10月10日 水曜日
朝食に優泰にはサンドウィッチトーストを作り、目玉焼きを焼く。私はトーストにパイナップルジャムを塗って食べる。パイナップルジャムはやはり甘いが、イチゴの悪どさがない分食べやすい。これは昨日買ったものである。今度はピーナッツバターを買って挑戦してみたい。
優泰を学校へ送って、今日は取りたてて行事がない。2日間書かずにいた日記を作成し、ズボンについた油汚れを先日買ったペイント薄め液風の石油でモミだししてみる。やはりある程度までは染み込んだ油汚れでも石油で落ちるようだ。
10時から停電と案内にあったが、電気が止まる気配はない。お母さんは16階の駐在員の奥さんの部屋へ出かけていき、私ひとりが留守番となる。10時にはサイドボードに飾り棚を取り付けに職人さんが来る事になっていたが、やって来たのは11時になってからであった。そして、2度に渡って測定した棚のサイズだが、持ちこんだ棚はサイズが合わずサイドボードにはまらない。オーバーした部分をノコギリで切り取ったり、カンナで削ったりしている。発注してから10日以上も過ぎて、棚のひとつもしっかり出来ていないとは、この職人さん愛想は良いが、技術のほどは知れているようだ。それに2枚合わせの棚の高さにズレもある。
お母さんは12時少し前に戻ってきた。駐在員の奥さんの部屋でこれからラーメンとおにぎりを食べるのだそうだ。そして今日のダンス教室はその奥さんと乗合ピックアップトラックに乗っていくからと、私は午後2時までお役ご免となった。
昼食に私はパスタを茹で、バジルと唐辛子の粉末を絡めて食べる。パスタを茹でる際の塩加減を間違え、茹であがったパスタはちょっと塩辛かった。
旅行代理店に行って、来月の帰国用航空券の予約をする。テロの影響でテロ保険の上乗せが二千円もかかると言う。しかし、テロだろうと整備不良だろうと、死ぬのはこっちだし、ましてテロの保険金は、乗客ではなく航空会社が受け取りになっているそうだから、こんな保険はテロ事件の当事者であり、その報復活動でテロの再発の危険性を煽っているどこかの国の国防省にでも払っていただきたいものだ。
優泰の英語勉強用のトーキングカードの再生装置が、タイへ持ちこんだ段階からピッチローラーが溶解して使えなくなっており、その修理の為に修理屋を探す。何軒か回って、チャンプアクのバスターミナル近くで「やってみよう」という修理屋を見つけた。明日の昼頃に来て見てくれとのことであった。
お母さんをダンス教室でピックアップし、そのまま学校へ優泰を迎えに行き、アパートへ戻る。これで今日の日課は終わったようなものである。優泰とお母さんが宿題に取り組んでいる間、私はベッドにひっくり返って「荘子」を読む。が、読んでいると眠くなり、しばしばウトウトしてしまったためにあまりページは進まなかった。
5時頃より夕食のカレーライス作りをはじめる。タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、豚肉を炒め、ハウス・バーモントカレー中辛のルーを入れるだけだ。手間がかかったのは灰汁取りくらいである。出来あがったカレーは正直私にはなんとなくカレーの香りのするドロリとした汁に感じられたが、お母さんと優泰にはまずまず好評であった。私はこんなお子様カレーには満足できないので、多量のカレー粉と粉末唐辛子を投入して、ガンガンに辛いカレー汁を作って食べた。ちょっと作りすぎて大皿に2杯も食べてしまい、しばらく満腹で動く気がしなかったくらいである。こう言う状態のときには、スピリット系のアルコール度の高い食後酒が合うのだが、私の懐具合では米焼酎が良いところだ。さっそく隣の雑貨屋に米焼酎を買いに行くが、売り切れであった。残念。
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