5月5日 日曜日 天気は晴れ
昨夜の嵐は断続的に明け方まで続いた。雨季が近づいているようだ。空気がきれいになってきて気持ちが良い。先月まで霞んで良く見えなかったドイステープの寺院も良く見えるようになってきた。
日本では今日が子供の日なので、3月から預かったままにしていたウルトラマン人形2体を優泰に渡す。これは八王子のYさんからのプレゼントである。しかし、今朝は優泰が盛大にオネショをしてくれたので、なんとなく気持ち良くプレゼントを渡す気分になれない。このオネショの処理のため、出発時間が大幅に遅れた。今日はメーホンソンまでドライブをする計画である。
午前8時には出発したかったのが、出発できたのは9時半過ぎであった。メーホンソン県はチェンマイ県の隣に位置するのだが、北回りのルートで250キロの道程で、急勾配と急カーブの連続の山岳道路である。舗装こそされているが、林道並で大型車の通行が難しいくらいだ。一方、南回りのルートは若干道路のコンディションがよくなり、大型バスも通うのだが、距離が350キロにもなる。どちらを取ってもかなり時間のかかるところである。
今回は北回りのルートをとった。途中のパイまでは以前走った事もあるし、距離が短い分、午後には到着できそうだ。メーテン近くまではファーン街道を走り、そこから左折してメーホンソンまでの一本道に入る。お母さんも優泰も車内では昼寝である。私はハンドルとギアチェンジに忙しく峠道の連続をこなしていく。兎に角、何百メートル登ったかと思えば、すぐに下り、谷の小川を越えたらまた峠といった連続で、ギアはしばしばローでなければ登れないほどだ。カーステレオではお母さんが持ちこんだ耳障りな英会話のテープが繰り返し再生されていた。きっと睡眠勉強方なのだろう、、。
パイの町には昼に到着し、昼食にする。パイの町はやたらと西洋人の多い町で、入った食堂も西洋人が経営している店であった。優泰はクラブサンドウィッチ(スモールで65バーツ!)を注文、私は野菜の赤カレーとライス、お母さんはベジタリアンチャーハンを注文したが、お母さんは出てきた炒飯を食べたくないという。「ナンプラーの臭いが嫌だ」と言う。お母さんはナンプラーが苦手なのである。これはタイ料理に対して絶望的な事を意味するのではないかと思うが、、、お母さんは炒飯を私に押し付け、私のカレーについてきたライスだけを食べ始めた。私は炒飯にレッドカレーをかけて食べた。お母さんと外出すると毎度食べ物の事で頭が痛くなる。
パイから先も峠道の連続であった。途中軍の移動にぶつかったりしたが、午後4時頃にはメーホンソンの町に辿り着けた。お母さんがアイスクリームが食べたいというのでアイスを買った。お母さんはコーンにチェコチップアイスのシングル。優泰は棒付きアイスのマグナ。このマグナと言うアイスを私は気に入らない。高だか棒付きアイスの分際で25バーツもする。これは小屋がけ食堂で、2人分の食事代に相当する。さらにバニラアイスをチョコでコーティングしてあるのだが、優泰はチョコを舌でペロペロと舐めて、バニラアイスを露出させて食べるのだが、露出する頃には、40℃近い外気温と、優泰の体温でコートされていたバニラアイスは溶解しており、優泰の口の周りや指先はベトベトになっている。あー、嫌だ嫌だ。
アイスを食べてから町の南外れ10キロほどにある。 温泉を見に行く。ここは昨年来た時に、浴場などの施設を建設中で入浴を断念した経緯のある温泉である。温泉の施設はとっくに完成していた。そして既に荒廃しかかっていた。温泉は無人で、お湯は湧き出しているが、浴室はもう長い事使われていないようで、ゴミと土砂に埋もれかかっていた。入浴料が個室40バーツ、大浴場200バーツと書かれた横に、ここが完成した時の記念撮影だろうかスナップ写真が何枚か張られていたが、よけい寂しく感じられた。タイはメンテナンスに弱い国だと思う。
夕食にはバイフェンと言うレストランに入る。ここも前回来て食事をしたのだが、鶏肉をバイトーイの葉で包んで揚げたものがやたらと美味しかったのである。私はメコンのソーダ割りを飲みながら、料理を楽しんだ。もっともバイトーイの包み揚げは優泰とお母さんに大半を譲り、お母さんや優泰の食べたがらない辛いメニューを担当したので、私はバイトーイ揚げを1つしか食べなかった。外は嵐になったようで、吹き抜けの店内にも強風が吹き込んできて、テーブルの上で木の葉が舞ったりした。
朝食
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優泰とお母さんにはハムとスライスチーズのクロワッソンサンドウィッチを作り、私はドリアンをベランダに出てむしゃぶりついた。 |
昼食
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私は炒飯とレッドカレー、お母さんはライスのみ、優泰はクラブサンドウィッチ。 |
夕食
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バイフェンと言うレストランでメコンのソーダを飲みながら、鶏肉のバイトーイの葉包み揚げ、ヤムウンセン、卵焼き、ヤムウンセン(春雨の和え物)、ナムプリック(北タイ風のオードブル)、山菜のオイスターソース炒めを食べる。高級感のある店だが、酒代込みで600バーツでおつりが来る。 |