旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

２月１３日　金曜日　　　　天気は晴れ　

　朝、お母さんとムアンマイ市場と金曜市場へ行く。やたらといっぱい買い込んでくれる。ふだん、お母さんが買い物に近所のショッピング・センターへ出かけても、牛乳一本買って帰るだけで、「あぁ、今日は重たい物を持ってきたから、手も足も痛いんだから、、」と不満顔をしているが、私が荷物持ちでいると思うし、まったく際限も無いくらい野菜などを次々にキロ単位で買いこんでくれる。ムアンマイ市場を出る段階で、両手に持ちきれないほどの野菜を持たされたが、さらに金曜市場で山岳民が作った陸稲を6キロも追加購入されてしまった。

　午前中はK.K.トラベルでカウンター業務につく。今日も不満ばかりをこの日記に書いて、読まれる方には申し訳無いが、本人はこのページに書く事で憂さを晴らしているのだから、勘弁していただきたい。昨日あたりからプリンターの発色が悪い。パソコン周辺の雑事はラチャパット大学の研修生の仕事になっているのだが、この手のメンテナンス的な仕事はまったく不得手で困る。インクの出が悪くなったら交換するなり、清掃するなりしてほしいところだが、「おぃ、インクの出が悪いぞ」と言いつけても「インク詰めたけど出ないんだ」と平然と答えて、パソコンでゲームをしている。インクが出なければ領収書だって作れやしないではないか、、。彼らにしてみると「自分のセイじゃない」と言いたいのだろう。実際には原因が彼にあっても「知らんプリ」するのが常套手段である。が、原因が何であれ、それを補修する役目を与えられているのだから、何とかしてほしいのだが、なんともする様子がない。忍耐力では負けないつもりだが、時間の無駄なので自分でインク・ノズルを温水で洗浄して目詰まりを直す。
　この手のことは、研修生に限った問題ではない。経理についても、同様である。先月からバンコクから届いている請求書へ支払いをするように依頼しているのだが、ならなか振込みをしない。別にお金がないわけではない。振込み手続きが面倒なだけなのである。昼間は昼寝ばかりしていたり、スタッフとおしゃべりをして、夕方になって台帳を閉める作業をする。「支払いは終わりましたか」と聞くと、今日は忙しくてできなかったと言う。忙しいが聞いて呆れる。「催促受けてるから、早く払っていただかないと、信頼がなくなるんだけど」と言っても「でも、もう銀行閉まっているよ」と言われてしまう。こんな会話を毎日繰り返しているのだから、K.K.トラベルを「まともな」旅行会社に育て上げるのは、とんでもない作業なのだと思い知らされてしまう。みんな人は悪くないのだが、会社人としての自覚に欠ける。いや、会社人などと言う発想を持っているのは日本人だけなのだろうか、、。　

　昼にラジオ番組のミーティングに参加する。もうラジオなど忙しいし、あまりやる気もないのだがK.K.トラベルの経営者はやる気満々である。本人は暇を持て余しているし、私も参加させられる。放送は１週間後くらいから再開するらしく、我々スタッフに対して広報局およびラジオ局から注文があれこれつく。こっちは請われて、無償で引きうけているのに、注文を付けられるなんてちょっと心外だが、注文の内容も、私には「タローは英語が下手だから、もっと英語を上手にしゃべれ」と言う物で、まったく大きなお世話である。もともと日本語をはじめとして各国語の放送をはじめると言うから、引きうけたのに、まったく勝手なものである。昼のバイキングを食べて、役人さまのご進言を拝聴していたら眠くて仕方がなくなった。

　午後にエアポート・プラザへ行って、プーケットのホテル担当者と打ち合わせをする。チェンマイに住む日本人も増えてきたし、そうした人たち向けに、タイの国内旅行手配をするのもビジネスとして見込みがありそうだと考え、その仕向け先としてプーケットが魅力的と思われた。折りしもエアポート・プラザでは旅行業界の関係者を集めた内覧会が開かれており、それに飛び入り参加し、情報交換やホテルの仕入れ料金交渉をする。

　夕方にチリからと言うペアの旅行者の旅行相談を受ける。チェンマイには世界各国からの旅行者が訪れ、K.K.トラベルにも色々な国籍の旅行者に来ていただいている。が、南米チリからお客さまははじめてである。はるばる地球の反対側まで来ていただいたし、こちらとしても精一杯のご相談に応じようとしたらば、なんと相談時間は５時間にもなってしまい、お帰りになられたのは夜１０時過ぎである。日帰りツアーや゜ルアンプラバンまでの船、飛行機の切符などをご購入いただいた。私は時間が許せばなるべくじっくりと相談にのらさせていただいているが、５時間に及んだのははじめてである。帰り際にはガッチリと両手で握り締めるように握手をされてしまった。私はなんだか、チリと言う国に急に親近感を抱いてしまった。

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(2015年5月からのブログ)

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