旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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9月12日 日曜日    天気は曇り 一時雨  

 昨日昼寝をしすぎたせいか、昨夜もほとんど眠れなかった。しかし、本日はちょっと大仕事がある。お母さんをメーサイの国境から出国させなくてはならない。そのためメーサイまでビートルで250キロの運転をする。体調が回復傾向にあるが、正直なところまだあまり自信が無い。日帰りは絶対に無理と思えるので、チェンライのリゾートホテルで一泊する予定である。この病気になってからひどい冷性になってしまった。このタイにいながら手足が寒くてし方が無いのである。チェンライに行けば温泉にも入れると思えば、250キロくらいのドライブなどどうってことが無いような気がする。

 朝10時過ぎにチェンマイを出発、ファーン街道をのんびりしたスピードで北上を続ける。小鳥のピョンも一緒である。このピョンも体調を崩しているらしい。私が入院している時にしゃぶしゃぶ用の薄切り牛肉を食べさせたそうである。ピョンはその肉がとても気に入ったらしく、猛然と飲み込むかのように食べたそうなのだが、どうやら食べ過ぎでお腹を壊したらしい。それ以後ほとんど食欲を無くし、肉類はほとんど食べなくなってしまい、スイカを与えると、ほんの少し食べる程度だと言う。今もまだ食欲がないらしく、羽の色艶がすっかり悪くなっている。が、蚊などはとても喜んで捕まえて食べる。もっとも、蚊などは何10匹食べても腹の足しにもならないだろうが、、。

 チェンダーオの町を越え、峠を越えたところにある小さな集落の市場に立ち寄った。地場の野菜などを街道を行き来する人向けに売っている市場なのであるが、日本風のキュウリや柿なども安い値段で売られている。そんな中にロットドゥアンと言うカミキリ虫の幼虫も売られていた。この虫はフライにしてタイ人が良くおやつ感覚で食べるポピュラーな虫で、チェンマイでも良く売られているのだが、チェンマイで売られているのは油で揚げたフライドポテト風になっているのだが、ここでは茹でたものも売られていた。つまり、幼虫そのままの色と形である。これならピョンが喜んで食べて食欲を回復するかも知れないと思い一匹失敬してピョンに与えてみる。ピョンはこの幼虫を一目見て羽を震わせて喜んだが、次の瞬間、クチバシを延ばしかけてプイと他所を向いてしまった。そしてまるで関心を示さなくなった。

 昼食はファーンの町外れの食堂で食べた。まずまず小奇麗な街道沿いの食堂であったが、昼時と言うのにお客は他に入っていなかった。料理の味付けはそれほど悪くなかった。ピョンに新鮮なお肉を食べさせてやろうと厨房から豚の挽肉を少しもらった。しかし、ピョンはほとんど関心を示さない。今朝からほとんど何も食べていないし、長距離のドライブで体力も消耗しているはずなのに大丈夫であろうか?ここの食堂の娘か3歳くらいの女の子がピョンに関心を持って、鳥籠を盛んに覗いていた。そしてその子が食べていた巨大なコオロギをもらった。大きさが5センチほどもあるコオロギなのだが、どうやら茹でてあるらしい。この子には悪いが、私たちにはちょっとこれを口に放りこむだけの勇気がない。その代わり、このコオロギを見たピョンは盛んに口を開いて食べたがった。これほど大きなコオロギを食べられるのか不安であったが、ちょっと与えてみることにした。しかし、これも一瞬クチバシを伸ばしかけて、またプイと他所を向いてしまってまるで関心を示さなくなった。ピョンは生の虫でなくては食べる気がしないらしい。
 この食堂の経営者から、メーサイ方面へはこの先チェンライとの県境の峠が土砂崩れになっていて、ビートルでは通りぬけられないはずだから、迂回した方が良いとアドバイスを受けたが、まずは行ってみてこの目で確認しなくては納得できないので、そのまま先へ進んだ。

 確かに、峠を越えたらばあちこちで土砂崩れの跡があり、路肩が谷へ崩れ落ちていたり、土砂が路面に堆積している個所もあったが、ビートルでも慎重にハンドルを握れば問題なく通過できた。そしてメーサイの国境には4時に到着した。国境の係官から、来月からは出国時に1万バーツ(非移民ビザは2万バーツ)以上所持していないと出国できなくなるよと注意を受けた。この所持金がどのような意味を持つのか知らないが、最近のタイの出入国事情はますます厳しくなってきているようだ。

 6時過ぎにリムコックリゾートホテルにチェックインし、7時に近くの温泉に入浴に行く。家族3人で45バーツを払って小さな浴室を借りて入浴をする。ここのお湯はなかなか肌に気持ち良く、病み上がりの身体に染み入るように温まる。これで冷え性も解消してしまったように感じた。私はチェンライよりもチェンマイの方がずっと魅力的であると認識しているが、こんなに良い温泉が町のすぐ近くで沸いていることだけはチェンライが羨ましく思う。

朝食
パンとポテトサラダ。
昼食
ファーンの町外れで豚肉のバジルいため、空芯菜炒め、タイ式卵焼き。
夕食
チェンライ市内のC&Cレストランで、鶏肉のバイトゥーイの葉包み揚げ、タイ風マーボ豆腐、ミャンマー風カレー。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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