7月6日 土曜日 天気は曇り
今日はニランさんのワゴン車でチェンダーオに行く。ニランさんはカドスアンケウ・ショッピングセンター前でよく客待ちをしている乗合ピックアップトラックの運転手だ。そして彼はトラック以外にワゴン車も所有しているので、昨晩電話をして、朝9時半にロータスホテルへ迎えに来てもらう事にしていた。
天気は曇り空ながら、雨が降ってきそうな様子はない。暑からず、寒からずで適温である。今日のコースについてニランさんと相談をして、チェンダーオの洞窟以外に途中のメーテンの村から少し山奥に入ったところで竹の筏に乗ることにした。
ファーン街道を北へ向かって進む。ニランさんはタイ人としては珍しいくらい慎重で丁寧な運転をしてくれた。スピードは控えめで、道路の段差のあるところでは減速してくれる。まぁそのためメーテンの町外れまで1時間もかかってしまったのだが、、。最初に訪れたメーテン・エレファント・キャンプは、かなり大規模な施設であった。名前の通りゾウを中心にした施設だが、田んぼがあって、田植えなどの農作業が見られたり、牛の引く荷車に乗ったり、竹を組んだ筏に乗ったりが出きる。我々は当初、竹の筏に乗ることを目的にしてここに来たのだが、首に大きなコブのある白い牛が荷車を引いているのを見て、これに乗ってみたくなった。
このような外国人観光客が喜びそうな施設と言うのは、金がかかるようにできている。牛車は1人100バーツ、筏は1艘が1200バーツであった。牛車も筏も7人で二つ手配した。牛車は500メートルほどの長閑な道を往復するだけのものだが、御者(?)は4弦の三味線のような楽器を奏でながら、牛の尻に時々ムチをあてている。ちょうど沖縄、竹富島の水牛車に乗っているような感じである。しかし、往復とも同じ道を通るのはちょっと芸がなかった。
牛車から降りて、筏乗り場に向かっていると、獣の凄い唸り声が聞こえてきた。かなり興奮している声だった。良く見ると、まだ2、3歳くらいの子象の声であった。それが柵で囲まれた広場で暴れまわっている。何かやたらと腹の立つ事でもあるのだろうか、、、。と、そのうち柵の隙間から飛び出してきて、私たちのほうに向かって突進してきた。一緒につれてきた子供たちは驚いてテンデに逃げ惑うと言ったパプニングになった。特に優泰の兄さん格にあたるトシは子象に追いかけられる形になって、ベソをかいた。子象と言っても体重は300キロくらいはあるだろうから、体当たりされでもしたら大変な事になるところであった。
筏はそんなパプニングとは関係なく、長閑にメーピン川の支流を下った。私はトシと同じ筏に乗り合わせたが、トシは「退屈だ」と言ったきりで、無言であった。退屈なのではなく、たぶんさっきのショックが大きかったのだろう。筏は果樹園の続く中を45分ほどかけて流れ下った。
昼食にはお母さんお気に入りのホームメードスタイルにて食べる。いつもは建物の中だが、今回は川に面した庭の東屋で食べる。この方が野趣味があって良いのだが、シーズンなのか何匹ものケムシがテーブルやイスに這い登ってこようとした。
ノンビリと昼食を食べた後、本来の目的地であるチェンダーオ洞窟に入る。お母さんは、体の具合のこともあり、洞窟の入り口で待つ事になる。我々一行はカンテラをかざしたガイドと共に洞窟探検となる。しかし、ひとり首からカメラをぶら下げた若いタイ人男性が同行している。そして、これはといった鍾乳石の前に我々を立たせてはフラッシュを焚く。半分くらいの行程を彼は同行して写真をとっており、10枚ほど撮った所で、「洞窟から出たらできあがっているよ」と言って今まで来た道を1人戻ろうとしたが、どうやら懐中電灯が切れてしまったらしく、ガイドと何やら話していたが、結局彼は何の光源も持たずに、真っ暗な洞窟の中をトボトボと歩いていった。こんな完全な闇と複雑に入り組んだ洞窟の中で、ちゃんと辿り着けるのだろうか?プロとは言えさすがである。
そして洞窟から出ると、やはりプロであった。写真の腕前は、フラッシュの明るさとレンズの絞りのバランスが悪く白っぽけた写真となっていたが、真っ暗な中を戻った勇気を称える意味で撮ってもらった10枚の写真全部を買ってあげることにした。
チェンマイに辿り着いたのは、夕方の6時であった。そのままカムインハウスに直行して、夕食とする。子供たちはつかれたのか、板の間に置かれたタイ式の三角クッションを枕に眠り込んでしまった。
朝食
|
ロータスホテルPSKでバイキングの朝食。 |
昼食
|
チェンダーオ近くのホームメードスタイルにて食べる。タイ式卵焼き、五目野菜炒め、豚挽き肉のバジル炒め、豆腐と白菜のスープ、鶏肉と野菜の甘酢炒め。 |
夕食
|
カムインハウスで夕食とする。板の間にカントークのお膳。牛肉のヤム、ソムタムと言った飛びきり辛いものと、豆腐とノリのスープ、空芯菜炒め、フライドチキン、パッタイ、鶏肉とカシューナッツ炒めなども合わせて注文。
|
前日へ 翌日へ
|