8月7日 火曜日

今日の日記もちょっと簡略化させていただきます。

朝の運動をひとりでこなし、朝食にタイ明星の即席ラーメンをすすり、粉末スープの量にあ然としてしまった。タイの即席ラーメン(日本で袋麺と呼ばれるタイプ)は内容量が日本のものより二割方少ないようで、茹でる時もお湯は350〜400ccである。しかし、粉末スープの量は、どうも変わらないようだ。粉末以外にも調味油もついており、これでは塩分の取り過ぎになるのではないかとの懸念が生じた。さらに粉末スープには多量の唐辛子以外に、これまた大量の砂糖らしきものも見られた。これではカロリーも相当高そうだ。タイに来て即席麺をよく食べるようになったが、これからは健康を考えて少し控えなくてはいけないかもしれない。

今朝からトシ君の算数の家庭教師をさせられることになった。報酬はお金ではなく、食事にお供させてもらいタダ飯が食べられること。家庭教師といっても公文のプリントをやって、間違ったところを指摘して、理解させるだけのことだから、こちらとしては少し手持ち無沙汰である。トシ君は面倒な分数の足し算や掛け算と取り組んでいる最中に、こっちはただ前に座って、眺めているだけである。

昼食にはショッピングセンターの食堂に入って飲茶を食べることにしたが、ずいぶんとメニューがお粗末であった。とにかくできるものといったら肉団子の蒸し物くらいで、その団子の上にカニの爪を載せるか、ハムを載せるかの違いくらいで、味のバラエティがまるでない。結局取り寄せた十個の蒸篭に同席の三人はほとんど箸を伸ばさず、ほとんど私の胃袋が処理する羽目となってしまった。

午後、PCのネットワーク化で、クロスケーブルを再点検してみる。そうしたところ、8本ある線で組まれているケーブルの線のうち、本来緑の線と白青の線が逆に組まれていることを発見。ケーブルの端子からこの2本の線を引き抜き、再度組みなおすことにする。しかし、工具もなく、小さなドライバーだけでの作業は根気勝負となり、一時間近く時間がかかってしまった。それでも、ケーブルの通電テストをし、2台のPCをこのケーブルでつなぎ合わせて、モニターにそれぞれ相手方のPCが反映されたときは感動ものであった。本来はこの2台のPCをつなげてアプリケーションを移行させたいのだが、エグゼファイルを転送しても、どうも不十分なようで、とくに拡張子の関連付けがうまく行かない。すべてを解決するにはまだまだ時間がかかりそうだ。

4時近くになってトシをビートルに乗せて、優泰を幼稚園で拾い、三人でドイステープ寺院へ登る。車のスピードを時速30キロに保ち、ドイステープ寺院まであと7キロの看板のあるところでトシに算数の問題をだしてみた。
「時速30キロで走っている車が7キロ先の目的地に着くのは何分後か?」
しかし、トシにはこの問題が解けなかった。かなりヒントをだしてみたが、7/30時間は何分かという、最後の質問にも答えられなかった。トシは計算式ならかなり複雑なものも解くのだが、こうした応用問題には弱いようだ。公文のプリントには設問を読んで自分で計算式を立てる質問はなかったようだし、そのせいかもしれない。
ドイステープ寺院の金ぴかの仏塔を見せ、展望台からチェンマイの街並みを眺めさせて、アパートへもどる。

夕食にはナンルアンという高級シーフードの店へ行く。
この店は以前日本からお客を引率してきたときによく行った店だが、山奥のチェンマイでシーフードを食べるというのは大変に贅沢なことで、特にこの店の魚介類はほとんど生簀に飼われているといった趣向だ。だから値段も少々張る。
が、値段のことは気にせず、家庭教師の報酬と考え、海鮮バーベキューを注文。大ぶりのタイガー海老、セミそっくりの形をしたセミ海老、ムール貝、イカ、魚といった魚介類が大皿にテンコ盛で私は大満足だが、他にもカニのカレー炒めや、海鮮スープ、海老チャーハン、スズキの姿揚げ甘酢あんかけなど、大きな丸テーブルを埋め尽くすほど料理を注文し、私以外の4人は食事の食べる量から言うとほとんど戦力として期待できないので、またも私の胃袋が孤軍奮闘することとなる。結局魚たちは半身のみ食され、片面は手付かずのまま、スープも各自の皿に配られたまま、啜られることもなく、私のビールもジョッキにまだ半分残ったまま、時間が8時となり、アパートへ戻る時間となってしまった。今日も8時半には、トシの英語のレッスンが始まる。

 

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