8月13日 火曜日
天気は曇り
優泰の学校が始まった。しかし、学校へのバスが迎えに来ない。2ヶ月の休みで、運転手さんもやる気をなくしてしまったのだろうか、、。しかたなく、優泰をビートルの乗せて学校へ連れて行く。今学期からのクラスは2Bであった。なんとか無事進級できていたようだ。
コーディネーターの真似事2日目。メーサーの象キャンプの市内オフィスへ電話をしてノイさんと打ち合わせをするように昨日言われていたので、朝一番で電話を入れてみる。しかし、今回の撮影についてはノイさんの上司のアンサリーさんが対応するが、今日は事務所にいないので、明日アポを取っといてくれると言う。
そうなると、今日やるべきことがなくなってしまう。せっかく米国から来られたHさんに無駄な1日を過ごさせるわけにはいかない。ちょっと強引だが、市内の事務所に乗り込んでみる。上司と話すように言われても、会えば何らかの進展はあるだろうし、感触はつかめると判断しての行動である。もし、上手くいきそうになければ、メーテンにある別の施設とコンタクトを取る必要もある。
市内の事務所で、ノイさんはメーサーの現場へ行っていると言う。しからば、我々も行くしかない。ビートルで今日もファン街道を北上して、メーサーのキャンプへ入る。
ノイさんを受付で呼び出すと、11時まではショーがあったりして忙しいので、11時過ぎに会えると言う。しかも上司のアンサリーさんも同席すると言う。願ったりかなったり。そして、それでショーを見ていて欲しいとまで言ってくれた。
Hさんは、ここのショーにだいぶ満足してくれたようで、撮影への自信を深められたようだ。たしかに、ここのショーは以前と比べるとアクロバット的なものは姿を消したが、象たちは調教師の言うことを良く聞いており、芸達者である。
ショーのあと、園内を歩いてみて、ロケに良さそうな芝地も見つけた。観光客もあまり入ってこない静かな環境だし、自然を生かして、とても綺麗に整備されている。
11時に園内の食堂で、アンサリーさん、ノイさんとミーティングに入る。さすがは民間の商業施設なので、役所の許可などの条件を出されることもなかった。CMの内容についても、理解が早い。が、やはり壁はあって、予算の問題が立ちはだかった。キャンプ側が示した最低基本料金そのものもHさんの予算を5割以上も上回っている。キャンプ側としては、象の出演だけではなく、獣医や警備のスタッフもあるし、出演者の象とて良く調教されてはいるものの、こちらの希望どうりの演技をしてくれるかわからないし、現在は雨季なので、天候に左右されて撮影が延期されることも考えられると言う。とは言うものの、なんとか粘って交渉し、予算の2割オーバーで妥協点を見出すことができた。明日の朝に市内の事務所で契約書に調印することとなった。めでたしめでたし。
優泰が学校から戻って、学校の様子を聞いてみると、新しい新入生が沢山来たらしいのだが、いなくなった生徒もいたそうだ。優泰と一番仲の良かったアッピと言う男の子は、メーリムの先にある新しい国際学校のプレムセンターへ転校してしまったそうだ。他にもプレムセンターへの転校を考えている生徒は多いらしい。やはり、教育環境の問題なのだろうと思う。優泰たち新2年生はAとBの2クラスあるのだが、担当する先生が確保できず、ほとんどの授業を合同、40人以上で受けることとなる。さらにその先生も、正式な担任が確保できず、図書館の司書の先生が臨時で受け持つのだそうだ。優泰もプレムセンターでアッピと一緒に勉強したいと言っていたが、プレムセンターはとても授業料が高くて、我が家では賄いきれない。
夕食にはHさんと小屋がけ食堂に繰り出した。ここにはアルコール系の飲み物を置いていないので、雑貨屋でビールを2本買い込んで乗り込む。Hさんにはここの料理も雰囲気も楽しんでもらえた。それに撮影のロケハンがなんとかまとまったので、安心されたこともあるのだろう。夕食後も、食堂近くの学生たちで賑わう酒場へ入って飲み直しをした。
朝食
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ご飯と生野菜、目玉焼き。
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昼食
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カウマンガイ(タイの鶏ご飯)。 |
夕食
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小屋がけ食堂にビールを持ち込んで夕食。ムーピッキヌー(唐辛子入り肉団子)、空芯菜(パッパックブン)の炒めもの、春雨の和え物(ヤムウンセン)、タイ式ヤキソバ(パッタイ)。
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