旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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9月7日 土曜日    天気は晴れ 夜スコール

 もりそばのつけ汁に大根おろしを入れて食べる。ネギもたっぷり入れる。「なんて、あっさりして、爽やかな食べ物なのだろう!」と感激する。タイ料理も美味しいが、こんなそば一枚に感激してしまうとは、、。確かに普段食べている小屋がけ食堂のメニューは炒め物が中心だし、茹でたものでも、香辛料や香草がたっぷり入っている。しかし、この「日本そば」は本当にあっさり、爽やかなのだろうか、初めて食べる外国人にとって、まず、つけ汁の香りは、生臭く、アミノ酸が発する刺激が気になるだろう。日本航空などの機内食の前菜などでよくサービスされているが、このつけ汁に顔をしかめる外国人客も多く目撃している。
  それに、ネギもだ。生の香りの強いネギを、さらに細かく刻む事でその香りは一段と増しているはずだ。中学生の頃だったか、上野駅の立ち食いそば屋で出勤途中のサラリーマンたちが、「ネギ抜き」を注文しているのを見て、はじめはなんとネギ嫌いの人が多い事かと驚いたのだが、後で「ネギの臭い」が原因だったと知った。
 つまり、私が「あっさり、爽やか」と感じたのは、食習慣からのもので、実際はちっともそうではないのかもしれない。北タイ料理にナムプリックと言う唐辛子の漬物を生や茹でた野菜につけて食べる料理があるが、これなどもはじめは生臭く感じるが、食べつけると実に爽やかな食べ物だったと気づく。

 午後から、ラジオの打ち合わせ。打ち合わせ場所はラジオ局に近いチェンマイランドの海老釣り堀の食堂。海老釣堀とは、海老を釣る釣堀である。昔台湾で大流行していたのを覚えている。台湾ではブラックタイガーのような海老が盛んに釣り上げられて、釣れた海老はそのまま炭火で焼かれて食べられていた。ここの海老は淡水の大型手長海老、体長は20センチほど、手を伸ばすと40センチくらいもありそうな大きなものだ。が、これがちっとも釣り上げられない。5、6人が糸を垂れているのだが、滅多にあたりが来ないようだ。料金は1時間100バーツ。これで元を取るのは難しそうだ。

 今日はラジオ局のディレクターとの打ち合わせについて、前回提示を受けていた条件よりもかなり条件が後退している。プレス証や労働許可はしばらく出せそうにないという。つまり、これらが出ないと言う事は、つまり出演料というか、ギャラが出ないと言う事だ。無料奉仕。まぁ、そんでも仕方ないか、今までチェンマイで何一つ仕事をこなしてこなくて、日本に帰って「職探し」をする際に、就職面接で「んで、チェンマイで何を?」と質問されて「えぇ、ただブラブラと」なんて答えた日には、素行を疑われかねない。これに対して「ラジオ局でアナウンサーをしてました」だと、だいぶ良い感じだ。私の怠惰なチェンマイ生活の免罪符ともなってくれるかもしれないとの打算によって、当面の間「無給」でも致し方なしと判断する。

 更に待遇の低下だけではなく、注文は増えた。番組の中では「英語も併用して欲しい」と言うのである。私の英語力は電波に乗せられるレベルからは程遠いと抵抗したが、「マイペンライ」だと言う。なにせ、ディレクターさん自身、英語が苦手なのだから、わからないよと言う。いったい聴取者向けの放送なのか、ディレクター向けの放送なのかわからなくなってきた。で、このディレクターさん、弁護士業も兼務していると言う。タイでは弁護士さんの副業が盛んだ。私がいつも行くバンコクの会社も経営者はやはり弁護士である。

 私自身はタイでラジオを聞くのは車の運転中に音楽番組を聞くくらいであり、チェンマイ在住の日本人で地元のラジオを聞いている人など人数的に知れていると思うが、電波はチェンマイ中心に50〜100キロ圏内に届くそうで、放送局はラジオ・タイランドのチェンマイ放送局と言う国営放送だそうだ。2週間後に研修会があるそうだが、放送開始までまだまだ楽観は許されない状況。なんでも有りのタイだから、、。

 

朝食

つけ汁に大根おろしを入れた日本そば。

昼食

久しぶりにカウマンガイ(鶏ご飯)。

夕食

小屋がけ食堂でカイチアウ(タイ式卵焼き)、五目野菜炒め、パッタイ(タイ式ヤキソバ)を買う。

 

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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