうが、日本人の目からすると素人仕事である。各部について再度塗りなおしを指示したが、期待値にどれほど応えてもらえるかは、はなはだ疑問である。私としては、最終的な仕上げは自分で納得が行くまでやらないとダメなのだろうと半分あきらめかけている。
 タイの職人仕事でトラブルがもう1つ発覚した。先日エアコンのコンプレッサーを修理してもらったばかりだが、本日確認してみるとまたもコンプレッサーが動かない。それも前回同様にサーモスタットのスイッチに問題があるようだ。たぶん、前回の修理に際して、サーモスタットをコチョコチョッといじくったらコンプレッサーが動き出したので、故障原因を確認しないで、「OK」と言うことにしてしまったのだろう。ビートルを修理に出すたびに泣きを見ていることで、タイではこの手の「修理」が実に多くて、依頼側としても二度手間、三度手間となってしまう。そして、いじくっているうちに動き出せば良いほうで、そうでないと、故障個所の特定もできていないのにすぐ「部品交換」をしたがるのである。もちろん、原因がはっきりしないのに部品を交換しても、すぐにまた故障してしまうのが落ちなのだが、この部品代は依頼主の負担となる。

 夕方、優泰に自転車の練習をさせる。あまり時間がなく、練習もサイクリングコースを実際に走らせると言うことをしたのだが、どうにもまだまだ足の力が弱く、上り坂ではバランスを崩して転倒してしまう。優泰は身体は大きいのだが、日本の小学生と比べ、運動量が格段に少ない。通学を含めて移動はすべて車だし、外遊びをするわけでもない。本来ならこのくらいの年頃は活発に遊びながら体力をつけていくべき時期なのだろう。こうして自転車に乗れるようになったら、サンクリングコースへ連れ出して、周回させながら体力をつけさせるしかないだろう。まぁ、それも親が同伴しなくてはならず、私の仕事が増えるだけでしかいのだが、、、。本日は前回より走行距離が伸びて、1キロのポイントまで自転車をこぐことができた。

 夕食にはアチャオ氏夫妻とカムインハウスに行く。このところカムインハウスは客がすっかり減って、何時行っても開店休業状態であったが、本日はタイの連休と言うこともあってか、タイ人のグループが二組ほど入っている。サービス係りはてんてこ舞いの忙しさである。いつもと比べると接客サービスがレベル低下があり、グラスのビールを飲み干しても、なかなか注いでもらえなかったりしたのだが、こうして繁盛しているところを見ると、カムインハウスファンとしては嬉しい。

朝食
パートンコー、お粥、豆乳、モチ米を使ったタイの生菓子。
昼食
チャンプアクホテルにて魚のソテー餡かけライス。
夕食
カムインハウスにて、ナマズフレークのヤム、ソムタム、鶏肉とカシューナッツ炒め、タイ式オムレツ、五目野菜炒め、北タイ式オードブル盛り合わせ。

 

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