旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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1月9日 金曜日    天気は晴れ

 夜汽車の中で目がさめる。うるさい、くさい、きたないと三拍子そろって、さらに揺れるというおまけまで付いている。着替えを持たず、ワイシャツのままベッドに入っていたことも問題だった。この季節なら涼しいから冷房車の必要がないと考えるのは浅はかである。タイでは季節を問わず冷房車は必要だと感じられる。冷房がないと言うことは、窓から埃と騒音が入ってくるということを意味し、白かったシーツには煤や埃で茶色くなっている。それにシャワーを浴びていないからか、周囲の白人乗客の体臭も気になるし、汚物タンク式ではないトイレのため、トイレから落とされたものの飛沫さえ車体にこびりついている。Tシャツにリュックサックと言う旅行者の風袋なら、これも旅の醍醐味のひとつではあろうが、ネクタイ姿にはただの苦痛である。

 汽車は1時間遅れで午後1時過ぎにチェンマイに到着した。早くアパートへ帰ってシャワーを浴びたいところだが、まずはK.K.トラベルヘ入って出張後の報告を行う。また、日本人のお客様の来訪もあり、自動車保険の相談など、本来の業務とは離れた仕事をこなす。まぁ、私は賃金労働をしているわけではないし、せめて私にできることなら、情報を求める人には可能な限り情報提供をさせてもらい、喜んでもらえればと考えている。

 夕方からシェラトン・ホテルで開催される日本領事館主催の新年会に参加する。ちょっと物々しい警備があるが、取りたててVIPが集まるわけではなく、チェンマイ在住の日本人が集まるだけである。昨年も感じたことなのだが、このパーティーで振舞われる食事の形態には問題があるように感じられた。新年と言うこともあり、日本料理が仕出しで並べられており、バイキング式で食べられるようになっているのだが、これが良くない。本来この会は名刺交換会と銘打たれており、一般的に考えると、名刺を持ち歩くような人たちが集まる会と考えられ、そのような人たちにとって「日本風の料理」など珍しくもないと思うのだが、実際に参加されている方はそうではないのか、乾杯後に料理の蓋が開けられたとたんに、日本風料理の並ぶ台には黒山の人だかりとなってしまった。それも行列ができるだけではなく、横から入り込もうとする人などもいて、なんだかテレビの映像資料で見たことのある「戦後の配給を求める人たち」を再現しているようでもある。昨晩の華やかな旅行業界のパーティーと比べると、なんだか日本人であることが恥ずかしく感じられた。運良く料理台から料理を取り分けられた人、後の人のことなど考えずに、皿に山盛りで寿司を盛ったりしている。こうした光景を見ているタイ人のボーイたちは腹の中で日本人の行状を笑っているのではないだろうか?私はこの料理の奪い合いに参戦する気もなく、人気のない福建麺のヤキソバを食べた。そして、ようやく行列も短くなった日本料理の台へ出向いてみると、サトイモの煮物しか残っていなかった。
 なお、昨年はありつけなかったワインだが、今年はずいぶんと大盤振舞してくださったのか、何度もグラスに赤白と注いでもらうことができた。領事館主催で、領事館の人たちはホスト役に徹しておられたが、良く考えると、日頃、チェンマイ在住者は色々な形で領事館のお世話になっているわけで、本来は在留の日本人が領事館に感謝をするパーティーでも良かったような気もする。また、領事館側からは、海外に生活しているのだから、安全について十分に気を配るように指摘を受けたが、日本人同士のトラブルも増えている昨今、「日本人同士のトラブルに巻き込まれないように」との注意もあって良かったのではないだろうか?

 帰宅後、やはりお腹がすいたので、明星三昧の味噌ラーメンを食べる。

朝食
食べず。
昼食
玄米ご飯と韓国風味噌汁。
夕食
シェラトンホテルにて領事館主催の新年パーティー。でも、ほとんど食べられず、帰宅後味噌ラーメンを茹でて食べる。
 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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