11月10日 月曜日    天気は晴れ

 久しぶりに以前ナコンピンコンドにいたITさんから依頼があり、イミグレーションへ同行する。ITさんももうじきチェンマイ滞在が一年を迎えて、滞在許可の更新をしなくてはならないそうだ。ITさんと9時に待ち合わせてイミグレーションへ行き、手続きを開始したが、係官から書類不備を指摘された。リタイヤメント・ビザ(Non-Immigrant O-A)の更新には銀行の預金証明書以外に健康診断書も必要なのだそうだ。ITさんは健康診断書を用意されていなかったので、ロータス・スーパー近くの病院へ回って、健康診断書を作成してもらう。健康診断書の作成と言っても簡単なもので、血圧を測って簡単な問診を受けるだけ、診断書そのものは高々5分ほどで書き上げてくれた。ここの病院はこの手のイミグレーションから回ってきた診察客が多いのか「ビザ用ですか」と受付が聞いてくるほどであった。
 こうして健康診断書を手にして再度イミグレーションの窓口に申請する。書類審査は簡単に済み、続いて奥の席でインタビューを受ける。英語も通じるはずなのだが、タイ語で聞かれたことを私が簡単に通訳し、代弁をする。聞いてきた項目は、出生地、両親の名前、日本にいたときの職業、給料、年金額、タイでの家賃などなど、、、料金は1900バーツ也。。一通りのインタビューを終えて、係官は「再入国許可も必要だろう」と言う。確かに、何があって緊急に一時帰国しなくてはならない場合もあるかもしれないので取っておくに越したことはない。この際に数次用の再入国許可をお願いしておく。

 昼食に、所属しているキリスト教系団体から、昼食に呼び出される。別に私はキリスト教など信じていないが、タイでの滞在許可を取るための方便として、在籍している。昼食は毎度おなじみのチェンインホテルのバイキングである。ここのバイキングは不味くはないのだが、このところ運動不足だし、空腹感と言うのを感じたことがあまりなく、バイキングのようなものはあまり食べたくないが、折角のご馳走だから、好意に甘えさせてもらう。が、別に団体側が好意で私に昼食をご馳走してくれるわけではなく、どうやら頼み事があるらしい。よく聞いてみると、国立ユッパラート・ハイスクールで日本語を教えてやってほしいと言うのである。週に1時間だけでいいからと言う。ユッパラート学校はチェンマイきっての名門校だし、まぁこれもたった1回の昼食バイキングと引き換えに一年間の無償奉仕を約束させられるのだから、割に合わない。でも、ワタノーとユッパラートの2校で教鞭を取ると言うことは、なんとなく箔が付くような気がする。実力もないのに、どうして私のところにこんな話が次々に舞い込むのだろうか?

 夜8時過ぎに帰宅をすると、優泰が「先生が明日フロッグを持ってくるようにだって」と言う。先日のヤモリに引き続いて今度はカエルとは、まったくずいぶん注文の多い先生である。それに雨季の最中なら、もうウルサイくらいにカエルが鳴いていたが、もう乾季に入ってカエルの鳴き声など聞こえない。それにもう夜だし、どうやってカエル獲りをしろと言うのだ、、、。ちょっと悩んだが、よく考えてみるとタイではカエルは食用として市場でも売られていることを思い出して、ムアンマイ市場へ行ってみる。この市場は、朝昼晩と路上の露天商が入れ替わり、夜遅くまで生鮮食品が売り買いされている。ミニバイクで行ってみると、近くを流れるメーピン川には今日もたくさんの灯篭が流され、とても綺麗であった。昨日までの雑踏がない分、よりロマンチックである。が、この時間のムアンマイ市場にカエルは売られていなかった。
 続いて、タニン市場へ行ってみる。ちょうど雷魚や鯰など淡水魚を売っている店が店じまいしているところであったが、店主に「カエルはあるか」と聞くと「ある」と言う。籠の中から無造作に一匹つかみ出し、重さを量って「20バーツ」と言う。なるほど、食用なので、肉などと同じく重さで値段が決まるらしい。「絞めてあげようか」と言って、包丁を入れようとするので慌てて制止し「子供が学校で使うから死なせられない」と説明した。よく考えてみると、このカエルはガマの類と思われ、英語で言うところのフロッグではなくトートである。先生の言いつけには沿わないかもしれないなぁ、、。

 さっき見たメーピン川を流れる灯篭がとても美しかったので、カエルを買って帰った後、お母さんとOさんを誘って再びメーピン川へ1日遅れのロイクラトン見物に出る。さっきよりも時間が遅いからか、流れる灯篭の数がぐっと少なくなっていて、なんだかわざわざ出てくることなかったかなぁと言う気もした。その後、Oさんとタイ式パプ・レストラン「テイクオフ」へ行って、キープしてあったタイ産スコッチを飲む。

朝食

ご飯と韓国ノリ、韓国風大根の細切り煮。

昼食
チェンイン・ホテルにてバイキング。
夕食
15階の日本人夫妻からいただいたチラシ寿司。

前日へ  翌日へ