5月10日 金曜日    天気は晴れ  

 優泰は最近学校へ持っていった昼食代を無くして先生からお金を借りて昼食を食べたそうだ。そこで私がその借りたお金を返しに行く。自転車に乗って、学校まで走る。午前中はまだ午後と比べれば日差しも強烈ではなく、自転車でチェンマイの街を走るには都合が良い。午前中の休み時間に教室にいた先生を訪ねてお金を借りていたお礼を述べて、お金を返そうとしたところ、「今日は優泰君は弁当箱をなくしました」と報告されてしまう。まったく恥ずかしい次第だ。隣りの教室ではしゃいでいる優泰を捕まえて「弁当箱をどこへ忘れたか」と問いただしても、「わかんない」の一点張りで埒があかない。今先生に返したばかりのお金をまた優泰が借りに行くかもしれないので、財布から昼食分のお金を出して優泰に渡す。

 昼食にはスアンドーク門の近くのベーカリーへ行く。ここはパン屋なのだが、食堂も併設している。そしてパン食のメニューではなく、れっきとしたタイ料理のメニューが並んでいる。が、そこはベーカリーだけあって小奇麗だし、エアコンも効いているから、昼食時など結構繁盛しており、ほぼ満席の盛況だ。メニューの中から私はナムプリックの炒飯を注文した。ナムプリックとは、タイの唐辛子の漬物みたいなモノで、臭くて辛いのだが、食べなれると実に美味しい刺激なのである。それで炒飯を作るのだから、味こそ違えど、韓国のキムチ炒飯のようなものだろうか、、。お母さんは定番の挽肉のバジル炒めライスを注文。そして「これは辛いから口直しにコーヒーアイスクリームも」と言ってアイスクリームも注文した。しかし、食後にと付け加えなかったので、食前にアイスが運ばれてきて、お母さんはアイスを先に食べてしまった。そして食後にはやはり口直しと称して、バニラクリームのショートケーキも注文した。

 午後アパートの事務室へ今月分の家賃と先月の光熱費を支払いに行く。先月は結構お母さんがエアコンを使ったりしたので、電気代などの光熱電話代などが2千バーツ近くになってしまった。今までの倍である。そして、事務室に入ったら、事務員から郵便局から請求書が来ていると言う。見るとドウやら日本から小包が送られてきたようだ。それも小包は税金がかけられて、受け取るには郵便局で税金を支払わなくてはならないらしい。ちょうど1年前にも当時勤めていた会社から事務用品や書類などを小包にして送ったところ、空港の税関まで出頭して税金を納めなくてはならない羽目におちいった事がある。あの時は、中身がそれまで使っていた事務用品や、他人には価値の無い書類ばかりであったので、税関としては小包の課税価格を日本からの郵送料と同額と判断され、1万円近い税金を取られた苦い経験がある。今回はプラシン郵便局へ出頭するように書いてある。自転車でプラシン郵便局へ行くと、先日チェンマイに来た義姉から小包であった。小包の送り状兼税関申告書には「インスタント食品」と日本語で書かれ、さらに内容の価格の記載も無い。これではタイの税関が眼をつけるはずである。郵便局員にいくら説明しても、彼らは税関職員ではないし、通関時の職員が作成した書類通りの税金を払わなくては、引き渡せないという。渋々ながら税金を納めた。課税価格はやはり郵送料金(5500円)に対して、ほぼ同額近い税金がかけられていた。100%関税とすると自動車並の課税だ。一般なら37%だけである。
 アパートに戻って小包を開けてみると、優泰へのプレゼントとしてチョコレートやスナック菓子などがどっさり出てきた。あれだけの税額を考えたら、チェンマイでも簡単に買える物ばかりである。それを送る方は5500円の送料を払い、受け取る方もほぼ同額の税金を払っているのだから、このキョロちゃんの付いた森永チョコレートボールはいったいいくらに相当するのだろうか!!

 夕食時に同じアパートに住むタイ女性(日本人男性と同居)がクオッティオうどんのヤムを持ってきてくれた。ヤムとは唐辛子をまぶしマナオと言うライム果汁の酸味を利かせた和え物で、タイの辛いサラダと言ったところだろうか、、。我が家でもよくヤムウンセンと言うハルサメの和え物を買って来て食べるが、クオッティオうどんははじめてだ。金糸卵や海老、挽肉、青菜などが載せてあり、チラシ寿司見たいだし、クオッティオうどんのヤムだからなんとなく日本のサラダうどんのようでもある。味はピリ辛で酒のつまみにもなりそうであった。ただし、辛いと言ってお母さんも優泰も食べなくて私一人が食べることになった。

 

朝食

ご飯とワカメのスープ。

昼食
スアンドーク門近くの食堂でナムプリック炒飯を食べる。お母さんは挽肉のバジル炒めライス。
夕食

小屋がけ食堂より、五目野菜炒めと挽肉団子の揚げ物。もらい物でクォッティオうどんのヤム(酸味を効かせた唐辛子入り和え物)。

 

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