旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

６月１２日　土曜日　　　　天気は曇り　ときどき雨　一時激しく

　ようやく水疱瘡の治ってきた優泰。本日から補習校に復帰である。まだ、顔面などに噴火口のようなボツボツがいっぱい出ているが、もうウイルスを撒き散らすようなことは無いだろう。なお、この補習校、３年生から各学年のクラスが二つに分けられる。ひとつは普通クラスで、日本語を日常語として使っている子供のクラス。まぁ、駐在員家庭など、いずれ日本へ帰国するような家庭のこども中心のクラスである。もうひとつは基礎クラスで、日常語が日本語以外の子供のクラスである。つまりハーフの子供が中心で、基本的には日本に戻ることがないかもしれない子供が中心のクラスである。優泰の場合、ハーフと言っても、言葉は日本語がベースであり、日本語以外の言葉がそれほど出きるわけではないので、現状では「普通クラス」に在籍している。その普通クラス、どうしたわけか女の子が多い。ハーフの子もいるので、他学年のような帰国予定者のクラスとは趣が少し違う。そのなかで、男の子は優泰を含めて、たったの二人しかいなかったのだが、そのうちの一人が、日本へ帰国してしまったので、とうとう男の子が優泰一人だけになってしまった。

　補習校へ優泰を送りこんだ後、補習校近くの自動車修理屋にビートルを持ち込む。別に大した修理が必要な個所があるわけではないのだが、スパーク・プラグを交換してもらおうと思っていた。自分でできない作業ではないが、適当な工具を持っていないし、手も汚れるので修理屋に依頼してしまう。この位のことだと、工賃などタカが知れている。若い工員が、手を真っ黒にしてプラグを抜き取ってみると、どのプラグも煤で真っ黒である。中には電極の役目など果たせそうにないくらい酷い状態のプラグもあった。最近燃費が落ちていたのは、このプラグが原因だったのかもしれない。ガソリン価格が急騰していることもあり、これで燃費が向上してくれたら良いのだが、、。プラグを交換した後のビートルだが、エンジンの音が軽くなったように感じるし、トルクも出てきた感じである

　K.K.トラベルのパソコンの修理に関して、ギフトさんが知り合いにエンジニアがいるとの事で、ギフトさんの担当となっていた。そして、ようやくそのエンジニアと言う青年が来てパソコンをいじくりはじめた。ちゃんとバックアップを取って作業してくれているのか心配になったので、私に関連するデータのみを私のパソコンへコピーしておいた。どうやらOSの再インストールをしているらしい。私のところへ「パソコンの取扱説明書は無いか」と聞きに来たが、私はそんなもの見たことも無い。大体においてタイで販売しているほとんど販売店自作のようなコピー・パソコンに説明書など付いて来るのだろうか？
　社内パソコンが使えないため、私は自分のパソコンと電話線をつないで、ネット接続を行う。その電話線もPBX(交換機)の性能が悪いためにすぐにネットが切れてしまう。さらにネットにつながっても、ネットワーク・プリンターにつながっていないためプリントができない。つまり、予約の確認書もプリントできないし、チケット類のコピーもできない。まったく不便この上ない。

　この不便な状況は、ひとまず夕方まで続いて、６時にエンジニアは「終わった」と宣言して帰っていった。これは一方的な宣言で、依頼主側が「完了」と認めた訳ではない。いや、今回の依頼主はギフトさんであるから、ギフトさんが、私が使えなくしておいたチャットなどが使えるようになって、「OK」を出したのかもしれない。そして、ギフトさんも帰ろうとするので、待ったをかけた。直ったはずのパソコンが使い物にならない。まず、中途半端にネットワーク・パスワードを設定していったのか、私のパソコンから本体のシェアドファイルを見れないし、ネットワークプリンタにもアクセスできなくなる。パスワードを入れれば問題無いはずだが、エンジニアの傍についていたはずのギフトさんにパスワードを確認したが「知らない」と言う。知らないでは済まされないので「すぐエンジニアに確認取るように」指示したのだが、「もう帰っちゃったからわからないよ」と言う。もう、まったく私にとって天敵のような存在である。
　トラブルはこの１件に限らなかった。エンジニアがインストールしたOSは、XPプロフェッショナルと言うもので、これがやたらに重たいOSである。しかも、何を考えてか、さらに重たい常時ネットウォッチするようなプログラムやら、音楽編集機能などを入れていったものだから、パソコンが重過ぎて、ほとんど動かなくなってしまった。メーカーものではないコピーパソコンの低スペックにこんなものをどうして入れてしまうのかと、まったく、理解に苦しむ。ギフトさんは「XPが最新なのよ」とあっけらかんと言う。もともと、過去にXPをこのパソコンに入れて、どうにも使い物にならなかったために、MEへグレードダウンした経緯があったのに、またも振り出しにもどされてしまった。とりあえず私は急ぎの仕事を片付けるために一生懸命「ネットワーク・パスワード」を探しつづけ、夜１０時過ぎまでかかったが、とうとう見つからずじまいだった。そして、私は大事な顧客手配カルテがすべて消えていることを発見した。もともとファイル名がタイ語のため私のパソコンにコピーできなかったファイルである。この損失は計り知れない。

　帰宅後も腹立たしくて不機嫌のまま、いただきモノのサントリー・ウイスキーの「響」を飲んで寝る。取っておきのウイスキーだったがこれが飲まずにはいられなかった。　

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(2015年5月からのブログ)

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