1月13日 火曜日 天気は晴れ
今朝になって漸く、体温が37度を切った。まだ肩から腰にかけてひどい疲れが溜まっているようで、とても痛いのだが、そうそう寝てばかりもいられない。私の場合、極端に平熱が低いのか、二十歳を過ぎた頃から、腋の下に体温計をはさんで体温を測っても、メモリが動かないことがしばしばである。多分平熱は35度前後ではないかと思っているのだが、そのため熱が37度ほどまで上昇すると、もう目が回ってしまう。
朝優泰を学校へ送った後、いったん帰宅してのんびりと朝食をいただく。健康が回復してくると、ご飯が美味しく感じられるが、まだ下痢が治っていないので、良く噛みながら少量をいただく。それから、昨日サボったK.K.トラベルへ向かう。
K.K.トラベルは、無休かつ無給でもある代わりに、特別に達成目標が定められているわけでもないし、出退勤の時間に関しても、私は何か言われることがない。労働許可やビザの問題も解決してくれるので、居心地は良い。しかし、やはり、無断欠勤をしてしまった翌日と言うのは、どうにもバツが悪く、どのツラ下げて事務所の敷居を跨ごうかと一瞬身構えてしまったが、それは杞憂に過ぎず、やはり何か言われることはなかった。
そして、ほぼ三日ぶりにデスクに就いた私であるが、溜まった仕事を後回しにして、まずは公開日記から書き始める。軽いウォーミング・アップのつもりであったが、パソコンのスイッチを入れて20分も立たないうちに頭がクラクラしてきた。どうやらまだ調子が完全ではないようだ。こんなときは机の引出しの整理でもしているのが適当かもしれない。私はあまり整理整頓が得意なほうではない。帰宅するときも、机の上をきちんと整えてから帰宅すると言うことがないのだが、このK.K.トラベルに働くミャンマー出身のお手伝いさんが、毎朝私の机の上をきれいに整えておいてくれる。彼女の歳はまだ二十歳前後と思われるが、ミャンマーから出稼ぎにきており、このK.K.トラベルに済みこみで働いている。K.K.トラベルの2階3階は経営者の住居になっているので、実質的には経営者の使用人もかねていて、掃除洗濯、料理まで良く働いている。月々もらう給料は、2500バーツだそうで、4月のタイ正月の時に貯めたお金を持って親元に帰省するのだそうだ。このコロコロと真ん丸い体型をした彼女が、私に毎朝砂糖と練乳のたっぷり入ったインスタントコーヒーを入れてくれる。私はそれをなるべくかき混ぜないようにして、そっと飲んでいが、練乳で固まってインスタントコーヒーの粉末も溶けきっていないことがよくある。
午後からはワタノー学校での授業である。生徒たち相手に大声を出さなくてはならないのが、ちょっと辛いが、授業そのものはとても楽しい。ときどき、これは私のクラスだけの問題かもしれないが、授業中にウォークマンを聞いていたり、漫画本を読んでいたり、隣の子とのおしゃべりに夢中になっている生徒がいる。しかし、私はあえて注意をしないことにしている。それは私の「授業が面白くないぞ」とのサインだと考え、生徒たちに黒板に集中させる方策を考える。そして、最近、とても良い方法を思いついた。大声で発音をさせるのである。それも、一人一人ではなく、合唱でもするように、クラス全員で大きな声で構文を読ませるのである。もちろん私が先頭に立って大声を張り上げなくてはならないが、タイの生徒たちは、このように口移し的に、復唱するのが得意なようで、結構乗ってきてくれる。日本なら小学校の低学年までのやり方かもしれないが、確かに効果があり、大声を出した後は、しばらくは黒板に集中していてくれる。隣近所で静粛に授業をしているクラスにはまったく迷惑な話かもしれないが、、、。
ワタノーでの授業後、私も大きな声を張り上げる呼吸法が良かったのか、体調もかなり好転してきた。夕食には、久しぶりにメコンウイスキーを飲む。いつもならリポビタンDを入れるところ、今回はカラバオ・デーンと言う新しいドリンク剤を入れて飲む。味は大して変わらないが、カラバオの方がビンが大きい。メコンを飲んだのはタイスキのコカである。そして、ここのウエイトレスのラーさんにメコンをついでもらって飲むと実に美味い。彼女は1歳になる子供がいるが、どうやら最近ご主人と別れたらしい。屈強な体格で人柄の良い好男児のご主人であったが、子供が生まれた頃から、ご主人は親元に戻っていることが多かった。タイの庶民層の女性の多くが、ラーさんと大体似たり寄ったりの境遇である。庶民層で、夫婦家庭円満と言う家庭の比率は5割ないのではないだろうか?
朝食
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ご飯と炒り卵、豆腐の味噌汁。 |
昼食
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食べず |
夕食
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コカにてタイスキ。 |
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