5月7日 金曜日 天気は晴れ 日中一時雨
アユタヤで夜が明けた。朝食はサムットソンクラム近くにある水上マーケットに立ち寄り、そこで食べることにした。このあたりはまさにタイの水郷であって、網の目などよりもずっと細かく水路が引かれている。はじめにターカー水上マーケットと言う如何にも農村のマーケットと言った感じの場所に行ったが、残念ながら5日に一度しか市が立たないとのことで、水路に物売りの小船の姿は見えなかった。続いて有名なダムヌアン市場へ行ったら、こちらは完全に観光客相手の市場になっており、小船を雇って水路めぐりをしながら市場を見学したのだが、岸辺で売っている商品はどれも土産物ばかりで、その土産物もチェンマイで目にするものと変わらないため、なんだかナイトバザールの水上マーケット版のような感じである。
私が同行したSさん夫妻はホアヒンでの長期滞在を希望されているが、実際にホアヒンは大きな町ではあるが、海岸リゾートであって、都市としての機能から言うと、今一つだと思われる。生活をするに当たって必要なインフラもどこまで整備されているのか未知数である。まず買い物をするためのスーパーがあると言う話を聞いたことがない。そこでたぶん最寄と思われるペッチャブリーの巨大スーパー・ビッグCを見学してみる。と言っても実際には「ここまで出てくればスーパーがありますよ」と言うことで十分だったようで、店内はチェンマイのビッグCと大差がない。もっとも、クーポン食堂だとかテナント類はずっと寂しくて、大した店が入っていない。クーポン食堂など麺類と汁かけ飯のたぐいしかなかった。
午後には今晩泊まるマークランドホテルにチェックインし、チャームの海岸へ出てみる。凄い人出であった。それも99%がタイ人の観光客である。最近雨が良くあるからであろうか、海の色はちょっと茶色かかり、波も高いようだが、日本の海水浴場を彷彿とさせるような「芋洗い場」となっている。実際に海で泳いでいる人は少ないようで、大半が波打ち際での水遊び興じているかパラソルの下で持ち込みの料理や酒を飲んでいるかであった。それにしても、こんなに沢山のタイ人が海水浴に来ていることに大変驚いた。こんな光景ははじめてである。
ホアヒンの町へ出て、住居となりそうな物件を探す。「テレビでは高台の一戸建てで海が見えて、家賃が7千バーツだったんで、自分たちもそこがイイかなぁ」とSさんは言われる。しかし、ずいぶんと探したが、その条件に見合った物件は全然見当たらない。町の西側はやや小高い丘陵となっているが、その丘陵の斜面には建売住宅がない。民家そのものもほとんどない。建売住宅があるのは丘陵の裏側、まるで荒野の真っ只中のような場所である。海岸沿いには王室の離宮などもあるため、丘の上などに建物を建てることが禁止されているのかもしれない。
ビーチは町の南側で終わり、そこからは大きな岩山のような丘がニョキニョキと生えている。その丘の上には寺院が建っていて、その境内に登ってみる。境内からは海や周囲が一望できた。しかし、やはり海が見える分譲住宅などちっとも見当たらない。その代わり、海を眺められるコンドミニアムに適当なものが見つかった。漁港に近く、漁村に建って、ビーチからは少し離れているので静かな環境の新しそうなコンドミニアムであった。早速行って中を見せてもらうと、実に素晴らしい眺めである。家賃は当初の計画よりもだいぶ高いようであるが、Sさん夫妻は「ここならイイね」と言い合っている。簡易的なキッチンスペースも取れるようにシンク台もある。
夜は、このコンドミニアム近くに臨海レストランで食事をする。町から離れているからだろうか、雰囲気の良いレストランなのに外国人客の姿はまるで見えなかった。テラスの席からはやるやかに弓状に弧を描くホアヒン・チャアムの海岸が一望でき、ビーチ沿いにホテルやコンドミニアムの燈がキラキラと輝いて、美しかった。
チャアムのホテルに戻るととんでもないことになっていた。タイ人たちの宴会の真っ最中で、ホテルの宴会場に収まらずロビー周辺でも大騒ぎをしている。このホテルはロビーから上が吹き抜けになってあり、それがまるで共鳴効果をあげているようでグアングアンと響いてくる。部屋に入って扉を閉めてもまだ騒音が進入してくる。しかも、隣のホテルでは野外パーティーをしているようで、こちらも大音響で、ベランダに面した窓からガンガン鳴り響いてくる。どうして、ここの人たちは音に対してこうも無頓着なのだろうか?リゾートとは静かに休養するところだと思っていたが、日本の団体用温泉旅館の宴会場並の大騒ぎが深夜遅くまで続いた。
朝食
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水上マーケットにて小船のバミーラーメン。 |
昼食
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ペチャブリーの巨大スーパー内にあるクーポン食堂にてパッタイ。 |
夕食
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ホアヒンの外れにある臨海レストランにてシーフードバーベキュー、カニのカレー炒め、ヤムウンセンなど。 |
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